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Fantasy Box of Forlorn Curios / 幻想アイテムの拾遺匣おとしものばこ : 固有名編

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English Japanese
«Aaron's breastplate» [Biblical OT]
[(Note): Entries such as this, which are not strictly proper names of items itself but are attributive « items of some personage/geography » have been move to a new section: ⇒Fantasy Box: Belongings
《アロンの胸飾り》 【宝物】 【聖書】
(注):旧版では、このような《某人物の〜》の形式の物品は、 混在させて多数掲載してきたが、項目数が増加したに伴い、 ⇒幻想の武器・器物(《所有物》編)に 移動することとする。本ページは、なるべく純固有名詞の形のアイテムに絞るかたちをとる。
Adelring [Danish ballad]
  1. sword that Diderik while succoring a lion found in the dragon-lair. (DgF 9)
  2. sword of Sivord Snarensvend, which his brother[-in-law] Haagen borrows, only to kill him with; ("Sivord and Brynhild" DgF 3);
  3. sword given to Svendal(Svedal, Svennendal) by his mother who speaks from the grave (DgF 70CDE). See Bugge's "Excursus"
  4. Aaddellring; sword coveted by the slanderer Raffeuengaard, but which the accused lady/queen Gunild/Gun[d]er (wife of Duke Hendrick) gave to Memering who fought the duel as her champion. The slanderer brings out the sword ⇒Sudwynd but the defender of honor prevails. (DgF 13 A)
  5. sword of Gralver the dragon-slayer. (Gralver kongesøn, DgF 29)
エゼルリング [発音:エルハァイング] 【武器:剣】 【デンマーク古謡】
  1. 獅子に加勢して竜と戦ったディゼリク(=ディートリヒ・フォン・ベルン)が竜の巣穴でみつけた、 もとシーフレ(=ジークフリート)の剣 (DgF 9)
  2. シヴォー・スナレンスヴェンの剣だが、義理の兄弟のホーウンはこれを借りておきながら、 その持主本人を殺害してしまう。それは妻ブルニルにとことんせつかれてやったのである。 ブルニルがシヴォーの妻シニルから受けた耐え難き侮辱がすべての発端であった。 シヴォーは、剣を貸すときに、その柄(つか)には「血の涙」が秘められており、それに触れれば死ぬと忠告。 この予言はみごと的中する。ホーウンは、首級をブルニルにもっていくと、妻は、その殺された男こそ、 わが真底愛していた者だと明かし、ホーウンはブルニルも突き殺し、みずからも自刃して果てる。 (「シヴォーとブルニル」 DgF 3);
  3. これより求婚の旅に出立しようとするスヴェンザル(スヴェザル、スヴェネンザル)が、すでに墳墓の下にうずもれる母と 語らいてそして与えられる剣の名。 (「若きスヴァイザル」の異本C・D・E DgF 70CDE)。 ブッゲによる「スヴィプダーグの歌」探訪のページに 邦訳掲載。
  4. 讒臣レーヴェンゴー[* 名を標準綴りに訂正した発音。原綴りのままだとレッフューンゴー/ レッフェヴェンゴー (Raffeuengaard)]が欲した名剣で、ヘンドリク公爵が遠征(洋行)の際、 剣を守る公妃(公爵夫人)グニル/グナーに巧言して騙し取ろうとしたが失敗。 公妃が夫の留守の間に不義を働いたなどと訴え、[異本によっては証拠をでっちあげる]。 公妃は、身の潔白を証明するため讒臣と一騎打ちする者をつのるが、志願したのは低級騎士ミーマーリング(Miermering) ただひとり。彼は末席に座し、うだつのあがらない陣笠だったが、妃より託されたこの剣でもってして、 名剣 ⇒ スドウィンで対抗する強敵のレーヴェンゴーと仕合って、 みごと勝利してみせる。(「レーヴェンゴーとメマーリング」の異本A DgF 13 A)
  5. 竜殺しグラルヴァー王子の剣 (DgF 29)
Adolake 434 Adyloke 665 Hatheloke 792 (corrected) [< gmc. Heađulâc accord. to Zupitza, ZfDA 19; = AS. heaðulác "battle-play" (Beowulf 1974; 584) cog. ON hildleikr]
Sword of Torrent of Portyngale [Portugal]; it was wrought by Velond [Weland] the smith.
アドラーケ[?] 異綴り アディローケ[?]、ハゼローケ[?] 〔中英語式発音〕アドレイク[?]〔現代式発音〕(訂正) 【武器:剣】 【英国ロマンス】
[語意:ツピッツァ説(『Zeitschrift für [das] Deutsches Altertum』誌、第19巻p.129)によれば、 語源は、ゲルマン系語 Heađulâc。同源語に古英語 heaðulác 「戦の遊戯」があり、使用例は『ベーオウルフ』1972行、584行等にみられるが、この複合語はケニング(言い回し)と みなされ、忍足訳では「戦〔いくさ〕」、「合戦」と意訳されている。]
ポルティーンガーレのトーレント卿(ポルトガルのトレント卿)の剣。鍛冶師ヴェロンド(ウェイランド)の作。
(訂正とお詫び) 剣名の英語表記に錯誤があった。 邦訳は『中世英国ロマンスへのいざない−田尻雅士遺稿集−』に収録されているようなので、 確認されたし。
æco sœri A runic inscription (possibly a sword name) on the inside of the silver scabbard mount of a 6th century found in a Jutish cemetary at Chessell Down, Isle of Wight. Meaning: "Augmenter of Pain" (Hilda E. Davidson) after "Increase to Pain" (R.W.V. Elliot), rejecting "aeco woeri" = "for self-defense". エコ・ソェーリ[?] 【武器:剣】 【英国史】
ワイト島のチェセル・ダウンのジュート人の墓場で発見された6世紀頃の剣のルーン文字による銘の実例で、 あるいは剣名ではなく、警句やまじない文句。 鞘の銀製の[縁金?(マウント)]の内側に刻まれている。 デビッドソン女史は R.W.V. Elliot の説をとり「増痛(増傷)」の意とするが、 諸説あり、G. Hempl は、文字を読替えて「自己を守るための」と解読した。
Ægis-helm(#) (Morris and Magnússon tr.), "helm of terror"; ægishjálmr [ON], helmet of Fafnir the dragon to ward off would-be thieves of his treasure; wrested by Sigurd.
[* Speculation: perhaps the name actually derives from aegis, the gorgon shield or breastplate of Athena. Greek warriors wore apotropaic Grogon shields, as well as helms: cf. "Chalchydian" type Greek helm "decorated with a Gorgon head" with winged ornaments.]
エーギスヒャールム 【防具:兜】 【北欧サガ】
[< ægja œgja "to scare, frighten" (「クリースビー=ヴィグフーッソン辞典」) 「恐怖させる」。または海神エーギル Ægir に拠るものか?]
竜の姿と化したファーヴニルがかぶっていた(?)たずさえていた(?)、いかなる者も震えあがらせ、 近づけなくさせるはずの《恐怖の兜》。(『ヴォルスンガ・サガ』18章); これをシグルドが得た(同20章)]
また、用例として、ヘグニのいかつい目指しのことを、「うちにエーギスヒャールムをひめた目」 などと形容する。(『ソルリの話』第9章)。[* 自論:ギリシア神話のアイギス(アテナ女神がもつ、 ゴルゴンの首を配した盾または胸当て)に由来するのではないか。 ギリシアの戦士は、ゴルゴンの絵柄・意匠を盾・脛当て・兜などに配している。 アポトロパイオス(「厄除け」)の意匠と呼ばれるが、実例では、 前4世紀頃の双翼付きの青銅兜(カルキス式) (Minerva Vol. 12, No. 5 (Sep/Oct 2001年), p.36 に写真掲載)がある。 眉間に「ゴルゴンの顔を装飾した」兜で、耳上に青銅板の双翼がそそり立ち、 コルクスクリュー型の蛇の装飾が突き立っている。オペラのヴァルキューレが被る兜に そっくりだ。]
* 北欧のが、これは相手を射すくめる(石と化する)ゴルゴンの目とも合致する。]
Aettartangi ["sword (tang) of the generations" Davidson, Sword in Anglo-Sax. Eng., 172] Sword the Vatnsdal chieftain Ingimund wrested by trickery from a skipper named Hrafn. It was inherited by his second son, the brawny Jokul. In Vatnsdæla saga Jokul's sword went to Thorkel Scratcher. But other sources note that Jokul did have heirs, and Davidson equates Ættartangi to the sword passed from Jokul to his son Bardi, to his daughter, to her son Grettir the Strong, namely, Jokulsnaut.

エーッタルタンギ[?](エッテタンゲ) Ættartangi [ON]: 【武器:剣】 【北欧サガ】
[意味:「一族の茎子」=ætt 「家族、一族(うから)、一門」+tangi 「茎子(なかご)、刀身の根元」の意。(ヒルダ・R・エリス・デビッドソン解説)] 
みずうみ谷の首領インギムンド(インゲムンド)が、ノルウェーの船長ラヴン(フラヴン)からせしめた宝剣。 その後、力持ちの次男、ヨークル(イェークル)が剣を相続した。 『みずうみ谷家のサガ(ヴァツ谷の人々のサガ)』では、 ヨークルに後継者がなく剣は引っ掻きのソーケルが継ぐという設定である。 が、『ヘイムスクリングラ』などの文献によればヨークルにはれっきとした子孫があった。 デビッドソンらによれば、ヨークルから息子バルディ(バールズ)、バルディの娘から強者グレッティルに伝えられた イェクルスナウト(「イェークルの遺産」)(『グレッティルのサガ』)と エーッタルタンギは同一だという。
Ageruld [Dan.]; Ager wool, moorgrass wool. table cloth of plenty given to Svennendal by his dead mother (alongside the sword ⇒Adelring (3). (cf. ⇒sgóraid of Cormac mac Airt). アガーウル [デンマーク語]; 【アイテム:布】 【デンマーク古謡】
「ワタスゲの緬(ウール)」の意。望みのままの食料を生み出す卓布。スヴェネンデールが、死んだ母から受け取った名剣⇒エゼルリング(3)や名馬などの贈り物のうちのひとつ。(参:コルマク・マク・アートのテーブルクロス、 ⇒スゴーラドと同じ能力)。
Aigredure [OF] (+09.12.31); Sword of Guibert d'Andrenas(Andernas), son of Aimeri de Narbonne, and husband of Gaiete (Agaiete, Aguaitete, dimin. of Agaie) daughter of Judas, king of Andernas. エーグルデュール 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
アンドルナス(アンデルナス)のギベールの剣。(詳細未調査) ギベールはナルボーヌのエムリの子で、アンデルナス王ジュダ[ス]の王女ゲーエット[?] (アゲーエット=アゲーの指小形)を妻とした。(『エムリ(・ド・ナルボンヌ)の死』3303)
Almace(++) [etymology: Some theorize it originates from Arab name with the al- stem. My own theory is it derives from Gk./Lat. eleemosyna (Pseudo-Turpin) and cognate with OE aelmysse, "alms"; the original Gk. sense is "pity", so it may bear some relationship to the "Sword of Mercy" of British the coronation regalia.]
Sword of Turpin, Archbishop of Reims. In the saga version, Almacia is one of three swords forged by Galant (=Wayland Smith); The bishop begs for a sword from the king who was girting Oddgeir (Ogier) with Kurt (Cortain [OF]).
In the P and L variants of Ch. de Roland, the sword is called Aigredure(2).
アルマス(++) 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
[語意説: Lejeune 説 フランス語 alme hache 「聖なる斧」、 Galmés de Fuentes 説 アラビア語 almas 「ダイヤモンド」、 Bellamy 説 al-māḍī  "the cutter" 「切りしもの」。
自説だが、古英語 aelmysse 、現代英語 alms ラテン語 eleemosyna と同源語の「義捐金」に 由来すると見る。ロラン伝説のラテン語版である『偽テュルパン』にも、「義捐金〔エレエモシーナ〕の章」 があり、義捐金着服者が地獄に吸われるエピソードが収録されている。 ギリシア語の原義は「慈悲」であり、英国王室の「慈悲の剣」、コルタナ との関連性も考えられる。]
大司教チュルパンの剣。
 北欧語の『カルル大王のサガ』第1枝篇によれば、イギリスの鍛冶師ガラント(ウェーランド)がきたえた三振りのひとつ。 王は、そのうちの一本クルト(=コルタン[仏])を、 騎士叙任したてほやほやのオッドゲイル(=オジエ[仏])に下賜したのであったが、そのおりに、大司教は剣をねだり アルマツィア(=アルマス[仏])を拝受する。
 『ロランの歌』の異本(P本・L本)だと、エーグルデュール(2)という剣名になっている。
Al-samsama sword of the Yemenite poet-warrior, 'Amr b. Ma'dīkarib al-Zubaidī (Amr bin Maadi Karib ), nicknamed Abu Thaur, "Father of the Bull" アル=サムサーマ 【武器:剣】 【アラビア】
牡牛の父アブ=サウル(アブ=タウル)」の異名を持つ イエメンの詩吟武人アミル・ビン・マアディーカリブ・アル=ズバイディーの剣。
Altachiara (+)
Ulivieri's sword which his uncle Gherardo di Fratta furnished to replace the one he broke fighting against Orlando. It was presented to him by a Jew, but Gherardo recognized the sword known as Gastiga-Folli of Lanzilotto del Lago (Sir Lancelot) and later Chiarenza of Buovo d'Antona, and renamed it Chiarenza -- da Barberino, L'Aspramonte.
[* The French equivalent is Olivier's ⇒Haute­claire likewise procured by uncle Girart de Vienne (a double of "Girart d'Eufrate"), through a Jew named Joachim; once owned by an ancestor named Buovo (≈Bevis of Hampton) and by a Roman emperor.]
アルタキアラ 【シャルルマーニュ伝説】【アーサー伝説】(+)
ウリヴィエーリの剣(すなわちオリヴィエの剣オートクレール のイタリア読み)。オルランドとの一対一〔サシ〕の対決で剣を折ったウリヴィエーリに、 伯父ゲラルド・ダ・フラッタが佩帯させた。ユダヤ人から進呈されたものだが、 ゲラルドには見覚えがあって、かつてランチロット・デル・ラーゴ(ランスロット卿)の剣 ガスティガ=フォッリ、ブオヴォ・ダントーナの剣キアレンツァであった。 ゲラルドは、それらの旧銘をあらためて 「高らき輝き」アルタキアラの剣と改名した。 (―アンドレア・ダ・バルベリーノ作、散文『アスプラモンテ』)
[*武勲詩『ヴィエンヌのジラール』でも、オリヴィエのオートクレールは、やはり ヴィエンヌのジラール(ウーフラットのジラールの分身)がユダヤ人ヨアキムより調達した剣で、 かつてローマ皇帝クロザモンや、祖先「顎鬚の」ブヴォン公爵(≒ブヴォ)のものだった。 ただし、武勲詩にはオートクレールの旧銘は伝わらない。]
Amen, Awen [W.] Cauldron of Cerridwen is called cauldron of awen or "poetic inspiration, muse", etc. The sloppy spelling "Amen" is attributable to the mythology dictionary edited by Lewis Spence/Egerton Sykes; it is more accurate to say that Cerridwen's cauldron was the "Cauldron of Inspiration" Pair o Awen. アウェン、アメン 【アイテム:容器】 【ケルト:ウェールズ伝説】
 「アウェン(アメン)」をケリドウェンの大釜の名だとする神話辞典もあるが正しくない。 ケリドウェンの釜は「詩想アウェン(と知識グイーボド)の大釜」であり、一年余のあいだ煮詰めると、知恵を授かる三滴のしずくができるのだが、その副産物である残滓は毒水でグウィーズノ・ガランヒルの馬群を中毒させた。知恵の液滴は、ケリドウェンが、醜男の息子にせめてものとりえをひとつ与えるためのものだったが、大釜の攪拌役をさせられていたグウィオン・バッハが、指に撥ねたその滴を舐めてしまった。叡智を得たグウィオンは動物や麦粒に変化して遁れようとしたが、雌鳥の姿のケリドウェンに飲み込まれ、新たな生命として産み落とされたのがのちの詩人タリエシンだった。
Andvaranaut The cursed arm-ring (bracelet) of the dwarf Andvari, whose curse afflicts Fafnir the dragon, then Sigurd the dragon-killer, then Gudrun his wedded wife. アンドヴァラナウト 【装身具:腕輪】 【北欧】
もと小人のアンドヴァリの腕輪。その呪いは、竜に変化したファーヴニル、それを倒したシグルズ、その妻となったグズルーン、と次々腕輪の持ち主に不幸がふりそそぐ。
Anghalach, Angalach Drinking-horn of Finn mac Cumaill; which he obtained from Moriath the daughter of the king of Greece; and he later gave it to Lady Camha [Cáma]; and "one of the three best treasures" that Finn acquired. アンガラッハ 【器物:角杯】 【アイルランド:フィアナ伝説群】
フィン・マクールの角杯のひとつ。ギリシアの王女モリアスより得た宝で、その後、フィンがカヴァ婦人に贈った。 この一品は、「フィンが入手した三大宝のひとつ」に数えられているが、フィンは312もの角杯を所持したとも伝わる。 (参:マクアラ、ミズレサン)
Areadbhar Aréadḃar (declined form:Aréadḃair)) [Ir]; Ar-eadbair (O'Curry, footnote p.198): "Slaughterer" (P.W.Joyce, Old Celt. Rom.)
Poisoned spear of Pisear, king of Persia, and one of the eric items Lugh imposed in the Fate of the Children of Tuireann. This name is only present in late tellings of the work. In the Book of Invasions, it is only described as a the «Spear of Assal». However, the incantations Ibar! and Athibar! which could make the spear hit its mark and return probably got corrupted as the spear name.
[* Addendum: The spear is also called "yew tree, the finest of the woods" in an inserted poem of the story as well as in the tract in H. 3. 17 which equates it with Crimall and Lúin Celtachair.
* The spear name seems to be a corruption of Athibar, the incantation for the spear's recall. O'Curry evidently decomposed the word into ár "slaughter, carnage; defeat, destruction" + adbar "matter, material; gear, equipment (DIL)" although he did not actually gloss the components. Joyce evidently acted upon this hint to render the name "Slaughterer". ]
[pronunc. the latter element adbar is std. mod. ábhar gen. sing. ábhair IPA:/ˈaːwəɾ.o;/ /a:wər/ /AW*-wuhr/ "matter"]12.01.16
アラドヴァル[?] 〔古語発音〕、アラーワル(?) 〔現代発音〕(12.01.16 発音等+)【武器:槍】 【ケルト神話】(12.01.15追述)
ペルシア王ピサルが持っていた、たっぷりと毒をしこんだ槍で、槍の穂の周りには常に水がめをおいて、 宮殿が燃えること無いように用心した。 長腕のルーが、トゥレン三兄弟に課した賠償かつ試練のひとつ。(『トゥレンの息子たちの最期』)
 ただしこの槍名は、近世の系統本にしか明記されず、古文書『来寇の書』にある概略では、 単に《アサールの槍》としてしかふれられていない。ただし、古文書には、 「イヴァル!(櫟〔いちい〕)」「アスィヴァル!(復櫟)」の呪文によって、 狙いに的中させたり、戻ってこさせたりできた能力があるとされる。 おそらくこの呪文が、のちに槍名と取り違えられ、転訛したのだろう、と 容易に推察できる。
[* 追記:『トゥレンの息子たちの最期』の挿入詩のひとつでは、この槍は「森でこよなき美しきイチイの木」 eó bo háille d'fhíodhaibhと呼ばれており、また、 トリニティーカレッジ・ダブリン所蔵、旧H.17写本723欄の一文によれば、ルーのもつやはり「森最美のイチイ」 ibar alai fhidbaidha と称する槍と、ルーンとクリヴァルは同一だったとしている。
* オカリーは、この槍名を Ar-eadbair と分解したものの、その語釈まではしていないが、古語辞典だと、 ár 「屠殺、虐殺、克服、破壊」 + adbar 「もの、材料;装具、用具」と語釈できる。この過程で語釈するなら、槍名は「武具の屠殺」あたりの意味になる。この着想をもとに、P.W.ジョイスは槍名を"Slaugherer"とし、邦訳では「屠殺者」とされる。
* この槍名は、近代稿本にしか確認されていない。槍名の第2の語幹は、20世紀前半の辞書に aḋḃar とあるが、 現代標準語は ábhar 発音IPA:/ˈaːwəɾ.o;/ /アーウル/である。ただ複合語の場合、連声 (sandhi) が生じるため、アラーワルが正しいかは不明。]
が]
Aroundight
In a variant (ms. CC) of Sir Bevis of Hamtoun, the sword borne by Bevis's son Sir Guy, purportedly once belonging to Lancelot of the Lake.
アロンダイト 【武器:剣】【アーサー伝説】【英国ロマンス】
『ハンプトンのビーヴィス卿』の異本(Caius College 写本)で、 ビーヴィス卿の息子ガイ/ギイの剣であり、 円卓の騎士ランスロットより伝来の剣と伝わる。(訂正) (もとはビーヴィス卿の剣か? ガイの持ち駒は、ビーヴィス卿が異教徒の地で奪ったアラビア馬である)。
Ascalon
The sword of St. George, but a late invention by Richard Johnson's Seven Champions of Christendom(1596-7).
アスカロン【武器:剣】 【キリスト教:聖人】【英国ロマンス】
聖ジョージの剣。英国エリザベス朝時代の作家リチャード・ジョンソンが『キリスト教圏の七勇士』(1596-7 年)のなかで創作した剣名。 聖ジョージは生粋の英国っ子(!)として生まれ、救出した王女サブラとも結婚してしまう(!)などという 破天荒な設定で、第二部に聖ジョージの息子らが登場するが、ここも長子が「ウォーリック卿ギイ」 などとでっち上げられている。

