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その仮説は、サンティアーゴ・デ・コンポステーラの巡礼の慣習やそれにまつわりつく言い伝えの発展の 一環として考察される。(巡礼の道筋の、フランスからスペインに抜けるあたりにロラン受難の地ロンセスバイェス〔*ロンスヴォー〕 がある。また、この巡礼崇拝の経典とも言うべき『聖ヤコブの書』Liber Sancti Jacobi の第四巻が、かの『偽テュルパン年代記』であるのだ) 問題の古文書とは、スペイン王立歴史アカデミー Real Academia de la Historia 所蔵のエミリアネンセ写本39、 Códice Emilianense 39 である(「エミリアネンセ」は、「サン・ミリャン・デ・コゴヤ修道院の〜」 San Millán de la Cogolla を意味するラテン語)。 これは「野蛮な混成ラテン語」で書かれた「豆辞典」などととも説明されることがあるが、 実は年代記のようである。そのうちの一葉に、ロランとシャルルマーニュにまつわる事件が書かれていて、それが「ノータ・エミリアネンセ」である。
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Codex Emilianense 39, Fol. 245v, col. b.
「ノータ・エミリアネンセ」、カルロス大帝のくだり
下にテキスト全文を掲載することにする。バージョンは、そもそも発表のあった学芸誌*3からとった。(別個 Gil Fernandez*4 が
発表したテキストも存在し、じつはこちらは他サイトでオンライン化済みであった) 左がそのラテン語原文で、右欄の試訳は、Gago-Jover 教授のスペイン訳を利用した。 固有名はスペイン語形を〔〕に残すことにした。 *5:
*1 このオックスフォード本の 1100 年より古い事実 を大きくとらえすぎなきらいもある。オックスフォフォード写本は最古の写本で、 テュロルドという作者の名もここに書かれるが、すでにノルマン人征服 (1066 年)のときに、 ロランについての歌を演じていることが記録されている 参:タイユフェール. *2 スペイン語ではこのほか断片が存在する: [Cantar de]
Roncesvalles の断片(約 100 行。 13世紀)
Kohler, Eugène 編 Antología de la literatura española de la Edad Media (1140-1500),2d ed. (Paris: Klincksieck, 1970), p.11-13. (* また、この断片について解説するサイトに Fragments of a Lost Epic Poemがある)
*3 Alonso, Dámaso 編
"La primitiva épica francesa a la luz de una «Nota emilianense»", Revista de Filologia Española XXXVII, (1953), pp. 1-94
*4 Francisco Gago-Jover の Cantar de Roncevalles ページ。
College of the Holy Cross 大学のスペイン文学科の Span 400授業関連。ラテン語対スペイン語訳。
*5
この Nota は、じつは Cronica Rotensis という年代記の一記録のようだ(その冒頭文をみると
題名は「 cronica uisegotorum (西ゴート年代記)」と称しているようが。)Gil Fernandez, Juan, 編 Cronicas asturianas, Oviedo, Universidad de Oviedo, 1985. pp. 151-188 *6 フェランテの序文。Ferrante, Joan M., tr. Gulliaume d'Orange: Four Twelfth-Century Epics。フェランテの情報元は J. Frappier, Les Chansons de Geste du Cycle de Guillaume d'Orange (Paris, 1955) I, 78-9 とある。 |
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