— Bb —

English Japanese
Balisarda
sword of Rogero[Ruggiero], Saracen hero and beloved of Bradamante, capable of cutting through armor and magic. Originally fashioned by sorceress Falerina to slay Orlando, but Orlando defeated her in her garden and acquired this sword (Orlando Innamorato Book II, Canto iv). At Albracca, Brunello stole this alongside Orlando's horn, Sacripante's horse Frontalatte, and Angelica's ring (ib. v, xi). The ring was used to discover the whereabouts of Rogero, sought to be recruited as champion by the African hosts (led by Agramante), and the sword and horse were used as enticement to lure him out (ib. xvi). Roger renamed the horse Frontino, and the sword is also never refered by name in the text until Rogero wears it (xvii). [* By way of confirmation, Orlando Furioso 27.72 specifically includes "the sword Balisarda from Orlando" in the long list of Brunello's committed thievery at Albracca. ]
バリサルダ 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
ロジェロの破魔の剣、魔法かかった物質をも切り裂くことができる。ロジェロはサラセン人の勇者だが、 ブラダマンテ(リナルドの妹)と恋仲(のち夫婦)になる。
 この剣はそもそもは魔女ファレリーナがオルランドを倒す為に、 「香草汁、根、呪文を使ってこしらえた、その刃にはどんな魔法もたちうちできない」剣であったのだが、 オルランドは魔女に忍びより剣を奪った。(『恋するオルランド』第2巻第4歌6−8節。 参:市場訳ブルフィンチ74頁-)。ところがアルブラッカでは、ブルネッロがこの剣、サクリパンテの馬フロンタラッテ、 アンジェリカの指輪ほかをまるまる盗んでしまう (同第4、11歌。参:85-6頁)。
 この指輪は、アグラマンテ率いるアフリカ勢のフランス侵攻成功の鍵となる勇者ロジェロを探し出す為に使われ、 みごとな馬と剣はこれをおびきよすための餌に使われた。(第16歌)。ロジェロは贈呈された馬をフロンティーノと改名した (第16歌56節)が、この剣の名称バリサルダが登場するのもロジェロが腰につけたとき(第17歌5節)が初めてである。 (参:86頁「アグラマンから..フロンティノとすばらしい剣を贈られた」139頁「ベリサルダ」)。
[* 市場訳/ブルフィンチ再話だと割愛された部分があるため、ファレリーナが作りオルランドが得た剣を ブルネッロが盗みロジェロの剣となった次第が不明である。しかし『狂えるオルランド』第27歌72節でも ブルネッロが「[サクリパンテ]の真下から馬を、アンジェリカから指輪を、 オルランドから角笛と剣バリサルダを、マルフィサから剣を」を盗んだと事実を明確にしている。 ]
Balmung; Balmunc (Nibelungenlied), Balmunc (Rg (C)), palnong (Schloss Runkelstein) [MHG]
Sîfrît (Siegfried)'s sword, given to him by the Nibelungen dwarf princes Schilbung and Nibelung, in guerdon (reward) for equitably divvying up their horde amongst them. In a bloody quarrel that ensued, he captured Tarnkappe and the whole hoard. It was later taken by Hagen, his assassin. Its gold hilt had a green jasper pommel, and the scabbard had a red silk[?] bordering or mounting. (Abent. 29: st. 1783-4). The sword name is said to derive from balme "rock, cave", and an alternate tradition says that Sîfrît found it ûf dem steine after slaying a dragon (Rosengarten A). Perhaps identifiable with the sword in hürnen Seyfrid, which the hero finds in the Dragon Rock [Trachenstain] after compelling the information from the giant Kuperan, but this ballad never mentions the sword by name.
バルムンク 【武器:剣】 【ドイツ英雄譚】
英雄ジーフリト(ジークフリート)の刀剣。ニーベルングのドワーフの王子シルブンクとニベルンクが、 財宝を均等に山分けするのを手伝う代償として贈呈した。しかしことが紛糾して乱闘になり、結局〔姿隠しのマント〕を 含む財宝すべてをジーフリートが手中にすることとなった。しかし、ジーフリート謀殺により、この剣は 張本人ハゲネ(ハーゲン)の手に渡ってしまう。
この剣の「柄頭には草よりも青いgrünerジャスパー jaspes」があり、 「柄は黄金製で、鞘は赤く[絹で]縁どられていた porte rôt」:(歌章29:1783-4節)
 剣名は balme 「岩、岩窟」に由来すると考察されるが、別の伝承によればジーフリートは竜退治後、 岩[窟]のなかからこの剣を発見したとされる(『バラ園』A本)。
 『角質化したザイフリートの歌』(別名韻文「不死身のザイフリート」) では、主人公が竜の岩窟(トラヘンステイン) の鍵の監守である巨人クペランに、竜を斃せる唯一の剣が岩穴に隠されていると白状させ (hS 107歌節)これを入手するので、 同じ剣だとの想定はできるが、こちらにはどこにも剣名が明言されていない。
Balswenden [MHG]
sword of Targis von Tortôse of the Saracens [=Turgis de Turteluse], with which he avows to defeat Ruolant.
バルスウェンデン(パルスウェンディン) 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
異教徒の将、トルトーゼのタルギス(ドイツ読み)の剣。これにかけてローラントを倒すと誓う。
Baptism Bautisme, Bauptisme, Baptesme (Kroeber & Servois ed. Fierabras) [OF] Baptysm, Baptesme (Caxton) [ME]; Baptisma [Pr./Occit.]; Battisme, Battsimo [It.]
Aptly named sword which after losing grip of Hauteclaire, Oliver took from the horse-pack of his Saracen opponent Fierabras, ultimately defeating him and converting him to Christ. The sword was relinquished willingly by its vanquished owner. ierabas had three swords, this, another spare called Garbain, and the weapon he used called Plorance, all forged by the swordsmith Aurias.
バプテーム(バプチズム)「洗礼」 : 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
オリヴィエ卿が、自分の剣オートクレールを取り落としたとき、異教徒のフィエラブラ[ス]の 馬の荷から奪いとり、これを負かし、キリスト教に改宗させた、その名前いぴったしのいわくつきを もつことになった剣。 敗者は快くこれを献上した。 フィエラブラス所持の三本の剣のひとつで、ほかには試合中に使用したプロランス(フロランス)、鞍橋〔くらぼね〕 (または前輪・後輪〔しずわ〕)に下がったままの控えの剣ガルバン; 三本とも鍛冶師オーリサスの作であった。鍛冶師の兄弟ガランとミュニフィカンもそれぞれ3本の剣を製作)。
Baucent (Beauseant)
The black and white flag of the Templars. [cf. baucent applied to horses.]
Jacques de Vitry however said it was called beauseant in French because the Templars were white and benevelonent and to friends of Christ but black and fearful to its enemies.
ボーサン 【十字軍】【旗】 [参:ボーサンは、白黒(ムジナ色)の馬をさす]
テンプル騎士団の白黒旗。
「黒と白に二分した軍旗で、ボーセアン、すなわちガリアの言葉(フランス語)でビアンセアン、 と呼ばれていた;それはキリストの友にとっては白く善意的だったが、その敵にとっては黒く 恐ろしかったからだ」(ジャック・ド・ヴィトリー 1170-1240年 (アクレ司教 1216-28年)、『神の事蹟』第65章)
Beierlant sword of the heathen Treferis (Treferîs), who fought Wolfdietrich to avenge the nephew of his lord, Merzîân of Jerusalem. ベイエルラント(バイエルラント)【武器:剣】【ドイツ英雄譚】
異教徒、トレフェリースの剣。その君主であるエルサレムを支配するメルツィーアン王の甥を殺された 恨みをウォルフディートリヒにはらそうとのぞむが、ウェルンヘルに討たれる。 (『ウォルフディートリヒ D 本』)
Belan
[* "Beautiful?" The correct form is Belain, oblique case of Bele accord. to Langlois, after A. Thomas]
The name of the sword girt by Pierre de Mont-Rabei, son of Gautier, and vassal of Charles. So named according to the Oxf. ms. of Girart de Rousillon, but in mss. P[aris] and L[ondon], it is simply referred to as a sword that belonged to Didier.
ベラン 【武器:剣】【シャルルマーニュ伝説】
[語意:「美しき」?正表記は bele 「美しいもの」 の斜格、Belainであると、 A. Thomas, Essais de Philologie française, p.50 が指摘。 Langlois の固有名事典も、この矯正綴りの方を見出し語にしている。 また、この語釈にしたがうなら、これを「ブロン」と現代読みすることには難がある。]
ピエール・ド・モン=ラベイ(ゴーティエの息子、シャルル配下の者)が佩いた剣であるが、 『ジラート・ド・ルーシヨン』のオクスフォード写本のみこの名で伝わる。パリおよびロンドン写本では、 単に<ディデイエが所有した剣>とのみ記される (Michel 編 p. 103, "'spaza que fon Disdier")
Belsung Dietleib's sword Welsung is so named on the inscription next to the Schloss Runkelstein mural featuring the images of three braves and their swords. ベルズンク【武器:剣】【ドイツ英雄譚】 ディエトレイプ(ディートライプ)の剣ウェルズンクの異綴りで、「ルンケルシュタイン城壁画」の三剣士の絵にそう添書されている。
Birting (weapon) [Dan.];
Sword of young Orm who fought the Giant (or Jutt [ettin]) of Berm [i.e., Bjarmaland/Permia] .
ビルティング(剣)、バーティング 【武器:剣】 【デンマーク古謡】
オーム若青年 (Orm Ungersvend) が、山に埋葬されている父シーフレの怨霊からもらいうける剣。 「歯向かう相手なくばデンマークの王女を嫁にもらいうける」と豪語する。(x) バームの巨人[ビアルミア人(ペルミアの地の)巨人] (Bermer Rise)とこれで果し合いをする。 いずれ父の敵討ちを果たすと約束することが、もらいうけるときの条件だった。
Birting, Bierthing (helm) [Dan.]; variant name of the helm (otherwise known as Blank, Grib) belonging to Vidrik (see ⇒Mimmering) ビルティング(兜) 【防具:兜】 【デンマーク古謡】
ヴィドリク・ヴェーレンソンの兜の異名のひとつ(異本ではブレンクやグリブと称す)。 名剣⇒ミマーリングと ともに武具一式をなす。
Bitterfer [ME];
Sword of given to Horn by Rimnild. (Horn also obtained a sword called Blauain
ビターファー 【武器:剣】 【英国ロマンス:ホーン王】
ホーンにリムニルド王女が贈った「すべての剣の王たる剣」。ウェランドが鍛えたものでミーミングと同作である。ホーンはその後ブラヴェイン[?]という剣も捕獲している。
Blank [E.]; Grib, Bierthing, Blanck, Birting [Dan.]
[blank "clear, shining" [Dan.] (Borrow, Rom.Bal p.102n]
The helm of Vidrich Verlandssøn (≈ Wittich, son of Wieland) who fought the giant Langben.
ブレンク (異本名:グリブ、ビールティン) : 【防具:兜】 【デンマーク古謡】
ヴィドリク・ヴェーレンソン(≒鍛冶師ウィーラントの息子ウィティゲ)の兜で、巨人レングベン(=「長すね」)と 戦ったときもこれをかぶった。その際の軍馬や装備については⇒ミマーリング を参照。
Blauain [ME];
Sword that Horn won by slaying Malakin, the Irish king who was the enemy of King Finlak of Ireland, whom he was aiding. The sword rightfully belonged to King Elidan of Wales, the father of Finlak.
ブラウェイン(ブラヴェイン) 【武器:剣】 【英国ロマンス:ホーン王】
ホーンがアイルランドのマラキン王を斃して勝ち取った剣で、これは当時マラキンと対立していたフィンラク王に加勢中の出来事であった。剣の正統な所持者はウェールズのエリダン王(ホーンの当時の雇い主であり、フィンラクの父であったため、アイルランドまでホーンをアイルランドに派遣した)。
Blutgang [reconstructed mod. Ger.], Bluotganc[?] [reconstructed MHG];
Blóðgang [normalized Icel.]; Blodgang, [Old Swed.]; Blodgaang [ON, Bertelsen ed.]
Sword that belonged to the young Heimir [= Heime in Germ.] according to Thidrekssaga. He broke it while striking Thidrek (=Dietrich's) helm Hildigrimr.
ブルットガンク [復元現代ドイツ名]、ブローズガング [正表記化アイスランド語名] 【武器:剣】 【ドイツ英雄譚・ディートリヒ伝説】
シズレク(=ディートリヒ・フォン・ベルン)の配下となる以前の若年のヘイミル(=ハイメ)が、家を出るときにたずさえた剣。血気盛んなヘイミルが、シズレク王と果し合いに挑戦したが、この剣は王の兜ヒルディグリムルに当たってもろくも折れてしまった。
 「ブローズガング」の剣名がみえるのは、古ノルド語の散文作品『ベルンのシズレクのサガ』(あるいは、その中期スウェーデン訳や近世のラテン訳などである)。
 「ブルットガンク」という現代ドイツ式の呼び名はあくまで「再現された名」である。ハイメの若き日のこの剣が、中世ドイツ名で記されているものは遺されていない。
Boënet
In the First Perceval Continuation, a magical horn of chastity brought to Arthur's Court. It turns water into wine but only a man whose wife is completely faithful can drink it without spilling. Carados of the short arm alone was able to drink, a testament of Guinier's fidelity. Carados forced his true father to lie with a mare, a bitch, and a sow and sire Lorigal the horse and other beastly brethren. In Welsh tradition, the knight is Caradawc Vreichvras, and his wife is the bearer of Tegau's mantle, which tests for chastity.
ボエネ(ット) 【器物:角杯】【ケルト伝説:ウェールズ】 【アーサー伝説】
Boënet (T本。Roach編I巻 8543行。Bryant 英要約) [英訳,古仏] Bonec (Roach 編) Bonet (V本) Bonoëc (A本) Beneoiz (EMQ本, Roach編II巻 12315行) Bounef (P本 = Mons 写本 Potvin編 15685行) Bénéis Benoist (異本。 Potvin 編) [古仏]; Boneec (D本=中期高地ドイツ訳) [中高独]
『ペルスヴァル第一続編』で、アーサー王宮に持ち込まれた不思議な「貞操の角杯」。 水を注げば、それをたちまちブドウ酒に変える力があるが、完全に貞淑な妻または愛人を持つ紳士でなければ、 こぼさずに飲み干すことは不可能。腕萎のカラドスのみがこの検分を通過し、ギニエの貞淑を証明。 じつはカラドスは、母と間男(魔術師エリアヴレ)のもうけた息子であった。その真実を知って憤慨し、実父に牝馬、雌犬、雌豚と交尾することを強いた。そこから生まれた馬ロリガル(ルヴァゴール、ロルザゴール、ロリアゴール、リュカノール)などの兄弟がいる。(+)ウェールズ伝承では、腕萎の騎士は剛腕キャラドクといい、その妻のもつ《黄金の胸乳〔アイルヴロン〕のテガイのマント》が貞淑の証をたてる。
Borting [Dan.]; variant name of the shield of Vidrik, otherwise named Skrepping. (see ⇒Mimmering) ボーティング 【防具:盾】 【デンマーク古謡】
ヴィドリクの盾の異名。異歌では盾はスクレッピングという。(武具一式については、⇒ミマーリング を参照。)
brackenseil
[bracke [MHG.] cog. brach, brachet [E.] breed of dog + seil 'rope, tether']
The bejeweled leash attached to the dog Gardevias, quested by Tschinotulander, by request of his love Sigune.
猟犬の首紐ブラッケンザイル 【アイテム:紐】【アーサー伝説群】『ティトゥレル』、新『ティトゥレル』
チノトゥランデル(シーアーナトゥランダー)が愛人ジグーネの願いで探求する宝石の文字の 書かれた首輪および首紐。現代風にいうならばリーシュやリーダーの類。 猟犬(厳密に言えばブラッケ品種(ブラッチ品種)の犬)である ガルディフィアス(「道守」の意)の首に括られたまま逃げられた。
Brattach
[brattach (2) "clothing; shield; banner, standard; cloak (DIL)"]
Shield of Mend/Menn, the 13th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain). Menn mac Sálcada "Mend son of Sword-Heel" appears with a grey shield and silver-hilted sword late in the Táin (Kinsella, p.233).
ブラタハ(?) 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】 [brattach (2) 「衣服;盾;幟旗;軍旗;クローク(DIL)」の意]
メン/メンドの盾。の盾。『コンホヴァルの物語』における、オハン以下アルスター戦士18盾の13。 メン・マク・サールカダは、灰色の盾と銀鍔の剣を持つ戦士として『クアランゲの牛捕り』終盤に登場。 [『マク・ダトーの豚』では、この戦士の名は K.Meyer によって「剣踵の息子メン」と意訳される。
Brinnig Brinnic [MHG]
In Alpharts Tod the sword of Hildebrand, who tests the combat skills of his nephew Alphart, the title character. Hildebrand in most other works wields ⇒Freise), and in Thidreks saga, Hildibrandr had a sword named ⇒Lagulf
ブリニック 【武器:剣】【ドイツ英雄譚】
 『アルプハルトの死』 (350,2)に記されるヒルデブラントの剣名。 ヒルデブラントの甥のアルプハルト(題名主人公)と仕合ってみて腕試しをする。 他のドイツ英雄詩2篇ではヒルデブラントの剣名は ⇒フレイゼ。 北欧の散文『シズレクのサガ』では、ヒルディブランド(ル)が⇒ラグウルヴを持つ。
Bricriu [OIr.]
The blood-red shield of Conall Cernach, so named in Togail Bruidne Dá Derga because it was speckled with white bronze (findruine). In the list of 18 shields, Conall's shield is called Lámthapad
ブリクリウ 「煌く」 [この形容詞は、動物の毛並みの斑や、人間のそばかす等をさすこともあるが、 ここではおそらく宝石、装飾金具、鋲などがちりばめられていたということだろう。 アルスター王の戦利品や武器倉庫「テイテ・ブレック(きらめく財宝の山)」を参照。] 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
コナル・ケルナッハ(「勝利の」〜)がダ・デルガの館に宿泊のおりに持っていた、 白青銅(フィンドルン)の鋲をちりばめた血漿のごとく赤い盾。  オハン以下アルスターの十八盾のリストの中では、コナルの盾はラーヴサバズ(?)(簡易ラーヴタバド)という
Brisingamen The golden (?) necklace (?) of Freyja. 1) "Sorli's Tale": she bedded four dwarven makers of the "golden necklace" to obtain; later ransomed it from Odin. 2) Saxo (I.25): Odin's wife Frigg hires smiths to strip gold from Odin's statue to make her jewelry (necklace?). The first attempt fails and Odin makes the statue speak with a voice whenever touched (like a burglar alarm). Frigg hires another craftsman by sexual favor, and he manages outsmarts the trap to make her jewelry. 3) Lokasenna: Gefjun (≅ Freyja?) accused of obtaining necklace by sexual favor. 4) Þrymskviða: Thor cross-dresses to impersonate Freyja and borrows her Brisinga necklace. 5) Gylf. XXXV: Freyja owned Brisingamen. Sk. VIII, XVI: On a skerry Loki and Heimdall contended over it in the guises of seals. 6) Beowulf (18: 1197): Hama brings back Brósinga mene (Conflation of Hama/Heimir = Heimdallr). 7)Húsdrápa: periphrased the necklace as the "fair kidney of the sea" meaning "pearl" (or amber?). 8) Grimm:Brising means "pierced/bored"; it was "a chain strung together of bored links". ブリシンガメン 【宝物】 【北欧神話】【ベーオウルフ】フレイヤの黄金(?)の首飾(?)。
1)『ソルリの話およびヘジンとホグニのサガ』によると、この名称はないものの、小人たちが フレイヤは、「黄金の首飾り」あるいは「宝石」を、製作者たる 四人のドワーフ(アールフリグ、ドヴァリン、ベルリング、グレール)を かわりばんこに夜伽する代償に入手したという。のちにオーディンに差押さえられ、 交換条件をのんで返還してもらう。 2)サクソ(1巻25)では、オーディンの妻フリッグが、夫の像からはいだ黄金で自分用の宝飾品 (首飾り?)を作れと鍛冶師に注文するが、一度目は失敗。オーディンが、像に人が触れると声 を発する警報のような仕掛けをあたえる。しかしこれをも撃破する工芸人を、フリッグは色仕掛けで たらしこみ、目的を果たす。 3) エッダ詩「ロキの口論」で、ゲヴュン(フレイヤの分身?)が肢体をささげて首飾りを手に入れたと ロキが毒づくのもこのことか。 4) エッダ詩「スリュムの歌」ではトールが女装してフレイヤの花嫁姿をよそおうが、そのときブリシンガの 首飾りを借り受ける。 5) スノーリの『散文エッダ』によれば、フレイヤがブリシンガメンを所有し(「ギュルヴィ」35)、 岩礁でロキとヘイムダールがアザラシの姿でこれを奪いあうとある(「詩の語法」8、16)。 6)古英詩で、「ハーマがブロシンガメネをもちかえった」(『ベーオウルフ』第18詩章 1197行)と いうくだりも同じ出来事の言及と思われるが、この場合騎士のハーマ(=[北欧]ヘイミール)と 神のヘイムダールを同一視しなくてはならない。 7) スノーリの「詩の語法」16が引用するスカルド詩「フース・ドラゥパ(家の讃歌)」は、この宝飾物を 形容するに「美しい海の腎臓」と美称する。「クリースビー=ヴィグフーッソン辞典」は、 これを「真珠」のこととみなす。 一般論ではないが、バルト海沿岸に打ち上げられる「琥珀」の解釈の余地もあるかと思われる。 8) グリムは、「ブリシンガ」の意味を「穿たれた」とし、この首飾りは穿孔されたピースを 数珠つなぎにした首飾りだったと考察する。ちなみに琥珀は針葉樹液の化石であるため、 熱した棒などで容易に穿孔できる。
Brownsteel [mod. E] Brounsteeƚƚ (Brounsteell) (Furnivall ed., Arthur: a short sketch..)[ME] (+)
[Anglicization of chalybs "steel" + brunus "brown"]
Name of Arthur's sword, according to a 642-line long ME verse chronicle Arthur interpolated in a abridged Latin Brut, in a MS. dated 1428, formerly the Liber Rubeus Bathoniae, now Longleat House MS 55.
ブラウンスティール 【武器:剣】【アーサー伝説】
[語意:エクスカリバーのラテン名 Caliburnus をchalybs 「鋼鉄」 + brunus 「褐色」 と解して英語に意訳したもの]
アーサー王の剣の英訳名。イギリスの1428年成立の写本、 旧バース侯爵所蔵《バースの赤書〔リベル・ルベウス・バトニアエ〕》 (現:《ロングリート・ハウス 55 手写本》)に綴じられた ラテン版『ブルット』〔* ブリテン史〕に 引用挿入された全642行の中英詩 ”ショート・スケッチ”『アーサー』の第96詩行目にあらわれる。 欄外にラテン語でそれが 「アルトゥルスの剣カリブルヌス Caliburnus Arthuri Gladius」 であると注釈されている。

— Cc —

English Japanese
Caindel(1) Caindel Chuscraid [OIr.] Spear of Cuscrad Mian (or Menn) "the Stutterer" or "Stammerer", son of Ulster King Conchobar. It had foreboding characteristics, for its silver rings or "ferrules", would whirl round the gold bands, but only when slaughter was imminent.
[* mod. Ir. coinneal "candle", mod. pronunciation roughly /koi'nyel/ or /ki'nyel/ (IPA ˈkɪnʲəl̪ˠ)]
カネル(?)(1)キニェル 〔現代発音〕 「蝋燭」(発音訂正12.01.15) 【武器:槍】 【アイルランド:アルスター伝説群】
「どもりの」クースクリド・メンの槍(カネル(?)・フースクリド)。持主は、コンホヴァル王の息子であり、このほかコスグラッハという 名の盾または剣も持っている。『クーリーの牛追い』によれば、「宮殿の松明のよう」にまばゆく、 銀輪がついており、同作品の《レンスターの書》によれば、一種の予知能力があり、殺戮を目前としたとき のみ、その銀製の石突(の環?)が黄金輪のまわりを旋回したという。
[* 現代語 coinneal「蝋燭」。現代語発音は/キニェル/(IPA ˈkɪnʲəl̪ˠ)か/コィンニェル/あたり]
Caindel (2), Chaindel [Nuadat] [OIr.]; the Caindel of Nuada (Stokes tr.), Nuadat's "Candle" (O'Curry tr.), "Nuadu's Cainnel— a bright torch" (Kinsella tr.)
Nuada[t]/Nuadu's shield; the 9th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain).
[* Difficult to identify which Nuada is meant here. Note Kinsella semi-modernizes spelling.]
カネル(?)(2)キニェル 〔現代発音〕 「蝋燭」 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
ヌアダ[ド]/ヌアズの盾;『コンホヴァルの物語』における、オハン以下アルスター戦士18盾の9。 「蝋燭」の意。
[ * 同名の人物にダナーン神族の銀腕のヌアダ、フィンの祖父ヌアダ・ネフタンが いるが、アルスター戦士としては特定困難。また、「蝋燭」というのは棒状のものであり、円盤状 では無いわけで、18盾の6や10番のように、盾ではなく剣とも考えられる。
* キンセラ訳では Cainnel と準近代綴りで表記。 ]
Caladbolg= Caladcholg(1) Name of Fergus's sword, which he only reluctantly uses at the culmination of the TBC. Fergus refers to it as "Léti's sword". Until then Fergus wore a wooden sword (which Fergus whittled and made himself after Ailill's spy caught Fergus's dalliances with Medb, and took the sword as a sign; in R2(LL) version, the spy swapped it with the wooden lath). Fergus unleashes tremendous destruction against the Ulstermen. Conchobar, whose shield Ochain guards him safely from three blow of its sword, taunts Fergus, so that Fergus was about to bring down a two-handed swing upon the king, but was halted by Cormac Conloinnges. Fergus swung the sword at the three hills of Meath which became flattoped from the blows.
[* Since the end of the LU version is missing, it is a matter of some debate whether the true name of the sword should be Caladbolg (from LL) or Caladcholg (from YBL). The former is glossed "the hard-bulging " (O'Curry/Sullivan, Manners II, p.320, "making hard notches" (Kuno Meyer) hence "hard notch", others "notched" or "gapped" sword. Pokorny ZCP11, 192-5 thought "gap" was a glossator's invention and preferred to examing -bolg as common stem in Fir Bolg and gae bolga; T. F. O'Rahilly EIHM expounds upon it, identifying a Bolga = lightning deity.]
カラドボルグ=カラドホルグ(1)(11.01.15追加と再採番) 【武器:剣】 【アイルランド:アルスター伝説群】
 アルスターの前王、フェルグス・マク・ロイが、『クアランゲの牛捕り』の終盤にようやくふるった恐ろしい剣。フェルグスは剣に語りかける際、それが「レーティの剣」であるとしている。それまでフェルグスは木剣のみを帯びており、なかなか同邦人と戦おうとしなかった。 (フェルグスはメイヴ女王と閨事にいそしんでいるところを、アリル王の密偵に見つかり、剣を抜き取られ、王へのすまなさから、そのまま木刀をこしらえて差していた。第2稿本では、密偵が木刀とすり替えたことになっている。)  いざ戦いでふるうと、フェルグスのこの剣はアルスターの戦士たちに甚大な被害を及ぼした。ついにアルスター王のコンホヴァル自身が相手したが、その盾オハンはこの剣の斬撃を三度、平気で受け止めたので、コンホヴァルは頭に乗ってフェルグスを嘲弄した。フェルグスは怒り、剣を両手に持ち変えて真後ろから振りかぶって打ち下ろそうとしたが、王子コルマク・コン・ロンガスに諌められた。振りかぶった剣をミースの三つの丘に打ち据えたので、丘の頂上は平たくなったという。第2稿本では、コンホヴァルの盾がうなるとアルスター戦士の盾が呼応する、とか、使用の際に抜きはらうとこの剣は、空にかかる虹ほど大きかった、などの脚色がされている。
[* 最古の写本では終盤が失われるため、この剣の正しい名が第2稿本のカラドボルグであるべきか、第1稿本の補遺写本レカン黄書のカラドホルグであるべきか、相当な論議がある。Caladcholg の意味は「硬い剣(鋭利武器)」と簡単に説明がつくが、Caladbolg は困難で従来、「硬く出っ張った(膨らんだ)もの」 (O'Curry/Sullivan)、「硬く欠片(はげしく傷を)をつくる」(Kuno Meyer)、「欠片がある」「隙間がある」などと説明される。 Pokorny ZCP11, 192-5 は、bolg が 「隙間"gap"」を意味するというのは、後世の語彙集者の創作だとしており(DIL辞典を参照)、-bolg の語幹を Fir Bolg や gae bolga と共通・関連するものとして論こうした。のちに T. F. O'Rahilly 著 EIHM ではケルト神話でには Bolgos という雷神で、"Jupiter Fulgur and Zeus Keraunos"に相当する自然神がいたものとしてカラドボルグもその延長戦の意味「雷剣」としてとらえた。]
Caladcholg(2) Sword with which Fergus mac Léti, king of proto-Ulster, hewed into pieces the sinech of Loch Rury (Loch Rudraige), which he could submerge to using Iubhdan's shoes. It may well have been gai glas "the sheeny spear" mentioned in his death-lay, rather than the sword, when he battered the creature to death. Fergus entrusted the sword to Aedh, the royal poet. カラドホルグ(2) カラズホルグ (古アイルランド語式発音)、 カラホルグ (現代式発音) 【武器:剣】 【アイルランド:アルスター伝説群】
「硬い剣(あるいは鋭利な武器一般)」の意。 原始アルスター国の王、フェルグス・マク・レーティが、ラリー湖のシネッヘと呼ばれる水獣を 切りきざんだ、「アイルランドにあった最高の剣」。ただし、怪物を殴り殺したとき使った武器は、 もしかするとこの剣でなく、王の死に際の詩に歌われる「ガエ・グラス」(緑の槍)だったかもしれない。 フェルグスは、《イウヴザン[?]の靴》によって水中を自由に行来することもできた (これは、小人レプラコーン族の王から身代金としてせしめた品)。 剣は、宮廷詩人アイド[現代式:エイ]に託された。
Caladhcholg (3) = Caladcholg(1) [later Oscar's] A name for the sword (Lay #20 of Duanaire Finn), allegedly owned by Cuchullain and Fergus mac Róich, but so named only after it left the hands of these heroes, after a woman named Caladh. It late begame Oscar's sword, Gerr na gCollan (q.v.) カラドホルグ(3)=カラドホルグ(1) [その後オスカルの剣] 【武器:剣】 【アイルランド:フィアナ伝説群】[?]
 近世の詩集『ドゥアナレ・フィン(フィンの歌集)』 第20歌「オスカルの剣」よれば、クーフリンやフェルグス・マク・ロイがかつて所持し、それら勇士の手を離れたのちに、カラドという女性名からとって命名された剣。そののちオスカル(=オシーンの子オスガル)の剣ゲル・ナ・グコラン (参)。
Caliburn updated 07.01.08 Name of Arthur's sword Excalibur as given by Geoffrey of Monmouth and the chronicle group. カリバーン 【武器:剣】 【アーサー伝説】
 ジェフリー・オブ・モンマス『ブリテン列王史』をはじめ、<年代記もの>と称される諸作品における、アーサーの剣の名。 異表記としては、中英語の散文『ブルート』または 『クロニクル・オブ・イングランド』のタボールン[?] Tabourn や、 ラテン語散文『ブルート』抄本に引用される中英語の詩体"短い写生的"『アーサー』にみえる意訳名ブラウンスティール"Bronunsteell"がある。
Carnwenhau (tr. Guest), Carnwennan [W.] Arthur's dagger (Mabinogion) カルンウェナン、カルンウェハン 【武器:短剣】 【アーサー伝説:マビノギオン】
アルサル(=アーサー王)の短剣。
Carr Belaig Durgin Lance of Maelodran mac Dímma Chróin, with which he himself was slain while bathing as a guest with the rival húi Máil, who was only pretending peace. The murderer, King Aithechda of, boasted the kill after a year, whereupon (the ghost of) Maelodran appeared and avenged his own death with the same spear. (+10.01.21)<-- Rennes Dins. says the intractable spear was made originally for Gae Glas, a champion of Fiacha Srabtine "of the Streams of Fire", High-King at Tara, who lost the spear in a bog, until Mael Odrán found it. --> The spear used to stand over a fork in the road, and whoever tried to pass without leaving offerings, an (invisible) demon would move it and make slaughter.
(+) and
カール・ベラグ・ドゥルギン[?] 「ドゥルギン街道の槍」: 【武器:槍】 【アイルランド:王族伝説群】
マイロドラン(ディマ・クローンの子)の槍。レンスターで仇敵のウァ・マール王族と和平中、 敵方に湯浴みを馳走になっている最中、自分のものであるこの槍で刺し殺されてしまった。 ところが張本人のアセフダ(?)王が一年後にその自慢をしたところ、死者(の亡霊)が現れ、 この槍をつかみとって仇を討ち取った。
 かつては街道に、岐路をそのけら首の真下に見据えるのように置かれた槍で、供物をせずにそのまま素通りしようとした人間どもには、 (目に見えない)悪魔がこの槍を誘導して容赦ない殺戮をおかしたといわれる。
(+10.01.21)<-- 『レンヌのディンシェンハス』#14によれば、そもそもガエ・グラスという勇士のために作られた槍で、 勇士はアイルランド上王フィアハ・スラブティネ(?)(綽名は「炎流の」の意)の家来であった。 ガエ・グラスは、この槍である仇討ちを果たしたが、そのとき槍が湿原に紛失。 のちマイル・オードランが 発見し、ウー・マールの王アイセフダを殺したとする。
Cennchaem ċennċaiṁ "the polished cabinet" (O'Flanagan ed. tr. Oidhe Chloinne n-Uislenn pp. 34/5, 74/5, 76/7), Cennchaom, Cendcaom "Cenncaom" (Glanmasan ms.); the 'Fair-head' (Hull tr., Death of the Sons of Usnach)
[cáem "dear, precious b) fair, beautiful (DIL); mod. cáomh "gentle, mild, handsome"(O'Brien Ir.Dict. 1832)->mod. -> mod. caomh "gracious, gentle" /kʰɯːv/, gen. chaoimh /ˈxiːvʲ/ (wiki)。Scot. Gaelic pronunciation appears to be approximately similar.]
Chessboard of Conchobar (Conor) [for playing fidchell].
ケェンヒーヴ[?] 〔現代発音〕(12.01.16発音改正) 「磨き箪笥」(?)(オフラナガン意訳)、「美頭」(ハル訳) 【アイテム】 【アイルランド:アルスター伝説群】
コンホヴァル(クルフーア)の将棋盤だが、デァドラがアルバへと持ち去り、そこでノイシュと将棋〔フィドヘル〕を 指したりしていた。アルスターの王都で、赤枝の館に通された二人が将棋を指していると、トレンドルンという者が 覗きに着たので、ノイシュは気配を察知し、駒を掴んで投げ、その片目をつぶした。
[ * 語意: 中アイルランド語 cáem 「大切な、貴重な;美しい」から現代アイルランド語 caomh 「優雅、優しい」 に意味が転じている。発音は主格 /キーヴ/ 所有格 /ヒーヴ/ 左欄参照。スコットランド=ゲール語でも近似の発音のようである。 復元古アイルランド語発音=ケンハム[?]あたりと思うが、このアイテムは古本に使用例がない。]
Cinnbheart Cinnḃeaɼt, Cannbarr (P. W. Joyce, Old Celtic Rom. [3rd ed., 1879] p.49 ) [ceinnbeirt "headdress, helmet (DIL)"; cathbarr "helmet; head-dress, diadem (DIL)", lit. "head-covering"]. Name of Lugh's helmet according to the Fate of the Children of Turirenn, although O'Curry points out this is merely a common name for a helmet. In O'Duffy's translation, helm names of Cathbharr (Ch. 5) and Cinnbheart (Ch. 20) are both present, though O'Curry translates the former merely as "helmet".
キンヴァルト 〔近代稿本ママ発音〕 、 キェンヴァル 〔標準現代語発音〕。:(12.01.15 改正) 【防具:兜】 【アイルランド:神話伝説群】
[ceinnbeirt 「頭飾り、兜」]
近代版『トゥレンの子たち』において、ルーの頭を覆い守る兜。ただし、編者オカリーは、これは「兜」意味する普通名詞だと解説する (標準語キェンヴァル(Cennbhearr)= cenn「頭」+ bhaarr「上に被るもの、覆い」の意と説く。) この兜には、前頭部に美しい貴石が一個、後頭部に二個嵌められていた。
じつは、ルーは序盤では「兜〔カフヴァール〕」を被って登場し、中盤では「キンヴァルドと呼ばれる兜〔カフヴァール」を被って登場する。オカリー教授によれば本来はどちらも兜か、兜の一種を意味する語らしい。
 ところがオダフィー訳では、カフヴァール(5章)とキンヴァルド(20章)と二種類の兜名として登場させている。結果、P.W.ジョイスの再話などにはこれらが兜の名前として登場するようになった。 [* 参照:カフヴァール(小辻梅子訳編の『ケルト魔法民話集』幻想の武器博物館参照]
Chastiefol, sword of King Arthur (aka "The Knight of the Parrot"). The name means something like "Chastizer-of-Fool" thus synonymous with Gastiga-Folli, sword of Lanzilotto dal Lago. シャスティフォル 【武器:剣】 【アーサー伝説】
「オウムの騎士〔シュヴァリエ・ド・パプガウ〕」こと武者修行中のアーサー王の剣。 剣名の意は「懲愚」であり、ランチロット・ディ・ラーゴ(湖の騎士ランスロのイタリア語名)の剣 ガスティガ=フォッリとぴったり同義語の名前。
Chiarenza "The Luminious (Light) one" [It.], Clarença, Clarençe [Fr.-It.]; Кгларенцыю (Bova Korolevich) kgljarencyja (ib., Fr. transliteration) [Old Russ.] (+) Buovo d'Antona's sword, given him by his beloved princess Drusiana so he will be well-armed to fight her forcible suitor Lucaferro di Buldras. She reveals it used to belong to Lanzilotto del Lago.
[ * Itaian verse Bovo (Veneto text) records that the princess Druxiana gave both the horse Rondello and the sword Chiarenza to Bovo, and says it belonged rather to King Galaçco (=Galasso, or Galahad), though this is probably heterodox to tradition.
* da Barberino gives a more elaborate provenance of the sword's ownership in L'Aspramonte]
キアレンツァ [伊]クラレンサ、クラレンセ[?] [フランコ=イタリア語]、クグリャレンツィヤ[?][西露/白露] 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】【アーサー伝説】(+) 「まばゆい(明るい、澄んだ、透いた等)もの」(+)
ブオヴォ・ダントーナの剣。愛するドルシアーナ姫にしつように迫る 求婚者ルカフェッロと戦うブオヴォに、彼女が授けた剣で、彼女のいわく、 昔ランチロット・デル・ラーゴ(=湖の騎士ランセロット卿)の剣であった。
[* 以上はダ・バルベリーノの散文『レアリ・ディ・フランチア』第四部による内容だが、 同作者の『アスプラモンテ』には、この剣がランチェロットの剣「懲愚」であり、 ウリヴィエーリの剣アルタキアラとなった 由来について、さらに詳しく書かれている。
また、断片詩『ボヴォ』(Veneto本)では、姫がボヴォに馬ロンデッロと剣の両方を与えており、 それはガラッソ王(=聖杯王継承者ガラハド)の剣だったとし、「これはのちにオリヴェルの 剣アルテクレラとして知られるだろう」、と預言する。
だが例えば『タヴォラ・リトンダ』を傍証とするなら、ウリヴィエリの剣の前所有者をガラッソと するのは誤りでランチャロットが正しい。
イタリアの伝承では、このアントナのブオヴォは、しっかりとシャルルマーニュ伝説に 組み込まれており、『アスプラモンテ』によればウルヴィエリの伯父ゲラルドの祖先であり、 そればかりか、『愛するオルランド』などでは、オルランドやリナルドを一員とする キアラモンテ家の始祖でもあるのだ。拠点のアントナというのは特定できていないが、 ムーズ川沿岸らしく、ロレーヌ地方?の都市と想像できる。
 ただ、この英雄譚には、まったく同工異曲の『ハンプトンのビーヴィス卿』があるが、 そちらは英国を舞台としている。ビーヴィスの剣は、モーグレイ(ミュルグレ)と称すが、 その息子の剣がランセロット卿のアロンダイトだったことで、上述と関連性が見られる。] ]
Chrysaor Sword of Sir Artegal(Arthegal, Arthgallo, Artegall) hero of justice, formerly wielded by Jove against the titans. クリサオルクリセイオー 【武器:剣】【英国ロマンス:妖精の女王】
正義の英雄アルテガルの剣。かつて最高神ジョーヴ(ユピテル[羅]、ゼウス[希]のくだけた英語形)がタイタン(=ティターン族)にたいして使ったという。
Claidheamh Soluis "Sword of Light" or the "Shining Sword". In oral tradition is a sword of Cúchulainn (?) [unconfirmed].
Equating this with «Sword of Nuada of the Silver Arm», one of the «Four Jewels of the TDD» is a Book of Invasions.
クラウ・ソラス (より正しい発音:クリーヴ・ソリシュ) 【武器:剣】 【アイルランド:アルスター伝説群】 「光の剣」の意。アイルランド国家の象徴であり、口承ではクーフリンの剣とされる。 これを《トゥアハ・デ・ダナーンの四至宝》の《銀腕のヌアザの剣》と同一とするのは解釈である。
Clarence A sword that appears in Le petit Artus (Artus de Bretagne)(Arthur of Little Britain), where Artus is the son of Jean, duc de Bretagne and a daughter of the comte Lancestre. クラランス 【武器:剣】 【アーサー伝説】
『小アルテュス』(ブルターニュ公ジャンとランチェスター伯の娘とのあいだにできた息子の冒険譚)に登場する剣。 このアルテュスはランスロットの血統にあるらしいが、詳細は調査中。
Clarent Ceremonial sword of Arthur's, taken out without permission by Mordred. Kept in the wardrobe at Wallingford among the regalia of France found on Froll slain on the field. Only Waynor (Guinevere) supposedly knew its whereabouts. It was reserved for use at coronation of anointed kings and for Arthur to dub dukes and earls. クラレント 【武器:剣】 【アーサー伝説】頭韻詩『アーサーの死』(x)
(改正09.12.18) 纂奪者で王甥のモードレッド(x)が、勝手にもちだしてカムラーンの戦いで使った礼式用の剣で、 アーサーが父ウサーから相伝した「いかなる銀よりまばゆい」重代の剣。 ウォリングフォードの衣裳館に、戦場死したフロル(フロロ)王から分捕ったフランスの王宝などとともに保管。 ウェイノア(=グィネヴィア)のみがありかを知っていたはずなのでアーサーも当惑する。この剣は、 「塗油されし王らの戴冠式のとき、余が公爵・伯爵らを叙勲する、その日のためにとっておいたもの」(私訳)と書かれている。 この場合の塗油とは、司教が継承者の額にアンプルの聖油を塗ることで、「正規の王と認証される」ことを意味する。
Claugestian luminous jewel on the helm of Berchter of Maronia, tutor of King Rother. クラウゲスティアン 【アイテム:宝石】 【ドイツ英雄譚】『ローテル王』
ローテル王の師、ベルヒテル・フォン・メーラーンの兜を飾る輝石。
Clarmie sword of Engelirs of Wasconia (German sources) クラルミエ 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
ワスコニアのエンゲリルスの剣 (中期高地ドイツ版『ローラントの歌』&『カルル大帝』)
Coalbrand [E., Borrow] [Danish ballad] Anglicization of Kolebrand. コールブランド 【武器:剣】 【デンマーク古謡】
コレブランの英訳名。
Collbrande

var. spelling of Caliburn.
コールブランデ〔コルブラント 【武器:剣】 【アーサー伝説】
アーサーの剣カリバーンの異綴り
[the] Colg-det, colg ṅdét
An ivory-hilted dagger Cuchulinn in TBC, which some references treat as proper name. But e.g., in Mesca Ulaid Ferchertni, son of Corpre also bore A ċolg dét aithgéɼ [urnocht] "an ivory-hilted sword, keen and naked" (which Hennessey translates "sharp inlaid sword").
[* O'Davoren's glossary 567 calg det "hilts of ..whale's tooth"]
コルグ・デート[?]「象牙柄の(小)剣」 【武器:剣】 【アイルランド:アルスター伝説群】
『クアルンゲの牛捕り』でクーフリンが持つ武器のひとつで、固有名とする向きもあるが、おそらく一般名詞。 例えば『ウラドの武者たちの酩酊』では、フェルヘルトニ・マク・コルブリ Ferchertni mac Corpri maic Iliach も、 「抜き身の(いと)鋭き象牙柄剣〔コルグ・デード〕」を持っている。 [* O'Davoren's 語彙集によれば、 calg det は、「歯牙の柄、すなわち鯨類の歯の柄」をもつ刀剣類である。 トドやイッカクは鯨類と考えられていた。]
Comla Catha, Chomla Chatha [OIr.]; "doorvalve of battle" (Stokes glos.), "gate of Battle" (O'Curry), "the Door of Battle" (Kinsella tr.)
[Stokes: comla "valve of door, window; lid; covering; a gate, portcullis, grate (DIL)"]
Shield of Celtchair; the 18th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain). Celtchair mac Uithechair is owner of the spear Lúin. (mod. pron. /kõ:lə/+/ka:/)
[* He is seen with a "curved, scallop-edged shield, .. a great grey javelin .. with thirty rivets," in the Táin.]
コヴラ・カサ(?)、コウラ・カー(?) 〔現代発音〕 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】 [ストークス「戦の戸弁」、オカリー「戦門」、キンセラ「戦戸」。]
ケルトハルの盾。『コンホヴァルの物語』における、オハン以下アルスター戦士18盾の18。 ケルトハル・マク・ウセハルは、槍ルーン・ケルトハルの持主。
[*『牛捕り』では、「湾曲したスカラップ縁の盾、.. 30本の鋲でとめた灰色の巨槍」を持った姿で目撃される。 スカラップ=縁が帆立貝のような波形。放射状に凹曲にえぐってあって、フリルのようになっていること。 (キンセラ英訳p.231による).近代発音は/kõ:lə'ka:/ /コウラ・カー/あたり。]
Coreuseuse (1) (Ban of Benwick's) Fury/Wrathful [mod. tr.]; (variant spellings; meaning ="angry") Sword of Ban (Lancelot's father-to-be). コルスーズ (1) (ベンウィック王バンの) 【武器:剣】 【アーサー伝説】
(異綴りが多彩だが、他に「クレシューズ」等。仏語で「怒れる」という意味)。中世英語訳では剣名は音写だが、近年の訳ではなぜか "Fury / Wrathful" と二通りに意訳される。
Corsouse (2) (of Otuel) sword of Otuel in the English metrical romance (variant: Corrouge [ME])
= Courouçousse, etc., [OF] of Otinel in the chanson de geste in its native language. In Kms VI, the sword is called Kurere or Koresthusum [ON]
コルスーズ(2) (オテュエルの) 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
異教徒オテュエルの剣。(バンの剣と同じく剣名で、仏語で「怒れる」という意味。)
原語であるフランス詩では、主人公はオティネルと称し、剣はクルスーズで、馬はミグラドス号。 サガ版ではオトゥーエルの剣はクレーレ、コレススースムなどと表記されている。
Corrouge
Corrupted form (in "Fillingham MS") for Otuel's sword Corsouse.
コルージュ[?]→ 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
オテュエルの剣 コルスーズ の誤写・転訛 。
Cortain
Ogier the Dane's famous sword, "Short". As to its previous ownership by Tristano, see under Tavola Ritonda.
コルタン 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
デーン人オジエの剣。「短い」の意。
Coscrach (1), Choscrach Causcraid [OIr.] Coscrach (Stokes tr., O'Curry tr.), "Cuscraid's triumphant sword Coscrach" (Kinsella tr.)
[cosc(a)rach =" victorious, triumphant" (DIL) ]
Cúscraid's shield (or sword); the 6th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain); the owner presumably Cuscrad [Mian or Menn "Stutterer" or "Stammerer"], son of Conchobar mac Nessa.
[* In the Táin, Cúscraid Menn Macha bears the "a great spear.. like a palace torch," called "Caindel Chuscraid".
コスクラハ(?)(1)「勝利」の意の盾または「勝利丸」(?)という剣 【防具:盾】 /【武器:剣】 【アイルランド:アルスター伝説群】
クースクリドの盾;『コンホヴァルの物語』における、オハン以下アルスター戦士18盾の6だが、 キンセラ訳では「クースクリドの勝利の剣コスクラハ」とつくる。
 持主は、おそらくコンホヴァル王の息子である「どもりの」クースクリド・メン。
『クアランゲの牛捕り』によれば、クースクリド・メンは、「猪の牙から刻んだ象牙柄の剣」や 「縁が貝型(に波打つ/えぐれている)、死をもたらす盾」、や「銀輪のついた宮殿の松明のような、」 カネル(?)( 現代発音:キニェル)「蝋燭」という名の槍をもっていた。
Cosgrach (2) "the Victorious" (Theophilus O'Flanagan tr., Deirdri); Slaughter (P. W. Joyce, OCR 3rd ed.)
The spear or javelin of Conchobar mac Nessa (also spelt Conor) in certain later redactions of Deirdre. It is paired with another called Foga (which means "spear, javelin" but which O'Flanagan translates as "the Cast").
[ * Glen Masán MS has Scot. pedigree. pron. Scot. Gaelic cosgrach /KOSK ruch / KOSK uh ruch / (www.namenerds.com/scottish)]
コスクラハ(2); 【武器:剣】 【アイルランド:アルスター伝説群】【スコットランド伝承】
「勝利」あるいは「屠殺」を意味するコンホヴァル・マク・ネサの槍または投槍で、 もう一本のフォガ(「槍、投槍」の意)と対をなす。『ディアドラ』の後代の写本に登場。
P.D.ジョイスの再話では"Slaughter"という意訳名が使われるが、邦訳「殺し屋(スローター)」(三宅)は意味ズレであると指摘できる。
[ * 上の盾名とは"c"と"g"の表記の違いはあるが、同語である。これら武器名が登場する最古本はスコットランドに伝わるものだが、 スコットランド・ゲール語 Cosgarch の発音も /KOSK ruch / /コスクラッハ/あたりである。
* 中アイルランド語では上例のように「勝利的な」という意味だが、のちのアイルランド語(John O'Brien, Focaloir, 1768)では"屠殺(slaughter)、虐殺(massacre)"の意もくわっている。スコットランド・ゲール語では cosgraidh という語形が主流で "act of slaying or slaughtering"(Machlachlan 1828, Macleod 1831等)の定義が認められる。 ]
Craeb glasach (Craebghlasach) "the Greyish Wand"(Acallamh na sénorach, tr. Dooley & Roe) The side sword of Finn mac Cumhaill. クリーヴ・グラサッハ 【武器:剣】 【アイルランド:フィアナ伝説群】 フィン・マクールの腰剣(脇差)。Dooley & Roe の英訳では「灰色のかった杖」と意訳される。 フィンの第三夫人、そばかすのベラッハの墓からの出土品のうち、キールテはこの剣とフィンの杯を聖パトリックに 贈ると宣言。しかし《スローンガの豚》の狩りの後に無理が利かなくなり、聖人、国王、オシーンの招聘に対して、 先発組として送り出したドン(モルナ家の曾孫)に剣は託され、国王に謙譲され、見返りとしてドンはフィアナの頭領に任命。
Crimall "blood-spotted" The spear of Cormac mac Airt, used by Aengus Gabuaidech to harm the king. (Brehon Laws, Book of Aicill =T.C.D 1433 (olim E. 3. 5), O'Curry ed. Anc. Laws. Ir. III, p.82 tr. 83,85).
The maiming of the king's eye by Aengus is recorded in several chronicles and versions of the Expulsion of the Dessi, but few name this spear. An unedited postscript to the Dessi tale (tract in the MS 1336 (olim H.3.17), col. 723) says that the "Crimall of Birnbuadach' in the time of Cormac Mac Airt used to be the Luin Celtachair, and previoust to that Lugh's spear known as the "fine(st) yew of the beloved forest" . (Hennessey, Mesca Ulad, p.xiv)
[* In the Book of Aicill, Aengus "of the poisoned spear" (O'Curry) could not bear weapons into the chamber to see the king, so he grabbed one within. However, the narrative Expulsion of the Dessi says that the blinding was effected by Oengus of the Dread Lance using his own terrible spear, whose chain struck the king's eye. ]
クリヴァル[?] 「血まだら」(オカリーの釈義) 【武器:槍】 【アイルランド:フィアナ伝説群】 アイルランドの上王コルマク・マク・アルトの槍の名。(補足説明) これは、デッシ一族の「毒槍の?」オェングスが、王を槍で襲い、その片目をつぶした 有名な話(『デッシ一族の追放』)にまつわる槍であり、ある記述によれば、 ルーの槍(「櫟〔いちい〕」)とも、アルスターの勇士ケルトハルの槍とも同一とされる。
逸話は有名だが、そのうち槍名も記述される史料は少数で、ひとつは、アイルランドの 古代の『ブレオン法典』の、他にはない一部を記述した《アキルの書》(トリニティーカレッジ・ダブリン所蔵1433写本、旧E.3.5写本) である。もうひとつは、『デッシ一族の追放』の異本で『タラでのコルマクの目潰し』と題する稿本 (h本=同所蔵1366写本、旧H 3.17写本 第720b-723a欄)の直後/末尾にある、 「槍そのものに関する記述」(723欄)であり、こちらでは「その槍は、トゥアハ・デ・ダナーン神族の長 ルー・マク・エスリンの時代は《慕われし森の立派な櫟〔いちい〕》(ibar alai fhidbaidha)として知られ、 コノル・マク・ネサ王の時代は《ケルトハルのルーン》として知られ、 コルマク・マク・アルトの時代は《勝利の杖の[?]クリヴァル》として知られた」とある。
[ * この法典では、犯人の名は、「ガブーデッフの」または「ガイ=ブーフェッフの」オェングス と呼ばれている。綽名の意味は難解だが、オカリーの講義本では「毒槍の」とう意味の綽名だ説明した。 この法典が伝える事情は、犯人が謁見前に丸腰にされたので王室にあった武器を奪って攻撃したことに なっているので、槍は王のものであり、犯人のものではない。だが『デッシの追放』では、 このときの槍はオェングス自身のもので、槍穂の環っか[?]にチェーンがついており、 この振り回した鎖が当たって目を傷つけたことになっている。こちらの編者クノ・マイエルは、 「畏ろしき槍の」"of the dread lance"とオェングスの綽名を訳している。]
Cróda (Croda) "bloody" The shield of Cormac; the 16th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain). The owner is probably Cormac Condlongas, i.e., "Conchobar's son, Connlongas, the leader of the Ulster exiles" (Kinsella, Táin, p.58).
⇒Crimall. [* Harry Mountain's Celt. Enc. lists it as "sword (Croda)".
* Furbaide, Cuscraid, Cormac are named as threesome in the verse closing the Tochmarc Emer, and all three are Conchobar's sons, and are owners of the 18 shields.]
クローダ (クローザ)(改正11.11.28) 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
[語意: cródae 「血みどろ、残虐、猛烈。のち勇猛の意。深紅、赤」]
コルマク(コーマク)の盾。「血みどろ」の意。 『コンホヴァルの物語』における、オハン以下アルスター戦士18盾の16。 持主はおそらくコンホヴァル王の息子コルマク・コン・ロンガス。コルマクは、 『クアランゲの牛捕り』では追放組(敵国コノートの食客組)のリーダーであるが、 父王コンホヴァルを殺さないようにとフェルグスを諌める場面もある。
[* Harry Mountain の事典では剣だとする。
Crocea Mors "Yellow Death" (Thompson/Giles tr.) "Saffron Death" (Evans tr.); angeu glas "blue/green/gray death" or angheu coch "red death" (Welsh Brut); rede deþ (Robert of Gloucester); Croce à mors "cross of death" (var., Wace's Brut); Crochi Amour "Crooked Love" (Scalacronica).
[etymology: Connected to Yellow Plague (Pestis flava [L.]) according to Nearing; but perhaps the native name contained root crò "blood" ≅ cró [Early Irish] ≅ crú [W.] ≅ crow [Cornish] ≅ "gore".]
Julius Caesar's sword which inextricably lodged in the shield of his opponent, Nennius (Nyn[n]iau [W.]), brother of Cassibellaun (Caswallaun [W.]), king of the Britons (Geoffrey of Monmouth). Nennius died shortly and was buried in Trinovantum (London) with the sword.
クロケア・モルス 「サフラン色の死」: 【武器:槍】 【アイルランド:王族伝説群】
モンマスのジェフリー『列王史』が伝えるところによれば、 かつて皇帝ユリウス・カエサルの所持した剣であったが、 ローマ軍が侵略戦争をしかけた際、当時のブリタニアの王カッシウェラウヌス(=カスワッサウン[威]) の弟ネンニウス(=ニニアウ)と対戦したときに、相手の盾に刺さって抜けなくなり、 剣はネンニウスのものになった。ネンニウスは、まもなく戦傷がもとで死に至り、剣とともに埋葬された。 この剣は、ひとたびふるえば致命傷を負わすことまちがいなし、ということでついた名が、 「クロッカス色、つまりサフラン色=黄色の死」である。
[*  『列王史』のウェールズ訳である『ブリート』では、剣名をアンガイ・グラス「青/緑/灰色の死」 とするものと、アンガイ・コッホ「赤い死」とする写本とある。中世イングランドの文献では、 ロバート・オブ・グラスターが「赤い死」とするほか、トーマス・グレイの『スカラクロニカ』(仏語) では「曲がった愛」とする。
 『ブリテンの三題詩』の一篇によれば、カスワッサウンは、マインラス(「痩躯な灰色」)という 馬を贈答された見返りに、ローマ人の上陸を許してしまったとある。
 また『列王史』では、父王ベリ、兄王ルドに次いで継承したとするが、『マビノギオン』では、 カスワッサウンは⇒姿隠しの布 を使って祝福たるブロンの跡継ぎを頓死させ王座を簒奪したことになっている。]
Croderg
During the Battle of Ventry (Cath Finntrága), the venomous spear with which Druimderg son of Dolor slew Caisel Clumach, king of Norway and owner of the flaming shield.
クロ・デェルグ(クロジャルグ)【武器:槍】 【アイルランド:王族伝説群】
『ヴェントリーの戦い(美しが浜フィントラーガの戦い)』で、ドリムディエルグ(ドリムジャルグ)・マク・ドロルが、 燃えさかる盾の持ち主でノルウェーの王カシェル・クルヴァッハを倒した槍。
Cruaidin Cotut-chenn (normalized); Cruadín cotut-chend "hard-headed Cruadín(The Little Hard One)" (Hogan ed., tr., Cath Ruis na Rí, LL text, § ;51), Cruaiḋín cadat-ċeann "hard-headed Cruadín (The Little Hard One)" (ib., modern text, §42-3) Cruaidin Coidit-cheann, "Hard-headed Steeling" ("the decision as to Cormac's sword" §59, Windisch & Stokes ed. tr.)
The sword of Cuchulain, which together with his spear Duaibsech was brought by his charioteer Laogh(Laeg) to settle the stalemate against Cairbre Nia Fer {pr: karybrye}. (Battle of Rosnaree).
Also, when Ulstermen were locked in an iron house heated by fires (in Mesca Ulaid) Cuchulainn plunged Cruadin to the hilt into the iron house, and the two houses of boards standing adjacent.
In later times it became Socht's sword (q.v.) and Cormac mac Airt's.
クルーディーン・コトゥト・ヒェン(?)(標準化表記・『ロスナリーの戦い』古稿《レンスターの書》)、 クルーディーン・カダト=ヒャン(?) (同・近代本《Stowe》)、 クルーディーン・カディド=ヒャン(?)(『アイルランドの試練、コルマクの約束の地への冒険、 その剣についての裁断』) 【武器:剣】 【アイルランド:アルスター伝説群】【アイルランド:王族伝説群】【アイルランド:フィァナ伝説群】
 アルスター伝説の英雄クーフリンが持つ剣。 『クアランゲの牛捕り』の後に再勃発した『ロスナリーの戦い』において、 クーフリンは借り物の武具だったため、カルブレ ・ニア・フェルと戦っても膠着状態がつづいた。 だがついに勇士の御者ロイグ(ライグ)が、クーフリン自身の武具をもってやってきた。 クーフリンは剣クルージンをふりあげ、恐槍ドゥヴシェフ(再話ではドゥバッハ)を投げ、 カルブレの心臓を貫通させたのち、屍が地に落ちる間髪もあたえず、飛びかかってこの剣で 首を刈り取った。
 『ウラドの武者たちの酩酊』では、アルスターの一団が鉄の館に閉じこめられ火責めにされたとき、 クーフリンはその剣クルージーンを柄までふかく鉄の館に突き立て、それは隣接する二軒の木板の館も貫通した。
 のちに《ソフトの剣》となったいきさつは別項。コルマク・マク・アルトが最終的に没収している。
Curtana (1) ⇒Cortain
sword of Ogier the Dane.
クルタナ (1) ⇒コルタン 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
デーン人オジエの剣。
Curtana (2)
«English Coronation Swords»
クルタナ (2) 【武器:剣】 【英:史実】
《英国の戴冠式用の剣・五振り》
Curtayne (3) (of Miles) Name variant for →«Colbrand's brand» owned by Miles, son of Bevis. Formerly belonged to Roland. クルテイン(3) 【武器:剣】【英国ロマンス】
ハンプトンのビーヴィス卿の子、マイルズ(ミルズ)の剣でもとロランが所持した剣。異伝にある→《コルブランドの剣》に相当 。

— Dd —

English Japanese
Daur Dá Bláo aka Cóir Cetharchair(Grey ed., CMT § 163) [OIr.]; Dair dá blá "oak of two fields" & Coir Cetharchoir "four-angled music" (A.C.L. Brown, Origins) Two names of Dagda's harp; the Dagda could cause the harp o fly to him of its own accord by singing its names. (Cath Maighe Tuired, in an episode of abduction of the harpist named Uaithne). Táin Bó Fraích on the other hand says Uaithne was the name of the harp.
[* O'Curry breaks down the first name into: durd,dord "murmur" + abla gen. of aball "apple"]
ダル・ダ・ブラー(?)とコール・ケサルハル(?)。 「二野の樫」と「四つ角の音楽」(A・C・L・ブラウンの語釈); 【楽器:竪琴】 【アイルランド:神話伝説群】
ダグザ(ダグダ)の竪琴がもつ二つの名。『マグ・トゥレド(モイトゥラ)の戦い』によれば、 お抱えの竪琴の弾手であるウーズネが誘拐されたが、ダグザがこの二つ名を歌って 呼び寄せると、竪琴は自ずと飛んで戻ってきたという。 『フロイヒの牛捕り』によれば竪琴の名がウーズネであったが、どちらの書物にも、 この竪琴が「悲しみ・喜び・眠りの調べ」という三つの特別な曲種を奏でることができるとされ、 これらには鎮痛や催眠の効果があった。 [* オカリーは、前者の盾名を durd,dord 「つぶやき」 + abla 「りんご」の所有格と解析した。]
Dhami, "The Trenchant," sword of Antar, the poet-warrior of black and Arab descent. His black steed was Abjer. ジャミ 【武器:剣】 【アラブ・アンタル物語】
アラビア語で「鋭利な」の意味を持つアンタルの剣。「詠吟の武人」アンタル・イブン・シャッダード(550〜615年)は、黒人系のさる高貴な女性と、それをかどわかしたアラブ系の父の間にもうけられた子。その漆黒の馬は「アブジュル」号という 。
Dhu 'l-faqar, Ḏẖu 'l-Faḳār; ‏ذوالفقار‎ [Arab.]; The famous sword of `Ali, cousin and son-in-law of the prophet Muhammed. Although usually thought of and depicted as being a sword with a twin-tip like a forked tongue, an alternate theory has it that it is a double-spined sword. ズルファカル (ズルフィカル、ズーアルフィカール) 【武器:剣】 【アラブ】【イスラーム教】
預言者マホメットの従兄弟で婿であるアリー・イブン・タリブの有名な剣。 剣名は、尖端が二又に分かれているために由来すると俗説的に信じられてきており、 ペルシアの細密画やサウジアラビアの国旗にも、そのように描かれている。 バドルの戦いの戦利品。
Doit [Ribbeck says this sword-name is unknown; but Emil Schmidt makes this out to be "Tod" = "Death". ]
The sixth of twelve swords awarded in Ritterpreis; won by Dider[i]c von Rickerade.
ドイト 【武器:剣】 【ドイツ】
[編者リベックは未知の剣名とするが、エミール・シュミットの論文 p.23 によればトット Tod 「死」]
宮廷詩『リッタープライス(騎士の褒賞)』 で十二の騎士に与えられた十二剣のうちの第6。 ディデリック・フォン・リッケラーデが獲得。
Duaibsech; Duaibsech [OIr.] "the terrifying Duaibsech (dangerous)" [E.] (Hogan ed., tr., Cath Ruis na Rí, LL text, § ;51), [Ir.] "Duaibhseach (The Grim One)" (ib., modern text, §42-3); Dubach (Lady Gregory) [duaibsech given as synonym for duabair "dark, gloomy; terrible" (in O'Davoren's gloss. 608) ]
The spear of Cuchulain, used to penetrate Cairbre Nia Fer's heart in the Battle of Rosnaree to ; it was a weapon Laeg had brought, together with the sword Cruadin (q.v.).
ドゥヴシェフ(?) (『ロスナリーの戦い』) ドゥバッハ/ドゥヴァッハ (グレゴリー女史の再話『ミュアサム原のク・フーリン』); 【武器:剣】 【アイルランド:王族伝説群】
『クアランゲの牛捕り』の後に再勃発した『ロスナリーの戦い』において、 クーフリンがカルブレ・ニア・フェルと対峙したとき、その相手の心臓を貫いた恐槍。 (剣クルージンを参照)。 [ * 槍の名の意味について、編訳者ホーガンは、脚注で「グリム・ワン」(=「酷き者」) という英訳名を記している。グレゴリー女史は、原書の綴りのを簡易表記をもちいたと思われ、 「グリム・ワン」の英訳名も併用する。
Duban
Variant name of the shield of Cuchulinn, otherwise known as Fuban 'q.v.).
ドゥヴァン 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
クーフリンの盾。フヴァンを見よ。
Duranz, Duranze
spear of Tschinotulander (Schionatulander). See ⇒Falzone
ドゥランツ(ェ) 【武器:槍】【アーサー伝説群】
チノトゥランデル(シーアーナトゥランダー)の槍。その剣⇒ファルツォーネの項を参照。
Dyrnwyn "White-Hilted"
The sword of Rhydderch Hael "the Generous" and one the Thirteen Treasures of Britain. Fire ran from its cross to its tip when anyone but he unsheathed it, so although he "generously" offered it to anyone who asked, there were no takers. Gwern slew Draconis according to Judge Bosanquet's MS., noted by Lady Guest. [* Triad of Britain #43 says his pack-horse was Rudlwyt "Dun Grey" or Drudluid "Spirited Grey"; whereas the poem Canu y Meirch records a horse of his named Llvyt lliv elleic "Grey Tawny-Colour".]
ディルンウィン 「白柄」【武器:剣】【ウェールズ伝説】
リーゼルッハ・ハイルの剣。ブリテン島十三至宝の一。 この人物は、ルゼルフ、リゼルフ、フラゼルフなどと表記する。 「ハイル」とは「気前よし」という意味の添え名である。 リーゼルッハ以外が抜刀すると、十字(鍔)から先端まで炎がほとばしる。 ねだる者には誰にも「気前よく」譲ろうとしたが、誰もが辞退した。 また、この剣で「グウェルンがドラコニスを殺した」との記述がボサンケット判事 所有の写本にあったと、ゲスト女史が記録する。
ウェールズ三題詩によれば、その荷馬はリュドルーイト「赤灰色」またはドリュドルイド「活発な鼠毛」だが、 タリシエンの書『馬の歌』によれば、スュイト・スィヴ・エスァイク「灰色の藁色」

— Ee —

English Japanese
Echtach [OIr.] Echtach (Stokes tr., O'Curry tr.), "death-dealing Echtach that belonged to Amargin" (Kinsella tr.)
[* échthach "prowessful, death-dealing, destructive" (DIL).]
Amargin the poet's shield; the 7th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain).
エフタハ(?) エフダッハ(?) 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
詩人アヴァルギン(アマーギン)の盾;『コンホヴァルの物語』における、 オハン以下アルスター戦士18盾の7。「巧みな、死をもたらす、破壊的」などの意の名。
Eckeleit [or «Eckeleit's sword»] According to Jänicke its earlier editor, in Wolfd. D VIII the name of the sword left by a giant and found by Wolfdietrich in the dragon's cave. This is now considered a misreading, and is now construed as a "nameless sword brought by the giant hight Eckeleit".
When Wolfdietrich tests this sword out on a stone, it shatters. But he goes on to defeat the dragon by finding the carbuncle-pommeled sword ⇒Rôse next to Ortnít's remains. (Wolfd. D)
《エッケレイト(の剣)》[現代読み]エッケライト) : 【武器:剣】【ドイツ英雄譚】
「ウォルフディートリッヒ D本」(VIII部)の昔の編者イエーニッケによれば、竜の穴倉のなかで ウォルフディートリッヒが発見した剣名がエッケレイトで、巨人により洞窟に持ち込まれたものとする。 ただし、これは読み違いとされており、《エッケレイトという巨人が持ち込んだ無名の剣》と 解釈するのが一般論である。
 この剣で石を試し切りしたが、もろくも破片となった。しかし友 のオルトニート皇帝の遺骸のかたわらにあった紅玉(カーバンクル)の 柄頭の剣(おそらくは⇒ローゼ)を見つけ、 石の試し切りに耐えたその剣で竜を斃す。
Egeking/Erkyin
A sword which Grime borrowed in order to fight Greysteel, a red-clad knight who overcame his friend Eger and cruelly cut off his pinkie as trophy. It deals out wind such that no one borne of woman can resist.
Eger's uncle Egramie was given the sword to use while he was alive, but it now was in the keeping of a royal lady (daughter ? or wife? of King Ffundus) whom Egramie loved in private. [* Cf. Egeking/Erkyin ]
エッジキング /エルキイン 【武器:剣】【英国ロマンス】
グライムが、親友イガーの受けた辱めを雪辱しするため、赤づくめの騎士グレースティールとの果し合いにのぞむため借り受けた、「女親から生まれたいかなる者も、そのくりだす風を顔に受けたならば抗うことはできない」という剣。
 イガーの恥辱とは、グレースティール卿に挑戦した敗北し、気を失っている間に勝利の証として小指を切り取られたことで、そのために愛するウィングレーンに婿候補失格とみなされてしまう。
 剣は、イガーの伯父(叔父)エグラミーがかつて生前の頃に借用していたもので、今は、エグラミーがひそかに愛した王族の女性(フンダス王の娘?王妃?)の元にあるという。
[* 参: エッジキング]

— Ff —

English Japanese
Falzone
Sword of Tschinotulander (Schionatulander), the knight in the quest of the leash of the hound (brackenseil). His spear was ⇒Duranz and his horse ⇒Trakune. (Albrecht v. Scharfenberg, Jüngerer Titurel)
ファルツォーネ 【武器:剣】【アーサー伝説群】
宝石によってつらねた文字でメッセージが書かれる神秘の《ブラッケンザイル》の首紐と逃げたその猟犬(ブラッケ種)を 追う騎士、チノトゥランデル(シーアーナトゥランダー)が佩く剣。その槍は⇒ドゥランツ、馬は ⇒トラクーネといった。(アルブレヒト・フォン・シャルフェンベルク『新ティトゥレル』)
Fine-Guerre (Roman de la Violette) The sword that Gerart de Nevers (ex-count forlorn of his violet-birthmarked lover) earned on his first adventure, championing the cause of the maiden Aigline to fight Galerans. It had been discovered by a certain nephew of he king of Baudas (Bagdad), who was tricked into fighting Esclamore de Baudaire using a lead sword that broke, but chanced upon this sword half-buried in the river's shallows. ファン=ゲール(フィネ=ゲール(?)) 「戦の終焉」、「諍いの決着」(『すみれ物語』 1883行) 【武器:剣】 【フランス王朝もの】
ジェラール・ド・ヌヴェール(領地とすみれ型のほくろの婦人を失った元伯爵)が、 出奔後最初の冒険で得た「これにまさるもの得がたき王国の剣」で、彼が[ブルゴーニュの] ヴェルジー城の女城主エグリーヌを援け、侵略者ガルランと戦うために佩かされた剣。
この剣にはいわくがある。その昔、ボーダス〔=バグダード 〕 の王の甥であるサラミスの領主は、 謀略によって鉛刃のいかさま武器をつかまされ、そのなまくら剣のまま、エスクラモール・ド・ボデール(=バグダードの) という勇士と川中島で戦わされた。戦闘中、贋剣は折れたが、王甥は川の渚につきささった剣を拾い、相手の首への一撃で倒した。 この一撃ゆえに剣にはその名がついたという。
Finnfaidech (1) "the Fair Sounding", Name of a bell that St. MacCreiché raised up, causing a fiery bolt from heaven to destroy the Crom Chonnaill (the yellow plague). フィンファーゼッフ(1) 「美鳴(美しく音するもの)」[?]: 【器物:鐘】 【アイルランド:聖人伝】
聖マク・クレヒェー[?]がこの鐘をふりかざし、クロム・ホナル(「黄色疫」)を退治した。
Finnfaidhech (2) "Sweet Sounding", Name of a bell allegedly owned by St. Patrick. A prose list of St. Patrick's household says that MacCecht the smith made it. See Cloc in aidachta or "Bell of the Will" フィンファーゼッフ(2) 「甘鳴(甘美な音するもの)」[?]: 【器物:鐘】 【アイルランド:聖人伝】
聖パトリックが所持したと伝わる鐘のひとつ。「パトリックの世帯箇条」[?]という記録の一例よれば、マクケヒトという 鍛冶師が作成したという。エーハン(オーエン)一族が、西暦946・7年この鐘一杯の銀を寄付したと記録される。 《遺書の鐘》を参照。
Fiskhryggr "Fish-back" Sword of Magnus Erlingsson, king of Norway, worn to the Battle of Norafjord (Nórafjörð, 1184AD), in which he was killed by the forces of Sverri Sigurdarson (Sverrissaga). フィスクフリュッグ「魚背」 : 【武器:剣】 【北欧サガ】
 ノーラフィエルズの戦い(西暦1184年)でスヴェッリ・シグルザルソンに滅ぼされるとき、 ノルウェー王、マーグヌス・エルリングスソンが帯びていた剣。(『(ノルウェー王)スヴェッリのサガ』)
Fjörsváfnir "Life-luller" sword of Kari Solmund's son [Kári Sölmundarson]. In the burning, Kari's hair and the clothes on his upper body were singed, while the sword had softened and its edge turned blue. Kari vowed vengance, saying the blade shall be hardened in the blood of the sons of Sigfus [Sigfússynir] and other burners. フィエルスヴァーヴニル 「生睡者」「生命の眠りをもたらすもの」 : 【武器:剣】 【北欧サガ】
 カーリ・セルムンダルソンの剣。焼き討ちにあい、毛髪や上半身の衣服は燃え落ち、 剣は刃が青ばみ鈍ったカーリは、シグフースの子らや焼き討ちの張本人らの血で剣に硬さを取り戻す、と誓う。 (『焼かれしニャールのサガ』)
Flamberge: etymology Modernized spelling form for the sword-name Floberge from the ch. de geste, Renaud de Montauban (ca. 1180). "Flamberge" never occurs in Old French texts, but is found in later prose versions, attested by example in Caxton's translation (ca. 1489). (corrected)
It is suggested the original etymology was from a Germanic female name *froberga, thence corrupted by assimilation with flamme "flame" (Source: Dict. hist. de la langue fr., Academie Fr. 1858).
フランベルジュ:語源 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】 武勲詩『ルノー・ド・モントーバン』(1180年頃)の武器名フロベルジュの近代名。 ただし古フランス語のテクストには、「フランベルジュ」の用例はなく、後期の散文版にみられ、 キャクストンの英訳Four sonnes of Aymon(1489頃)にも使われる。 (訂正)。 アカデミー・フランセーズ版『フランス語歴史辞典』(1858年-)によれば、本来は、ゲルマン言語系の 女性名 *froberga が語源だが、flamme 「炎」との連想で、転訛されたものだという。
 なお、フランベルジュが、「フランボワイヤン様式の剣 (flamboyant sword)」、 つまり波形・蛇行形の刃の剣を意味するとするという主張には、裏づけがとぼしいようだ。
Froberge (1) Florenberge (Heemskinderen), Florsberghe (Madelgijs), Florsberg (Renout) [MDu.]; Florßberg [MHG]; Fusberta [It.] The sword which Maugis (= Malagigi [It.]) took from the Saracen admiral Anthénor, who had come to conquer Oriande la Fee's domain and her castle Rosefleur, and later gave to his cousin Renaud de Montauban. The sword is mentioned as being used in the ch. de geste of Renaud, aka les quatre fils d'Aymon, in its German equivalent Haimonskinder, and several allied Dutch works. In Italian literature, it corresponds to Fusberta, the sword of Ranaldo, i.e. Rinaldo de Montalbano. フロベルジュ(1) 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】 魔術師エーグルモンのモージ(=マラジジ[伊])が、自分を拾い育てた魔女オリアンド・ラ・フェーの ローズフルール城に攻め入ろうとする異教徒の都督アンテノールと戦い、奪いとった剣で、 のち従兄弟のルノー・ド・モントーバンに託された。
武勲詩『ルノー・ド・モントーバン』、別名『エーモンの四人の息子たち』でもルノーの剣名として挙げられ、 ドイツ語翻案版『ハイモンの子ら』ではフロルスベルヒ[?]という剣名である。 オランダ語では『ヘームの子ら』にフローレンベルヘ[?]、 『マラヘイス』にフローレンベルヘ[?]、『レノウト』にフロルスベルヒ[?]と記される。 また、イタリア文学では、ラナルドすなわちリナルド・デ・モンタルバーノの剣フスベルタに相当する。
Froberge (2) Floberge, Froberge [OF]. In the Garin le loheran(c) (Les Loheraines [Lorrainers] cycle), the sword of Begon de Belin (brother of Garin), won from the traitor Bernart de Naisil in a duel. In another passage, "Begue struck Isore upon his black helmet through the golden circlet", and proceeded to extract the heart, still warm, displaying it to his foe's cousin William. Begon dies at the hands of hooligan enemies who steal the trophy boar he hunted. フロベルジュ(2) 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】 <ロレーヌ人のサイクル>の武勲詩『ロレーヌ人ガラン』において、ガランの弟 ベゴン・ド・ブランが、裏切り者ベルナール・ド・ネシルから決闘で勝ち取った剣。 のち、「ベッグ(=ベゴン)は、イゾールの黒兜を撃ちすえて、その金輪をつらぬき」、 まだ生暖かい心臓を取り出して、敵の従兄弟ギヨームに見せた。ベゴンは、 敵家の者によって、しとめた大猪の得物を横取りされて殺される。その末期の狩猟用の 角笛が悲しく鳴り響いたという。
Floberge (3) Sword that Galien (li restoré), bastard son of Oliver, was given by his maternal grandfather, King Hugues of Constantinople as he left his home. Galien breaks it at Roncevaux, but salvages his father's Halte-clere. Galien arruved there riding Marchepin (which his other grandfather Regnier gave.) フロベルジュ(3) 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】 『ガリアン回復/復帰[王]』(?)の主人公の剣。オリヴィエの落胤ガリアンが生地を離れる際、 コンスタンティノープルのユー[グ]王(母方の祖父)より さずかった。 ロンスヴォーでは剣が折れるが、めぐり合った父親の遺剣オートクレールを奪回。 (ガリアンのこのときの馬はマルシュパンで、父方の祖父レニエから与えられた。)
Floriet (Ogier von Dänmark), The sword of Reynier, Ogier's squire.
フロリエト 【武器:剣】【シャルルマーニュ伝説】
オギエルの盾持ちレイニエルの剣(ドイツ詩『オギエル・フォン・デーヌマルク』) (参:ゴルトマーレ)
Foga [Ir.] "The Cast" (Theophilus O'Flanagan tr.) "Dart" (P. W. Joyce tr.)
[foga "A small spear, a javelin.." (DIL)]
One of a pair of spears or javelins belonging to Conchobar mac Nessa according to certain later redactions of Deirdre; the other being Cosgrach "Victorious". [* In Mesca Ulaid (LL text l.537, Henessey ed. p.28) Conchobar is seen carrying a foga fogablach or "forked dart"]
フォガ 【武器:槍】 【アイルランド:アルスター伝説群】
「槍、投槍」を意味する普通名詞だが、コスグラッハ「勝利の」と対をなし、 コンホヴァル・マク・ネサが所持する二本の槍(または投槍)の名称として、 『ディアドラ』の後代の写本などに登場する。
[* 三宅訳は「急進」とするらしいが、その意味の「ダート」ではなく、「投槍」の意味の「ダート」である。 『ウラドの武者たちの酩酊』では、コンホヴァルの所持武器のひとつが「(二)叉槍(?)」フォガ・フォガヴラハ foga fogablaċである。]
Foga Fogablaigi " (capitalized in O'Curry, Manners) "pronged bye-spear" (Dunn tr., Tain Bo Cualgne,, 1st Recension); "forked double-spear of Lugh" (O'Curry, Manners p.39); "forked javelin" (Kinsella tr., p.142).
[foga "A small spear, a javelin" (see above) + fogablaige "pronged" (DIL)]
A weapon Lug mac Eithlenn bore when he visited Cuchulin (to fight in his place to allow him respite). Lug also held a five-barbed spear [Sleg cóicrind] in his hand, wore "a green mantle wrapped around him. A brooch of white silver..", and held "a black shield [Dubsciath]" rimmed with silvered bronze [findruine] (Dunn tr.)
フォガ・フォガブラギ「(二)叉槍(?)」 【武器:槍】 【アイルランド:アルスター伝説群】
ルー・マク・エスリン(長腕のルー)が、(わが子である)クーフリンに三日間の回復の猶予を与える為、 身代わりになって戦闘をひきうけようと現れたとき、装備していた槍のひとつ。
 「棘や横手が(何本か)ついた小槍か投槍」を意味するが、二叉槍だったと想定される。 ダン訳では「分岐双[尖]槍」、オカリー講義集は「ルーの叉状二重槍」、キンセラ訳では「叉状投槍」のように意訳されている。 なぜならルーはこれとは別に「五本棘の槍」Sleg cóicrindを携えていたからだ。
 さらには、「白黄銅(フィンドルン)」製の縁がついた「黒盾」(ドゥヴスギアス)を持ち、 緑のマントをはおり、白銀のブローチでとめていた。
Freise
Name of Hildebrand's sword. One source of this sword-name [Virginal (h)] calls his horse Lewe or "Lion". In other sources his sword is called ⇒Brinnig).
フレイゼ (フライゼ) 【武器:剣】 【ドイツ英雄譚】
Freissan (標準化) frygsam (v写本) friessen (h1写本), weihe (d写本), (新『ジーゲノート』 148, 4)
Vreisen (norm.) freisem (MS.) (『フィルギナル』h本 62,8) Freise, Fraise (MSS.) (『フィルギナル』w本 112,7) [MHG]

ヒルデブラントの剣。(他の作品ではヒルデブラントの剣名は⇒ブリニック) また『フィルギナル』h本によれば、彼の馬はレーウェ(現代発音レーヴェ。「獅子」)
Fuban [OIr.] Fubán [E.tr.] aka Duban "Black(ie)"
The shield of Cuchulainn. The 2nd of 18 shields of Ulstermen. In another tract called "The Making of Cuchullin's Shield" in the Catalogue (T.C.D. ms. 1336 (olim H.3.17), col. 664), and translated by O'Curry (Manners II, 329), Duban was the uniquely designed shield that he compelled a smith Mac Endge to make on pain of death. Dubdetba used a fork as a compass and drew the design upon heaped ash; the point that inscribed the circle was called Lúaithrinde "ashes-engraver".
According to the TBC, a being of fairy kind (presumably Lugh) presented Cuchulainn with a "black shield" (Dubscíath) with a hard rim of white bronze (findruinn). Cf. foga fogablaigi
フヴァン(フヴァーン) 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
クーフリンの盾;『コンホヴァルの物語』における、オハン以下アルスター戦士の18盾の2。 仮題「クーフリンの盾の作成」という一節では、クーフーリーンが強いて鍛冶師にオリジナル意匠で作らせた 盾はドゥヴァン 「黒」といい、その名が正名ととる向きもある。請け負わされた鍛冶師 マク・エンズゲ[?]は、他のアルスター戦士の盾を作るのにアイデアを使いきって しまったと音をあげたが、聞き分けられず、さもなくば命はないと脅された。 しかしドゥヴゼドヴァ[?] という助太刀が現れ、刺叉(フォーク)をコンパスのように使い、積もる灰の上に 設計図を描いた。円をなぞった尖端(道具)にはルースリンゼ[?]「灰に刻む者」という名がついた。
 『クーリーの牛追い』によれば、ある妖精のごとき者(長腕のルーと目される)が、クーフリンに、 「白黄銅〔フィンドルン〕」製の堅い縁のついた黒盾〔ドゥヴスギアス〕を進呈している。 (参:フォガ・フォガブラギ)

— Gg —

English Japanese
Gae Buaifnech, etc. [OIr.] "Poison Spear", the nickname of Oengus. Sometimes construed to be the name of the very spear with which Oengus put out an eye of Cormac mac Airt (e.g. O'Curry). According to the Book of Achill, the spear was called Crimall, and a tract claims this was the same as Lugh's "Yew" and the Luin Celtachair. ガエ・ブアフネッフ(?) : 【武器:槍】 【アイルランド:王史・フィアナ伝説群】
すなわち「毒槍」であると言われ、アルトの息子コルマク王の片目を失明させたデッシ一族のオェングスの 綽名であり、また、そのときの槍の名であるともされる。ある法典によれば、その槍の名は、 クリヴァルで、ある記述によれば、かつてルーの槍「いちい」や、 ケルトハルのルーンと同一としている。
Galatine (normalized), Galatyn, Galantyne (Malory), Galuth (Allit. Morte) Gawain's sword, used by him in the Roman War. ガラティン、ガランティン (マロリー) ガラチン(同・厨川抄訳p.123)、ガルース[?] (『頭韻詩 アーサーの死』) 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】【アーサー伝説】 ローマとの戦争で、ガウェイン卿が使用していた剣。
Galosevele [Low Rh. Ger./MDu.]
(=Joyeuse) The sword of young Karll aka Karl Meynet (Charlemagne), which Gallaffers of Tollet (=Galafre) girt onto him, providing also his mount Affeleir. (In the French frag. Mainet, the horse was provided by the sword was his own [need verification]).
ガロセフェレ(?) [ライン方言中期ドイツ/蘭]: 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
 (=ジョワイユーズ) 若きカルルことカルル・メイネット(=国外逃亡中の若きシャルルマーニュ)に、のちの岳父トレットの異教王ガッラフェルス(?)(=ガラフ)が佩刀させた剣。剣のほかに馬アッフェレイル(?)。収容作品はライン(フランコニア)方言中期ドイツ語/中期オランダ語版『カルルとガリエ』(=『カルルメイネット』第I部)では、題名のガリエ(=ガリエンヌ)は、のちにカルルが娶る王女。
 フランス武勲詩『マネ(ット)』[断片]では、馬アッフェレイル(?)は授かるが、剣は自前(?)[要確認]
Gastiga-Folli [It.], sword of Lancilotto di Lago (= Sir Lancelot) later to become Ulivieri's Altachiara (= Oliver's Halteclere). ガスティガ=フォッリ 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】【アーサー伝説】 イタリア作品『ラスプラモンテ』がつたえるランチロット・デル・ラーゴ(=湖のランスロ[ット])の剣名で、 のちにアントーナのブオーヴォ(=ビーヴィス卿)の剣キアレンツァとなり、その家系(キアラモンテ家)の ウリヴィエーリの剣アルタキアラ (=オリヴィエの剣オートクレール)となった。 (参:中英詩『ビーヴィス卿』では息子がふるう剣がランスロット卿の剣アロンダイトである)
Gerr na gCollan "Hew-the-bodies" Name of Oscar's sword according to "Sword of Oscar", Lay #20 of Duanaire Finn. I believe the name should be rendered something like "Shortness of Sword", since it was a broken-bladed blade. Its name in the classical period was Chruím Catha "Swoop of Battle" though I would render this as "wyrm of battle". This "wyrm" can be constured as "pestilence" or some kind of "monster", by example of the Crom Chonnaill or Yellow Fever put down by Mac Creiche. The duan claims it was also owned by Cuchullain and Fergus mac Róich, but only received the name Caladhcholg after it left the hands of these heroes. ゲル・ナ・グコラン「数体切り?」 【武器:剣】 【アイルランド:フィアナ伝説群】[?]
オスカル(古アイルランド発音:オスガル)の剣の名(『ドゥアナレ・フィン(フィンの歌集)』 第20歌「オスカルの剣」)。英訳名は「いくつもの人体を断つもの」のような意味なっているが、オスカルが入手する前に「血みどろの槍の」オェングス が使っていて二つに折れてしまった剣であるので、「剣の短さ」という意味であろう。
 昔、サトゥルヌス、ユピテル、ヘラクレス、ヘクトルなどが所持し、古代名はクルーヴ・カサで、 「戦闘の飛襲」と英訳されているが、「戦闘の蟲」(「蟲」は、「災害」や「虬・竜」であろうか。 かつてカラズという女性が、駆け落ちどきに持ち去り、もしものときには剣を自分の名前にちなんで つけてほしいと遺言した。しかし、これはすぐには実現しなかった。クーフリンが、フェルグス・マク・ロイに献じ、 フェルグスの死後、メイヴ女王がコナル・ケルナッハの息子イリアルに下賜し、この若者が求婚相手 ベイルヴェに差し出したので、その娘の父ルガーネが得て、やっとカラズホルグ「硬い剣」という名を得た。
Gioiosa, In Italian canzoni, it is the sword of Carlo Magno, equivalent to Joyeuse of Charlemagne.
According to La Tavola Ritonda it was formerly Galasso(Galahad)'s sword, the spada Istragies Ragies, i.e., «Sword with the Strange Hangings»
ジョイオサ 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】【アーサー伝説】 イタリア作品におけるカルロ・マーニョの剣、すなわちシャルルマーニュの剣ジョワイユーズのこと。 また『ラ・タヴォーラ・リトンダ(円卓)』によれば、それはかつての 《奇異なる垂飾の剣》〔スパダ・イストラジエス・ラジエス〕であり、ガラッソ(=ガラハッド)のものだった。 (レーヴェルツェップ城前のアーサーの騎士五体の像からカルロらが得た五剣の二)
Glorieuse [F.], Glorious [E.]
[Note: Hood's translation is inconsistent since it anglicizes the sword name to "Glorious" but does not angicize Mitaine's horse-name "Vaillant".]
A sword of Olivier, invented by modern writer lÉpine in his Croque-Mitaine, a the tenth sword made collaboratively by the three famed smiths. A giant tested and proved the sword by hacking the nine famed swords (the three made by each of the three smiths, see Fierabras's sword Florence).
グロリユーズ : 【武器:剣】 【近代小説】【シャルルマーニュ伝説素材】
 オリヴィエの剣だが、エルネスト・エピーヌ『クロックミテーヌ』(1863年)という作品上の創作。 三大名鍛冶の合作である幻の十本目という設定。この剣を試し切りした巨人が、デュランダルなど九振りの 名剣を断ち切ってしまったと、オリヴィエが語っている。 (ここでその名が登場する九本、三鍛冶が三本ずつきたえたという九本の名剣は、 十二世紀武勲詩『フィエラブラス』に登場するフロランスの ほか九剣と同一である。)
Goltmale (Ogier von Dänmark).
sword of Ryoen, a Saracen king slain by Ogier. (v.1741). His horse was Morele (v.1738). [cf. Floriet]
ゴルトマーレ 【武器:剣】【シャルルマーニュ伝説】
サラセン人の王リュオエン(?)の剣(1741行)。モレーレという馬(1738行)に乗るが、 オギエル(=オジエ)に殺される。(ドイツ詩『オギエル・フォン・デーヌマルク』) (参:オギエルの盾持ちレイニエルの剣はフロリエト)
Goswhit "Goose-White" helm of Arthur accord. to Layamon. ゴズホィット 雁白グースホワイト 【防具:兜】 【アーサー伝説】  アーサーが父王ウーサーより相続した兜。ラヤモンによる中英語訳に伝わる。
Gram
sword made from Sigmund's «Sword drawn from Barnstock» whose shards were bequeathed to his unborn son Sigurd; Norna-gest eyewitnessed Sigurd string out two of Starkath's teeth with it.
グラム【武器:剣】 【北欧伝説】
シグムンドの《(大樹)バルンストックから抜いた剣》(Barnstokkr)がくだけた後、まだ生まれ見ぬ息子シグルズに託された破片(sverðsbrotin) から鍛えなおされた剣。
 ノルナ・ゲストは、シグルズがグラムでスタルカズ(*ストルヴェルクの子の。つまり孫の方)にあびせた一撃で 歯(臼歯)が二本とびでたところを目撃したという。
Grebe (Les Narbonnais), Gresbe (Aimeri de Narbonne)

Sword that Aimeri gave to Beuve de Commarchis.
グレーブ【武器:剣】【シャルルマーニュ伝説】
エムリ・ド・ナルボンヌが、息子(五男?)のブーヴ・ド・コマルシ(ス)[*ブヴォンとも]に譲った剣 (出典:『ナルボネ』、『エムリ・ド・ナルボンヌ』)
Grib (helm) [Dan.]; variant name of the helm of Vidrik (see ⇒Blank) グリブ 【防具:兜】 【デンマーク古謡】
ヴィドリクの兜の異名(その武具一式については、⇒ブランク を参照。)
Grotti magic mill (quern) once owned by Peace-Frodi(?) of Denmark, turned by giantesses(?) Fenja and Menja; it sank to the sea while producing salt and became the great swirl (Maelstrom) グローッティ (グロッティ) :【アイテム:魔法(殖産)】 【北欧伝説】デンマークの伝説的な王、「平和の」フロジ王がかつて所有したという魔法の臼。フェンヤとメンヤという女婢たちにしか回すことができなかったが、海上で塩の生産中に船が沈没し、その場所に大渦巻き(=メールストロム)が現れた。
Grus [L.]; żóraw [Pol. tr.], Żuraw [mod. Pol.]; Sword of Bolesław III Krzywousty "Wrymouth" (r. 1102-1138), king of Poland. Wincenty Kadłubek's Chronica depicts the king brandishing it at the beginning of his Hungarian campaign (1132). グルス 「鶴」 [羅]、ジュラヴ [ポーランド訳名]【武器:剣】 【ポーランド史】 ポーランド国王ボレスワフ3世曲唇公(在位 1102-1138)の剣。 ヴィンツェンティ・カドゥウベックの『ポーランド列王侯の年代記』によれば、王はハンガリー遠征の初頭(1132年)で 挟撃され、この剣を振るい、「虫けらどもよ来るなら来い、..このグルスは、いかな鉄の肩甲とて、たんまりと血を流し固まることを知っておる。 であるから、たとえ護身の衣服、皮の胸当て、三重拠りの帷子、鋼鉄の頭巾[?]がついた兜たれとも、意志の力にはかなうまいぞ」 と雄弁した。(拙訳)参:シチェルビエツ
Gusisnautar "Gusir's Gifts"; Flaug, Fifa & Hremsa
Arrow-Odd's gold-fletched, dwarven-made arrows that flew out and returned of their own accord. Originally owned by Gusir, king of the Lapps, taken by Ketil Trout (Ketil Hæng), passed to his son Grim Hairy-cheek then grandson Odd. Of similar heritage was Dragvandil passed from Ketil to his cousin's grandson Egil.
グシスナウタル 「グシルの贈物(?)」 フラウグ、フィヴァ、フレムサ(?):【武器:矢】 【北欧伝説】
エルヴァル・オッド(矢のオッド)がペルムの地への海路に立つまえに、父から与えられた3本の金の矢羽の矢。 おのずの意志で飛び、拾わずとも放たれた元に戻ってくる。小人族がこしらえたもので、ただ命じさえすれば、 いかなる素材にも食い込むという。もとはラップ人の王グシルの所有物。ケティル・ヘング(雄鮭のケティル)が奪い、 その子グリーム・ローズキンナ(毛むくじゃら頬のグリーム)、そして孫のオッドに伝わった。 似たような継承歴をもつのが、ケティルのいとこの孫エギル・スカッラグリームッソンに伝わった剣 ドラグヴァンディルである。
Gwigawd [W.] Erroneously listed as the name of a cauldron by Egerton Sykes's dictionary; most likely in error of the "horn of Gwlgawd Gododdin" mentioned in Culhwch and Olwen グウィガウド[誤] : 【アイテム:容器】 【ケルト:ウェールズ伝説】
 Egerton Sykes 編の神話事典に大釜の名と誤記されているが、『キルッフとオルウェン』に登場するグウルガウド・ゴドージン[?]の角杯の誤りであろう。

— Hh —

EnglishJapanese
Hildegrim The helm which shines bright fromthe radiant gemstone, belonging to Dietrich von Bern. The name is explained (in the saga version) as deriving from the names of the pair of giants who originally owned it. ヒルデグリム 【防具:盾】 【ドイツ英雄譚】ディートリヒがかぶる、宝石のまばゆく輝く兜。『シズレクのサガ』では、二人の巨人の名をつなげて命名されたことになっている。
Hildeleoma [AS]; Battleflame (Hieatt tr.) According to one interpretation of the Finnsburg episode, the name of the sword placed upon the lap of Hengest by Hunlafing, stirring him to avenge his slain Danish lord Hnæf by killing Finn and the Frisians. But typically hildleoma is considered a mere kenning for sword. (Cf. A sword with the same stem, Sigurlioma occurs in Ambales saga). By yet others, Hunlafing is construed not as a personage but a sword-name, which Fin[n] takes in hand against Hengest. ヒルドレーオマ「戦いの閃光」 【武器:剣】 【ベーオウルフ】 いわゆる『フインズブルフの戰』(『フィンネスブルグ争乱断章』)の一解釈で、 ヘンジェストに主君フネフの殺害を復讐すようそそのかすため、部下フンラーフィング (フンラーフの子)がそのひざの上に置く剣の呼び名がこれだとする提案的な剣名。
 ハイアット女史の散文英訳ではバトルフレーム「戦炎」という意訳名が用いられる。
 ただし剣名にあらず単に「剣」を意味する美称(ケニング)とみるのが定説で、 忍足訳でも《戦に対して光芒を放つもの》と読みくだしている。
 しかし、剣名の説はそれで終わりではなく、フンラーフィングが人名でなく剣名だという説、 また、フンのラーフィングという剣だという説もある。
[* 同じ「閃光」の語根をもつ複合名詞剣名にシグルリオーマの例が、 『アンバレス・サガ』にはある。]
Hisdeuse (1) (J (=La Conquête de Jèrusalem) 8256; Chanson de J 9010). Name of the "Hideous" sword of the Soldan, forged by the devil Barré (Barés). イドゥース (1)「おぞまじき、醜悪、容貌魁偉」 【武器:剣】【十字軍】
スルタンの佩く剣で、バレー(バレス)という悪魔が作成した (出典: 『エルサレムの歌』9010行/『エルサレム征服』8256行)
Hydeuse (2)
Name of the sword of Huon de Tabarie, a converted Saracen who was named Dodekin (Dodequin) de Damas before being baptized. [* He figures as a mentor to the Bastard de Bouillon (who once owned Murglaie(3)) ]
イドゥース (2)【武器:剣】【十字軍】
ユーオン・ド・タバリーの剣。同人は、サラセン人の改宗徒で、洗礼前はドドゥカン(?)・ド・ダマス という名だった。(出典: 『ボードワン・ド・スブール』II 285)。このユーオンは、『ブイヨンの庶子』 の武勲詩では、その後見役として登場し、ボードワン王の庶子はミュルグレー(3)を贈られている。
Hunlafing In the Finnsburg episode, a name construed not as a personage but as a sword by some commentators. Subscirbers to the view suggest it was Fin[n] who touched Hengist's breast with the sword Hunlafing (as a hostile act, or perhaps taunting or threatening gesture), thus hardening Hengist's resolve towards vengeance. (Some also suggest Hun's sword Lafing.)
Conventional intepretation is that it was Hengist's vassal Hunlafing who touched the lord's lap or breast with an unnamed sword, to urge him to strike back.
Bugge's reading of the passage was that it was Hun (a name occuring in Widsith and the þula of sea-kings) who laid the sword Lafing on Hengist's breast, persuading him not to refuse to enter Finn's service.
フンラーフィング 【武器:剣】 【ベーオウルフ】 いわゆる『フインズブルフの戰 』(『フィンネスブルグ争乱断章』)のなかで、 通常解釈では人物と解釈されるものを、亜流解釈で剣名ととった名。
 ヘンジェストに主君フネフの殺害を復讐すようそそのかすため、部下フンラーフィング (フンラーフの子)がそのひざの上に置く剣の名で、ハイアット女史の散文英訳ではバトルフレーム「戦炎」 という意訳名をつけられている。
 通常解釈では、復讐をうながすために部下フンラーフィング(フンラーフの子)が主君[ヘンジェスト]の 膝元に無銘の剣をおいた、と取られている。(忍足訳『ベーオウルフ』第17詩章1142行もこの解釈をとる)。
 だが亜説では、フンラーフィングは剣の名で、それを手にしたのはフィン王だと説き、 剣でヘンジェストの胸に危害を加えるか、(あるいは胸をつついて挑発したり、恫喝したりしたりし)、 ヘンジェストに復讐を決意させたとしている。
 さらにブッゲの読みではフン(古英詩『ウィズシーズ(さすらい人)』に例がある人名)が、 ラーフィングという剣で膝に触れられ、ヘンジェストはフィン王に臣従することを拒まなかった、とする。
Honoree [OF] (+10.01.13); Sword of Beaudous[Biausdous], Gawain’s son in Robert de Blois's Fair Unknown romance. Beaudous. He called himself the Knight of Two Shields. To prove himself worthy of marrying princess Beauté, daughter of the King of Isles, he had to succeed in drawing the sword from its scabbard (the sword was carried by her maidservant, Clarete). オノレー[?] 【武器:剣】 【アーサー伝説】
[「栄誉〔はえ〕ありしもの」、「褒者」、等の意]
ゴーヴァンの息子ボドゥーの剣(ロベール・ド・ブロワの名乗らざる美丈夫物語『ボドゥー』)。 双盾の騎士を名乗る題名主人公が、「美麗」を意味する名前の姫ボーテ[=ビアウテ〔古発音〕] と 夫婦になるにふさわしいことを、「島々〔イール[ス]〕の王」(≒アングルゼー島王)に証明するため、 この剣を鞘から抜いてみせなければならなかった。(剣は、「明澄」を意味する名前の姫の侍女クラルテが携えていた). (詳細未調査)
Hornbîle MS hornpeyl [MHG] (+10.01.13); ["sword that cuts horns of giants and dragons" ? (Wackernagel, 137), "sword with a horn grip" (Davidson, 58, 62, 181). Cf. MHG b&icira;l "axe, cutting iron" (Kluge, EWb 2) (after Gillespie). ]
sword of Biterolf. Biterolf possesses three swords, Schrit (123), Welsunc (561) and Hornbîle (12262)
ホルンビーレ[?] 【武器:剣】 【ディートリヒ伝説】
「[「巨人や竜の角を断つ剣」? (Wackernagel, 137), 「獣角の柄の剣」 (Davidson, 58, 62, 181). 参:中高ドイツ語 bîl, 中低ドイツ語 bile 「斧、切る鉄具」 (Kluge, EWb 2) (Gillespieによる) ]
ビテロルフの剣。ビテロルフは、シュリト (123), ウェルスンク (561) そしてホルンビーレ (12262)の三振りの剣を所持した。(詳細未調査)

— Ii —

EnglishJapanese
Ír [OIr.] "the Ír of Condere" (Stokes tr.), "Conderé's Ir" (O'Curry tr.), "Condere's angry Ir" (Kinsella tr.),
[* ír "anger, ill- feeling" (DIL).]
Condere's shield; the 8th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain).
[ * Condere mac Echach (son of Eochu) was the first Ulster warrior to approach Connla, the tragic son of Cuchulainn. He tried to get the boy to tell his name by eloquence, but would not force the issue by fighting. * pronunc. prob. /Kŭnĕre[?]/in Lady Gregory's version he is spelt Cuinaire, pron. /KOO-NAR-RY/ (accord. to Terence Gray 1925). The name is anglicized Connor. Alternate pron. {kon-dirra} Heaney.]
イール(?) 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
コネーレの盾;『コンホヴァルの物語』における、オハン以下アルスター戦士18盾の8。「怒り、害意」という意味の名。
コネーレ・マク・エハハ(エオフの息子の意)は、クーフリンの非業の息子コンラと最初に遭遇したアルスター戦士といういわくがある。 [* コネーレの名前の読みの異説には /コン-ディラ kon-dirra / (Heaney)がある。

— Jj —

EnglishJapanese
Jokulsnaut ["Jokul(l)'s heritage/legacy"] Heirloom sword of Grettir the Strong, son of Asmund (Grettir hinn sterki Ásmundarson), passed through his mother from maternal gr.-grandfather Jokul Ingimundarson, a Vatnsdaler. [Hence some equate the sword with Ættartangi] When he decapitated the ghost of the Howe of Kar the Old with it, he got the short sword Karsnaut, so he spared Jokulsnaut to his brother Atli.

イェクルスナウト 「イェークルの遺産」 Jökulsnaut(r) [ON]: 【武器:剣】 【北欧サガ】
剛のグレティル(アースムンドの子)が、母親のアースディースを経て、 母方の曽祖父イェクル・インギムンダルソンより相続した伝家の宝刀。 同イェクルはヴァツ谷開墾者(みずうみ谷の人々)の一門の出で、一族によって剣にかけられた勝利の願は、 効能あらたか。[剣はエーッタルタンギに同じ、との見解もある]。
 老カールの墳墓をあばいたとき、その主(ぬし)[=亡霊]の首をこの剣で刎ねた。 墓からカールスナウトとみなせる小剣を、カールの息子ソルフィンの快諾にて ゆずりうけ、イェクルスナウトは兄弟アトリに譲った。

— Kk —

EnglishJapanese
Karsnaut ["Kar(r)'s heritage/legacy"] Presumably the short sword that Grettir the Strong retrieved from the Howe of Kar the Old, for which he had to combat the drow the dwelled within. Eventually Thorfinn (Kar's son) consented that Grettir should keep it, and it "became his most precious possession and it stayed with him the rest of his life".
Grettir fought a wayward bear with the sword, slicing off its paws and delivering the finishing stroke through the heart.
He may have also used it to hack the head off his mocker, Thorbjorn Slowcoach (or "the Traveller").

カールスナウト 「カールの遺産」 Kársnaut(r) [ON]: 【武器:剣】 【北欧サガ】
強者グレティル(剛の者グレティル?)の小剣。 おそらくばグレティルが老カールの墳墓で亡霊を退治して回収した、 すぐれた小剣と同一と推定できる。  グレティルは、ソールヴィン(老カールの息子)の許しを得てこの剣の所有者になったが、 彼の "最も寵愛の品となり、生涯これを手放さなかった"。  グレティルは、この小剣ではぐれ熊と戦い、片手を切り落とし、取っ組み合いになり共に崖を転げ落ち、 心臓の一撃で止めを刺した(21章)。
 のろ馬車のソルビェルン(旅人のソルビェルン)に小者扱いされ、さらには父アースムンドの死をも 嘲けられて怒り心頭に達したグレティルが、その嘲笑者の首をかき切ったのもこの剣だと推定できる(37章)。
Sword Kladenets меч-кладенец [Ru.] 'the hidden sword' (mech-kladenets) (George Vernadsky, Origins of Russia, p.137)
[etymology: < клад klad "treasure, hoard", < укладный ukladny "steel", or introduced through Bovo Korolevich (Buovo d'Antona)'s sword Clarenza. (A. Veselovsky)]
A fabulous magic sword in some Old Russian fairy tales. It may also be known by the name Samosek "the Self-Swinging" sword. (Cf. also Agric's sword)
クラデニェッツ剣 【武器:剣】 【ロシア民話】
[語源: < клад klad 「宝、財宝の貯蓄」 説、 < укладный ukladny「鋼鉄」説、または、 ボヴォ・コロレヴィッチの剣クグリャレンツィア(=ブウォーヴォ・ダントーナの剣キアレンツァ[伊])の転訛 (A. Veselovsky)説]
ロシア民話(民謡)に登場する魔法の剣。イワン王子 〔イヴァン・ツァレヴィチ〕の持物とする民話の例もあるらしい。 また「己をふるう」剣サモショークという名で登場することもある。(詳細未調査) (参:『ピョートルとフェヴロニア』に登場のアグリクの剣)
Kolebrand "Coalbrand" (Borrow tr.)
Sword that Sir Ribolt won from a gold-hoarding red dragon that dwelt overseas in the homeland of Aller the Strong. In Ribolt's absence, Aller killed the king of Uppsala and his seven princes in a bid to marry the youngest princess by force. Enraged by the death of his liege-lord, Ribolt grabbed the sword, which was like burning fire, and pierced Aller's heart. (DgF 27)
コレブラン 【武器:剣】 【デンマーク古謡】
リボルト卿が金銀財宝をがめる赤竜から勝ち取った剣。自分の母国にそういう竜がいると教えたのは強者アラーだった。 アラーは、ウプサラ国王の末娘に求婚するも、快諾されず、ヴィドリクの林野で腕試しの合戦で、 王のスネッゲ船に飛び移りあわや王の命を奪うところ、リボルトが海につきとばされた。そこでリボルトが三日がかりで 竜退治するあいだの留守にせめいり、国王と七王子を討ちはたし、姫を力ずくで妻に迎えようとしていた。 報を聞いたリボルトは激怒し、剣コレブランを掴むとそれは燃ゆる火炎のようで、アラーの鎧を貫き心臓に致命傷を与えた。 リボルト卿は姫をめとり、国の統治者となった。(古謡27番「富裕者ラムボルトと強者アラー」の異本Bb 「リボルト卿と竜の戦い」)

— Ll —

English Japanese
Laevatein; *Lævateinn [emended ON]; レーヴァテイン 【武器:剣】【北欧エッダ】
Lafing Hun's sword (Bugge's theory). See Hunlafing. ラーフィング 【武器:剣】 【ベーオウルフ】 フンの剣(ブッゲの説)。 フンラーフィングを見よ。
Lagulf[r] [ON]
In Thidrekssaga the sword of Hildibrandr, which he used to mortally wound Gernoz (Gernot) and kill Gislher. In German poetry Hildebrand's sword is named either Brinnig or Freise.
ラグウルヴ[ル] 【武器:剣】【北欧サガ】【ドイツ英雄譚】
[語源:"ログウールヴ"に訂正せば、「炎の狼」の意? log 「炎」+ úlfr「狼」]
『シズレクのサガ』がつたえる師傳ヒルディブランド[ル]の剣名。これでゲルノーズ(ゲルノット)に致命傷を与え、ギスルヘルを斬り殺す。 (『シズレクのサガ』389章) ドイツ英雄詩では、ヒルデブラントの剣はブリニック、フレイゼ等と呼ばれる。
Lamthapad [OIr.] Lámthapad (Stokes tr.), Lamh-tapaid (O'Curry tr.), "Lámthapad — the swift to hand" (Kinsella tr.),
The shield of the great Ulster warrior, Conall Cernach "of the Victories"; the 3rd of 18 shields of Ulstermen. The Destruction of Da Derga's Hostel records the same warrior holding a bloody shield with white-bronze rivets called Bricriu.
ラーヴタバド(ラーヴサバズ(?)) 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
「勝利の~」コナル・ケルナッハの盾;オハン以下アルスター戦士18盾の3。 (18盾のうち剣に解されるものもあるが、DILによれば"Conall Cernach's shield")。 おそらく「手に疾き」の意で、(現代表記lámthapaidh, 現代発音だと/ラヴァピ/か/ラウァピ/(?))。 同戦士はしかし、『ダ・デルガの館の崩壊』においてはブリクリウという 白青銅(フィンドルン)の鋲を打った鮮血の盾をもつ。
Leochain
Fergus's shield; the 10th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain); alternately translated as "Fergus's hacking sword Leochain" by Kinsella.
[etymololgy: "hacking" according to Kinsella, presumably acting on Stokes's hint (Glossarial Index), that leochain is cognate to leo .i. letrad no guin "wounding[inflicting] a wound" (an entry in O'Davoren's glossary). The word is thus identifiable with the variant spelling lochan for -> lochrad "injury, spoilation (DIL)".]
レオハン 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
フェルグスの盾/剣。 オハン以下アルスター戦士18盾の8だが、キンセラの英訳では、盾ではなく「掻っ切りつける剣」"hacking sword"とする。
[* 語意: キンセラ訳はおそらく脚色表現で、 編者 Stokes はこう語釈する:<語彙集(O'Davoren's glossary)に記載される leó .i. letrad no guin「レオ=怪我を負わせる行為」と同源語>。 異綴りをたどるとleochan -> lochan -> lochrad "injury, spoilation" 「傷害、略奪(しつくすこと)」と同語と思われる。 また、=「美しき獅子(?)」との解釈も(オハン=「美しき耳(縁)」の例にならえば)可能か?]
Lettach
Shield of Errge [Errge Echbel "Horse Mouth"],or possibly his sword (accord.to Harry Mountain, Celt. Enc. III); the 12th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain).
レタッハ(?) / 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
エルゲ・エフヴェル(「馬口人エルゲ(馬吻のエルゲ)」)の盾。『コンホヴァルの物語』における、オハン以下アルスター戦士18盾の12。 盾名の意味は不明。 [* ハリー・マウンテンの事典3巻は、剣だとしている。]
Limme
helm crafted by Wieland the smith, given to his son Witege/Wittich.
リンメ 【防具:兜】 【ドイツ英雄譚:ディートリヒ伝説】『アルプハルトの死』449,3『ビターロルフ』161
刀匠ヴィーラント(ウィーラント)がこしらえ、息子ヴィティッヒ(ウィティゲ)がかぶった兜。
Loupe-de-Guerre [mod. F.]; "Warwolf" [E. tr.] Lup de guerre (Letter dated July 20, 1304, in Bain ed., Calendar of docs. rel. to. Scot., Vol. II, p.405, #1560) [AN], Warwolf (ib., Bain tr.) [E.], Ludgare, Lugare (Chronicle of Langtoft d. 1307?) [OF.], ludgare or lurdare (Mannyng, after Langtoft) [ME]; lupus belli (Matthew of Westminster, anno 1394) [L.], "wolf of war" (ib., Yonge tr.) [E.]
Siege engine used by Edward I in 1304 against the Scots at Stirling Castle. Some sources treat it as a proper name, while others view it as a type or model. It was more effective than the battering ram, called Nicontes "Conquering" by the Greeks. [Note: "Greek fire" was first imported for use into England about the same time]. The besieged Scots were countering with the "espringhold" (or espringal), and one of the casualties was Thomas de Grey, the father of the author of the Scalacronicon.
ルー・ドーゲール 《戦狼》 ルー[プ]・ド・ゲール (ウォルター・ド・ベデウィンド卿発の書簡、1304年7月20 日付。Bain 編『 Calendar of docs. rel. to. Scot.』. II巻 p.405 #1560) [アングロ=ノルマン語], ウォーウルフ (同、Bain 訳) [英]; リュッドガール(?)、リュガール(?) (ラングトフト 1307?年没の年代記) [仏], ルドガーレ(?)、ルガーレ(?) (ロバート・マニング=ラングトフトの訳詩) [中英語]; ルプス・ベリ (偽マシュー・オブ・ウェストミンスター『史華』 1394年) [羅], ウルフ・オブ・ウォー (同、Yonge 訳) [英]
【武器:大型兵器】 【英国史・スコットランド史】
英国王エドワード1世が、1304年、スコットランド軍のスターリング城の攻囲戦で用いた大型兵器(投石器の類)。 資料によって、固有名なのか、この種の武器の一般名なのかまちまちである。それは、おなじ攻城にもちいれた破城槌(ラム) ―ギリシア人が、全てを制覇するという意味でニコンテスと呼んでいるものよりも効果的であった、と書かれている。 [ここでわざわざギリシア名が出るのは、当時、東方ビザンツ方面から武器を輸入していたことをうかがわせる。 いわゆる《ギリシアの火》も、ちょうどこの時分に初めて英国にもたらされたらしい。] スコットランド側は、城からエスプリングホルド(エスプリンガル)などと称す大型の弩〔いしゆみ〕で応酬し、 その負傷者には『スカラクロニコン』の筆者の父親、トマス・ド・グレーもいた。
Lovi Løvi (Saxo) [L.]; Laufi [ON]
Sword of Bodvarus aka Biarco [L.], great champion King Rolvo (Rolf) of Denmark, with which he slew Agner, the bridegroom of the king's sister Ruta, whom he later took to wife.
The Icelandic Landnámabók records that Bodver Bjarki's drow held his sword Laufi at bay from Skeggi of Midfjord (who graverobbed Skofunung from Hrolf Kraki's barrow).
Hrolf Kraki's Saga is silent on Bjarki's sword, though it mentions Skofnung and Golden-Hilt.
The sword Biarco used against Agner is given the alternate name Snirtir in Saxo's inserted poem (Latin rendition of Bjarkamál), and his rival shattered his sword Høking upon striking Biarco's helm. On this, snyrtir ("polisher" in Faulkes tr.) is attested as a heiti for a sword in the thulur portion of the Skaldskaparmál.
レヴィ [羅]: ラウヴィ [古ノルド語];別名スニルティル[羅] 【武器:剣】 【デンマーク伝説】
 ラテン語表記(『デーン人の事蹟』の散文)でボドウァルスことビャルコ[羅]の剣。 のちにデンマーク王ロルブの股肱の勇者となった彼が、 王妹ルータの婚礼の宴席で、新郎のインゲルの子アグネルと決闘した鋭利な長剣。
 アイスランド語表記ではベドヴァル・ビャルキの剣ラウヴィで、 『植民の書』(S本174; H本140) によれば、ベドヴァルの霊がこの剣から墓泥棒を追っ払ったものの、 ロルフ・クラキ王の墳墓に闖入したミズフィエルズのスケッギは、まんまと王の剣 スコヴヌングを持ち出したという。
 ロルフ・クラキ王のサガには、ビャルキについては熊に変化することや、その半獣人の兄弟 のことなどが語られるが、その剣名は現れない(ただし王の剣スコヴヌングや、ヒャルティが 拝受したグッリン=ヒャルティの名はみえる)
 ところが『デーン人の事蹟』に引用される詩(『ビャルキの歌』のラテン訳)においては、 ビャルコがアグネルを倒した剣はスニルティルだとされ、 相手はヘキングという剣で応酬したが兜に当たり砕けたと歌われている。 剣にこのような別名があったかについては、『ビャルキの歌』もノルド語では断片しかなく、 確認がとれない。だが、<スニュルティル>(「磨くもの」)と言う語が、 剣の美称〔ヘイティ〕として使われていたことは、スノッリが『詩の語法』の <スルール(名列)>で記している。
Luin
Spear of Celtchar mac Uthechair, appearing in such Ulster cycle narratives as the Death of Celtchair
Later wielded by Dubthach the Mesca Ulad and during the Destruction of Da Derga's Hostel, where it was described as a blood-thirsty spear that had to be dipped in a cauldron of venom (black fluid), or else it would burst in flame.
ルーン 【武器:槍】【アイルランド:神話伝説群】
 ケルトハル・マク・ウテハルの槍。のちの『ダ・デルガの館の崩壊』ではドゥヴタッハ(ドゥヴサッハ) [* 邦訳では「タマオシコガネの舌」のドゥフタハないしズフタフという人物]が使った槍で、 そのときは血に飢え、黒い液(毒)の大釜に漬けないと、静まらずに発火するとされている。 『ウラドの武者たちの酩酊』でもやはりドヴタッハが使用しており、同様な描写がされている。
Luithech [Noisen] [OIr.]; Luithech of Nóisiu (Stokes tr.), Noisé's Luithech (O'Curry), Noisiu's joyful Luithech (Kinsella tr.)
[lúithech "vigorous, agile, joyful, eager (DIL)"]
The 14th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain); Nosiu mac nUislenn was the beloved of Deirdre.
[* This is listed not as a shield but Naoise's sword by Harry Mountain (Celt. Enc. IV).
ルセッフ(?)、ルテッハ(?) 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】 [「活発、敏捷、歓喜的(joyful)、意欲的(DIL)」]
ノイシュ〔ノイッシュ〕の盾。『コンホヴァルの物語』における、オハン以下アルスター戦士18盾の14。 ウシュリウの息子ノイシュはデルドレ(デルドリウ、デアドラ)の恋人として有名。 [* Harry Mountain の事典(Celt. Enc. IV)では剣としている。

— Mm —

English Japanese
Mac-alla "Echo" (Dooley & Roe tr., Acallam na Senórach) [lit. "son of"+ all "cliff", but allabair "echo" is glossed .i. mac-alla..] The first of eighteen[?] drinking horns of the house of Finn named by Cailte in a mnemonic poem of the many cups of the Fianna. 2) Grugán "Shouter (?)" 3) Cornn na mban "Women's Horn", 4) Adhmall "Stately", 5) Macamh na corn "Best of Horns" (Ailbe's), 6)9) Adharcán "Little Horn" and Múdan "Speechless(?)" (Diarmait's), 7)8) órsholus "Gold-Bright",and Odrán "Amber-Gold (?)" "little dun(DIL)" (Mac Lugach's), 10) Caingasta/Tamgasta "Fair-Youth" (Oscar's), 11) Leascach "Stripling" (Aillen's), 12) Iarla "Earl" (Gothan's?), 13) Fer uaine "Green Man" (Finn's), 14) Fer tuillid "Man of Increase" "orphan (DIL)"(of Glas), 15) Dobrón "grief (DIL)" (of Mac Rethi), 16) Cromghlind "Cromglenn" [place name?] 17) Brec-derg "Speckled Red" (Caílte's own), 18) Cenn-álainn "Fair Head" (King of Alba's) (Cf. Angalach) [* Dooley & Roe's translated names, 2), 8), 9)with (?) are from their endnotes. 2)'s name was shortened from Grugán gann v.2 and Grugán glan v.13, to Grugán as in Harmon tr. 16) Cromglenn recurs later in the epilogue of the tale, and may just be the place where Finn's cup lies. ] ] マクアラ 【器物:角杯】 【アイルランド:フィアナ伝説群】
フィンの一団の角杯〔つのさかずき〕。キールティが述懐する18の角杯の筆頭。2) グルガーン「叫びし者?」 、 3) コルン・ナ・ムバン 「女性どもの角杯」、 4) アズヴァル 「鷹揚」、 5) (アルベの)マカヴ・ナ・コルン 「角の申し子」、 6)9) (ディアミッドの)アザルカーン 「角子」とムーザン「失語?」、 7)8) (マク・ルーガッハの)オールソリシュ「黄金輝」とオズラーン「飴色子?(DIL)」、 10) (オスカルの)カンガスタ/タヴガスタ 「美若」 、11) (アレンの)レスガッハ 「青年」、 12) (ゴサンの?)イアルラ 「伯爵」、 13) (フィンの)フェル・ヴァネ 「緑男」、 14) (グラスの)フェル・トゥリド 「増男」/「天涯孤独男(DIL)」、 15) (マク・レジの)ドヴロン「悲嘆(DIL)」、16) クロヴグレン (あるいは角ではなく場所)、 17) (キールティの)ブレク=デェルグ 「斑赤」、18) (アルバ国王の)ケン=アラン「美頭」 (参:アンガラッハ) [* 意訳名は、Dooley & Roe 英訳とDIL辞書から起こしている。 2)8)9)は、両氏訳ではアイルランド名のままが 使われるが、巻末註で意味の試訳が提示される。 2) は、両氏訳だとグルガン・ガーン(第3行)、グルガン・グラン(第13行)の二通りの 名だが、Harmon 訳のようにグルガーンに統一した。 16)はあるいは杯名ではなく場所名で、フィンの杯のありかとして終章に登場している。 また意訳名に「角杯〔つのさかずき〕」と入れるのはわずらわしいので「角」と略式したが、これに堰kコク〕/蜑〔コウ〕「つのさかずき」 を充ててもよい。]
Maltet
spear of Baligant.
マルテ 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
異教徒の盟主バリガンのエピエ
Manpasikjeok (Monposikjuk) 萬波息笛 [Traditional Chinese]; 만파식적 [Hangul]
According to the Korean chronicle Samguk Yusa, a flute obtained by King Sinmun (reigned 681~692; 31st king) of Silla, so named because when played it "calmed the myriad waves" causing all calamities to vanish and enemies troops to retreat. Its bamboo grew on a moving rock on the sea on the vista of the Gonmun Temple. This rock's location coincided with the tumulus beneath the Eastern Sea (Sea of Japan), where the king's late father, Munmun the Great was laid to rest, transformed into the Sea Dragon to guard against armies from Japan. The bamboo would appear as two by day and one by night, signifying that the Sea Dragon and the Heavenly God were of one mind to grant this treasure to Sinmun. The chronicle also states that in the year 786, the king of Japan at that time invaded but pulled his troops upon learning of the flute, wishing to purchase it for 50 taels of gold.
万波息笛 〔マンパシクジョク〕〔まんぱそくてき〕 【楽器】【朝鮮史】
『三国遺事』巻第二・紀異・万波息笛条(寺中記)によれば、 新羅の第31代王の神文〔シンムン〕(在位681~692)が得た不思議の笛。 「この笛を吹くと敵兵が退き、それ以外いっさいの災いをなくし風波を静まらせるので 万波息笛と名づけられたとある」(佐伯有清注)。
その竹は、感恩寺からのぞむ海に浮かぶ、不思議と遠近移動する岩山に植わっていたが、 その場所は、死しても海龍となって国を守ると言い残した先代の文武大王が祀られていた、 東海(日本海)の陵と合致する場所であった。竹は昼は二本、夜は一本に変化したが、 これは海龍と天神が心を一致させ神文王に宝を与えたいという思し召しであった。
Marmiadoise(+)
Arthur's later sword, captured from King Rion
マルミアドワーズ(+) 【武器:剣】 【アーサー伝説】
アーサーの後の剣。アイルランドに君臨する身の丈24フィートの巨人、リオン王の家宝伝来の剣で、 ローマ神ヴァルカンが鍛え、当初ヘラクレスが持っていたという代物だったが、アヌブレーズ[?]の戦いで アーサーが戦利品とした。エスカリボール(エクスカリバー)(*)にもまさったのでエスカリボールは ガウェインに貸し与えた。(+)
Midhlethan The drinking horn of Finn which was brought out at a banquet when the fiana decided to go hunt for the giant boar of Formael in The Chase of Sid na Mban Finn (* name of mountain; = Slivenamon) . Cf Angallach, Macalla. ミズレサン 【器物:角杯】 【アイルランド:フィアナ伝説群】
『フィンのシー・ナ・ムバンでの狩猟』(「女たちの妖精丘」=スリーヴナモン山)において、 フィアナ一団が巨猪フォルヴァイルを追っていたとき、宴にもってきた角杯。 (参:アンガラッハ、マクアラ)
Mimmering [Dan.]; sword of Vidrik Verlandsson (≈ Wittich); i.e. Danish version of the sword Mimming (Mimmung). ミマーリング 【武器:剣】 【デンマーク古謡】
ヴィドリク・ヴェーレンソンの剣。すなわちウィティゲの剣ミーミンクのデンマーク版。
Mimmung, Mimming (various sp.) [E.]; Mimminc, Mimminge, Mîminge [MHG]; Mimungr, Minnungur [ON]; Mimming [AS] sword crafted by Wieland the smith, given to his son Witege/Wittich, later borne by Dietrich and Heime (Biterolf); Wittich(=Witege) lent it to Siegfried. In the Battle of Ravenna, Wittege's inflicted wounds on Etzel's sons reveals the perpetrator to be the user Mimming. ミームンク、ミーミンク 【武器:剣】 【ドイツ英雄譚:ディートリヒ伝説】【北欧伝説:シズレクのサガ】
刀匠ウェイランドにきたえられ、息子ヴィティッヒ/ウィティゲへの餞別とされた剣。 のち主君ディートリッヒやハイメが持つことになったこともあるという(『ビテロルフ』)。 ラーベン(ラヴェンナ)合戦では、エッツェル王の子供たちのうけた刀傷から、ミームンクの仕業だとばれる。ウィテゲ
Morddure Arthur's sword in Spenser's Faerie Queene, which, like Arthur's shield, was fashioned by Merlin, made of metal mixed with Medæwart [=meadowsweet], forged in the fire of Aetna, and dipped 7 times in the river Styx. Neither enchantment and "neither steele, nor stone" can defend its stroke. モルドデュール[?]【武器:剣】 【英国ロマンス:妖精の女王】【アーサー伝説】
 スペンサー『妖精の女王』においてアーサーの剣の名。アーサーの盾と同じくマーリンの作。(+) 金属と「牧場草〔ミードワート〕」を混合し、エトナ火山の火で鍛え、冥府のステュクス側に七度漬けられた。 魔法も鋼鉄も岩石もその斬撃を防禦することはできない。
 ピロクリーズはブラッガドシオのため剣をアーチメイジのもとからひったくり、ギヨン卿の盾を手に アーサーに立ち向かったが、アーサーには剣でも徒手でもかなわなかった。
 のちにアーサーは、マレガーを剣で真っ二つにしたが、その母たる大地が男を元通りに治したので、 「その良き剣、窮余のとき決して仕損じることなきモルドデュールを軽く投げ捨てた」
Morglay (1); Murgleie, Morgelei, Morgeley (Stimming ed.) [AN/OF]; Myrklei, Marglai [?] [ON] (rev.)
sword of Bevis of Hampton. In the Italian tradition Buovo d'Antona is given French lineage, and his sword Chiarenza (q.v.) is passed down to his descendant Oliver, the douzepeer of Charlemagne, and becomes Halteclere (q.v.v.).
ミュルグレ(1) [アングロノルマン語] モーグレイ [中英語]、モルゲライ (酒見訳オーヒンレック写本)[中英語] 【武器:剣】 【英国ロマンス】(再編)
英国の騎士、ハンプトンのビーヴィス(ビーヴェス)卿の剣名。 アングロノルマン語版での剣名はミュルグレ、モールゲレ(モールジュレ[?])、 ノルド語翻案のサガではミュルクレイ、マルグレイと称す。
 イタリアの伝統では、ブオーヴォ・ダントナにはフランス貴族の家系となっていて、 その剣キアレンツァ(⇒詳細参照)は、その子孫オリヴィエの剣オートクレールになった、 また、古来は湖の騎士ランセロット(もしくはその子のガラハド)の剣だったとされる。
Murglaie (2)
(Hippeau ed. ch. chev. cygne, p.61, v.1622), Murgalaie (OFCC Vol. 1, Be, v.1662) Sword of Élias according to Bétrix , an alternate version of Swan Knight's birth.
ミュルグレ(ミュルガレ)(2) 【武器:剣】 【十字軍】
 白鳥の騎士エリアスの剣。ただし、『白鳥の騎士の生誕』の武勲詩の傍流系バージョン『ベアトリクス』 にその名をとどめる。
Murglaie (3)
Sword of Cornumarant, Saracen king of Jerusalem, taken by Baudouin de Syrie, second king of Jerusalem. It was forged by Mateselans or Matesalans on the Isle of Orfeïs. (chanson of Jérusalem). MS. B (or 2nd vers.) of Baudouin de Sebourg alleges it passed to its title character, (king's mother's first cousin; also Swan Knight's nephew). Whereas the chanson of the Bastard de Bouillon claims its hero, the king's illegitimate son by Sinamonde (Baudouin the Bastard) received his father's sword as a five year-old toddler, together with the hauberk and the horse Blanchart which were the gifts of King Arthur in Faerie (Fairyland). The story is continued in Saladin (extant in prose), where the Bastard entrusted the sword (intially misspelt Margalie [conf. with King Badouin's wife?]) to his mentor and stepfather, Hue of Tabarie, bequeathing it to his half-brother Girard the well-armed, who later hurled his "glaive" (presumably Murglaie) at Saladin taking flight, and mortally wounds him, thus avenging his brother. In this work, the sword initially appears as Margalie, perhaps in confusion with the name of King Baudouin's wife. (Cf. Cornumarant rides Plantamor. Hue is ascribed the sword Hydeuse.)
ミュルグレ(3) 【武器:剣】【キリスト教圏:十字軍】
死に貧したエルサレムの異教王コルニュマランの剣。オルフェイス島のマトスラン(マトサラン)という 鍛冶が鍛えた。のち「シリアの」ボードワン王(エルサレムの第2代王)が得た。 (武勲詩『ジェリュザレム(エルサレム)』)。 次いで剣を譲られたのが誰かについては諸説あって、武勲詩『ボードワン・ド・スブール』の B本(第2バージョン)では、その主人公だとしている。この人物は、ボードワン王の部下だが 親戚でもある(ボードワン王の母イダの従兄弟で、白鳥の騎士の妹の子)。
 一方『ブイヨンの庶子』によれば、ボードワン王が不覚にもシナモンド姫と 通じて身ごもらせた庶子(名は父と同じだが、物語中は<庶子>と呼ばれる)が、 5歳児のとき、父王から受継いだものとし、このとき同時に妖精郷のアーサー王から託された 軍馬ブランシャールと鎖鎧も贈られている。庶子が成人し、いくつかの場面でこの剣を佩いたり、 ふるったりしている。
 失われた武勲詩『サラディン』に基づく散文物語によれば、ボードワン庶子は、 恩師で継父のユー・ド・タバリーに託し、同母弟である<武装よき〔ビアン・アルメ〕> ジェラールに遺贈し、これがのちにミュルグレーとおぼしき<グレイヴ剣>を、逃亡する サラディンに投げつけて致命傷を負わせ、兄のかたきをとった。 (邦書では、この剣をマルグレと表記するようだが、じつは散文『サラディン』の 初出で剣はマルガリーと誤記されており、おそらくはボードワン王の正室の女性の名との混同であろう)
(参照:コルニュマランの馬名はプランタモール。ボードワンの馬はプランソー。 ユーは、イドゥースという剣の持主とも伝わる。)
Murgleis
sword of Ganelon the traitor. His horse is Tachebrun.
ミュルグレス 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
裏切り者ガヌロンの剣。乗り馬はタシュブランだが、伊ではマッタフェローネと称する馬ともされる。
Munderg " Red-Neck[ed]"
One of a pair of spears of @Finn mac Cumaill gave to the two sons sons of Áed the king of Connacht, this one given to Eógan.
ムンディアルグ(ムンジャルグ) 【武器:槍】 【アイルランド:フィアナ伝説群】
語意:「赤首」、「赤き螻首〔けらくび〕」等
@フィン・マクールがかつてコノートの王アイズの息子二人に授けた 一対のうち、エォーガン[=オーウェン]に与えた槍。詳しくはオールラスラッハを参照。

— Nn —

EnglishJapanese
Nameloyse The fifth of twelve swords awarded in Ritterpreis; won by Johan von Steinach. ナーメロイセ 【武器:剣】 【ドイツ】
宮廷詩『リッタープライス(騎士の褒賞)』 で十二の騎士に与えられた十二剣のうちの第5。 ヨハン・フォン・スタイナッハが獲得。
Nanant [ON]; Banner borne by the heathen king Klares. ナナント 【アイテム:旗】 【シャルルマーニュ伝説】
改宗したオトゥエルが相手をつかわすクラレス王が持つ旗の名。
Ness (Nes)
The name of the enchanted pole used by Goibniu the smith, evidently used to discover and punish either the false accuser or partner in crime of his wife's alleged adultery(?). Whosoever was hit with it and fled would develop a burning welt in the shape of the pole. (Cormac's Glossary). (The Cath Mag Tuired tells of Goibniu's injury and subsequent killing of his assailant by the same spear, and healing afterwards in a well named Sláine.

The sketchy description of the pole appears to match that of the bir Nechin aka "Nethin's spit".
ネス 【道具:棒】【アイルランド:神話伝説群】

鍛冶師ゴヴニュが使った鍛冶道具の棒で、魔法をかければ、 真犯人をあばき、懲らしめるらしい。 『コルマクの語彙集』によれば、モイトゥラの戦い中、槍穂の作成にあたったゴヴニュに、 妻が「彼を嫉妬せしめるような、ゆゆしき罪を働いた」という告訴がされ、そのためゴヴニュは、 (トゥアハ・デ・ダナーン)の各名を、呪文をかけたその棒で叩いてみた。 そのとき逃げた者(おそらく讒言人か不義の相手の男)には、その棒と同じ形をした腫物が(焼印のように) 浮き上がったという。
 この棒(crand)は、普段は鍛冶の道具か器具であることは間違いなさそうだが、 『語彙集』の説明では、それが窯の「掻き棒」(?)なのか「槍の柄」(?)なのか明瞭としない。 だがあくまで仮説ながらネジンの棒(串)と同等の、 (天井から吊して)炉にくべる垂直棒と考えればすべて氷解するように思える。
 『モイトゥラの戦』にも、ネスの一件に相当するらしき故事が記述されるが、 内容はまるで違い、ゴヴニュが、スパイを働く相手と同じ槍で刺違えて傷を負い、魔法の井戸 スローン(=「健康」の井戸) に浸かって全快したとある。
Nithach [OIr.]; the Nithach of Loegaire (Stokes tr.), Laeghaire's Nithach (O'Curry), Nithach the wounder belonging to Laegaire (Kinsella tr.)
[Stokes: derived from nith .i. guin duine 'Cormac'd Dict.) "wounding, slaying of a person"]
The 15th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain); Loegaire is one of three foremost Ulster warriors as reckoned by Bricriu in Fled Bricrenn.
ニサッフ(?) 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】 [キンセラ英訳では「障害なすもの(wounder)」の意を充てる]
ロイガレの盾。『コンホヴァルの物語』における、オハン以下アルスター戦士18盾の15。 ロイガレ・ブアダハは、『ブリクリウの宴[饗応]』において、ブリクリウがアルスターの三大戦士に数えるひとり。

— Oo —

EnglishJapanese
Ochain, Ochoin (Rev. 11.11.29); an Acéin "The Ocean" (O'Flanigan ed. tr. Oidhe Chloinne-Uisneach)
[etymology: 1. "Fair-Ear" (Thurneysen, Dunn); "Brigh Rim" (Eleanor Hull) 2. "Moaner" (O'Curry); cf. Dinsenchas on Ochain (place of Niall's burial) = Och "Alas!" (interj.) + caíne "weeping".
] 3.ocían "The ocean (DIL)" or =Okeanos(?).]
The shield of Conchobar mac Nessa (also called Conor); the 1st of 18 shields of Ulstermen in Scéla Conchubair in LL. In the TBC the shield sustains three blows from Fergus' sword (Caladcholc R1, ⇒Caladbolg LL) but the rims do not budge enough make contact anywhere with the king's body. In the LL version Ochain groaned in alarm for its bearer, and the shields of Ulstermen shrieked out in response.
In The Death of the Children of Usnach (modern version), the shield along with the Blue-green sword (colg glas) and two javelins is loaned to the king's son Fiachra, and its alerting groans are responded to by the Three Waves of Erinn.
オーハン 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】(改正09.12.17)
[語意:1.「美しき耳(=盾の縁の美しき)」 ; 2.「唸る(呻く)者」(オカリー)[* 参:アイルランド地誌『ディンシェンハス』でも、 旧地名(ニアル王の嘆きの埋葬地)オーハンを、Och = 「ああ!(感嘆誌)」" + caíne 「涕泣」と説明する]」も参照)>; 3.ocían「海洋」(あるいはオケアノスの音写とも?) 。]
アルスター王、コンホヴァル・マク・ネサ(コノール王とも)の盾。 『コンホヴァルの物語』18盾の1。『クアランゲの牛捕り』では黄金の角〔かど〕四つ、黄金の覆い四つの盾とされ、 フェルグスの剣(第1稿本:カラドホルグ 第2稿本=レンスターの書:カラドヴォルグ) から三度の斬撃を受けて持ちこたえ、盾縁がコンホヴァルの身体に触れるほど動じたりしなかった。 しかし第2稿本によれば、盾は危機を察して唸り、アルスターの緒戦士の盾がこれに呼応したという。 フェルグスが、切っ先が地面につくほどめいっぱい振りかぶって 攻撃しようとしたのを、コルマク・コンロンガスが手を掴んで制止した。さもなくばコルマク(第1)/アルスター戦士の一団は(第2)は 無事ではすまなかったろう。また、伝令長マク・ロスの目撃によれば、「黄金の獣たちがかたどられていた盾」(第1)である。 『ウシュナの子らの最期』(近代版)によれば、 盾は青緑の剣(ゴルヴ=グラス)や二槍とともに王子フィアフラに 貸し出されたが、その持主が危機に盾が唸り盾が唸ればアイルランドの三大灘が呼応するとされる。
Óchnech [OIr.] Óchnech of Flidas (Stokes tr.), [the lady] Flidas's Ochnech (O'Curry tr.), "Ochnech belonging to Flidais" (Kinsella tr.)
The shield of Flidas, the 4th of 18 shields of Ulstermen. The owner may possibly be Flidas of Táin Bó Flidais, but she is a Connacht woman who falls in love with Fergus mac Róich in exile.
オーフネフ(?) 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
フリザス(あるいは女性名)の盾;オハン以下アルスター戦士の18盾の4。 持主は、『フリザスの牛追い』の題名の女主人公とも考えられるが、彼女はコノートの女性で ある(ただし夫持ちながら、コノートに落ち延びた頃のアルスター前王フェルグス・マク・ロイに 恋してしまうのだが。)
Ol nGuala, Ol ṅguala .i. dabach Geirg "Ol nguala--that is, Gerg's vat" (Stokes ed. tr. Scé Conchubhuir) [OIr.]; "Ol nguala the 'coal vat'" (Kinsella tr.); Ol nGuala (Tochmarc Emer, Harl. 5280 ed. K. Meyer), ól ind ierngúli "iern-gual (iron-coal)" (ib., var. LU 10136 (p.121a), tr. K. Meyer); Aradach "ladder-vat" (Henderson tr.) (Fled Bricren, sect. 72)
A vat kept in Conchobar's room for providing drinks; The Ulster king killed Gerg and took it away from Gerg's Glen. (Of this killing cf. Tochmarc Ferbe "The Courtship of Ferb")
オル=ングーラ(?) 「炭樽」(『コンホヴァルの話』、 『エウェルへの求婚』Harley 5280本)、 イエルン=グーラ(?)「樽の鉄[器]」 (『エウェルへの求婚』《赤牛の書》) アラダッハ「梯子[付]樽」(『ブリクリウの宴[饗応]』) 【容器】 【アイルランド:アルスター伝説群】
コンホヴァルの王室においてある、皆に酒(ワインともビールとも解される)を振舞う為の樽。元はゲルグが所有するダバッハという種類の「二把手の大樽」だったが、 これを殺して奪った。コンホヴァルがゲルグの娘フェルヴとマーネ・モールゴルとの結婚に乱入して殺戮をおこした次第は 『フェルヴへの求婚』に語られる。
Oliphant [E.]; Olifant [OF]
Tragic ivory trumpent of Roland, used by Turpin as drinking horn; possibly from a unicorn.
象牙の角笛オリファン 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
ロランの悲劇の角笛。テュルパンは角杯がわりにつかっている。ある伝承では一角獣の角。
Orderg [OIr.] Órderg (Stokes tr.), 'Red-Bordered' (O'Curry tr.)
[pron. OIr. /FOOR-vi-dha/ mod. /foor'bi he fâr'ben/]
"Furbaide's red-gold Orderg" (Kinsella tr.)
The shield of Furbaide; the 5th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain). [* The warrior is supposedly Furbaide Ferbend "the horned", son of Conchobar mac Nessa, later the slayer of Medb with a sling loaded with hard cheese; in the Táin, he is seen carrying a "gold-rimmed death-dealing shield" (Kinsella tr., 221, 239).]
オルデルグ(?) オールゼルグ(?) 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】
フルヴィデ(?)(現代音フルビハ(?))の盾;オハン以下アルスター戦士18盾の5。 持主は、おそらくコンホヴァル王の息子である「角男の」フルヴィデ・フェルヴェン(?)であろう。 のちに堅いチーズをスリングで発射し、水浴び中のメイヴ女王を殺している。 『クーリーの牛追い』(《赤牛の書》)では、「金縁の死を与える盾」を 持っているところを観察されている。
Órlasrach & Munderg "Gold Flaming" and " Red-Neck[ed]"
A pair of spears of Finn mac Cumaill, which he gave, respectively, to Art and Eógan, sons of Áed the king of Connacht, with which the two brothers fought and fell at the Battle of the Shore of Rudraige (=Wave of Rory = Dundrum Bay).
オールラスラッハ[?]とムンゼルグ(ムンジャルグ)[?] 【武器:槍】 【アイルランド:フィアナ伝説群】
語意:「金色に燃ゆるもの」、「黄金炎の」語意:「赤首」、「赤き螻首〔けらくび〕」
フィン・マクールがかつてコノートの王アイズの息子たち アルトとエォーガン[=オーウェン]にそれぞれ与えた槍。フィアナが狩をする最中、浜で番兵に立っていた 二人は、これらの槍で北欧の上陸軍を殲滅したが、致命傷を負いその戦場跡、ルズラゲの浜[=ラリーの灘=ダンドラム湾] に塚を立て埋葬された。後年、キールテの立会いのもと、アルスターの王がこれら武器を所望し、墳墓より出土された。 (『古老たちの語らい』)

— Pp —

English Japanese
Palswende, Palswendin [MHG]
Balswenden
パルスウェンデ(?) 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
バルスウェンデン
Pridwen [W.], Name of Arthur's shield accord. to Geoffrey. The shield is called Wynebgwrthucher in the Mabinogion tale of Culhwch ac Olwen (here, and in the Welsh poem "Spoils of Annwfn" Prydwen is Arthur's ship). プリドウェン(盾) 【防具:盾】 【アーサー伝説:マビノギオン】
ジェフリー・オブ・モンモス『ブリテン列王史』によるアーサー王の盾名。 マリアの肖像が描かれていた。(+)それ以前に、ネンニウスが、 アーサーはマリアの肖像を「肩に」負って戦いに挑んだと描いたが、「肩」と「盾」のウェールズ語が似ていたため 取り違えたのだと考察されている。 マビノギオンの一作『キルッフとオルウェン』では盾はウィネブ・グルスヴッヘルと称す。 (+)ウェールズ語訳『ブリート』では、グウェンという名か、単に「白い盾」と書かれている。

— Qq —

English Japanese
Palswende [E., MHG]
Qualle [= wk. masc. subst. hervorwellen "a rippling forth (rippling forth, as in a wave)"]
Wolfdietrich's sword, so named because its caused blood to stream forth and recorded Heldenbuch fol. 170, according to Ziemann's Worterbuch; but the BMZ indicates the word meant a "large fellow" whom Wolfdietrich fought.
クヴァレ 【武器:剣】【ドイツ英雄譚】
ウォルフディートリッヒの剣で、血を流出せしむことからそう名づけたと Ziemann の辞書 (1838年)にある。 しかし、正しくは剣名ではなく、ウォルフディートリヒが争った「大きな野郎 (großer kerl)」の意味で あるらしい(BMZ辞典参照)。ともにヘルデンブッフを典拠に挙げている。

— Rr —

English Japanese
Ressoignie (Cleom. 4477 11380)[OF] (10.01.13) Sword of Cleomades [Cléomadès, Cleomadés, the title character of Romance; the son of King Marcadigas of Spain, and mother Ynabele. The prince returns from study abroad to lead a batallion against the aggressor army. In battle, his horse is killed and his own sword is broken in two by Galdas, but he capture his opponent's sword Ressoignie. レッソワニー 【武器:剣】 【キリスト教圏・非分類系】
剣の名。その持主である題名主人公、クレオマデスは、 イスパニア(スペイン)を統べるマルカディガス王とイナベル王妃の息子。 遊学中、近隣五カ国の同盟軍に母国が攻撃され、いそぎ騎士となって一個大隊を率いる。 敵方のガルダス王の剣レソワーニーは、胴を両断する鋼の剣。この名刀欲しさに焦がれる クレオマデス。 合戦では乗っている馬を討たれ、自分の剣も によって真っ二つに折られるが、相手の剣を奪った。 (フランス語の要約より)
Risanaut (1)(ax) "giant's treasure" (VIII.16~17) [Icel.]; Battle-axe of Rosó, giant among the Scythian army attacking Ambales's homeland. The defending Cimbrian knight named Victor hewed off the wielding arm at the bight of the elbow, caught the ax, and drove it in the giant's head. Victor fell by a spear in the back. Salman, king of Cimbria later fought with this battle-ax. リサナウト「巨人の財宝」(1)(戦斧) 【武器:斧】 【アイスランド・サガ】
主人公アンバレス王子の祖国キムブリアに攻めいるスキタイ軍の巨人ロソーの戦斧。 防衛軍の将ヴィクトルは、巨人の利き腕の肘を切り払い、斧を手で受け止めて巨人の頭をかちわった。 しかし、このヴィクトルは背に槍を受けて戦死。 合戦の終盤では、国王のサルマン(アンバレスの父)が、最初長柄で、のちにこの戦斧で戦う光景が見られた。
[(考察)ヴィクトル「勝利者」という名は、シグル[ズ]の意訳名と考えられなくもない。 同サガには、シグルリオーマ「勝利の光」という剣名も登場する。]
Risanaut (2)(sword) "giant's treasure" (XXXVIII.21) [Icel.]; The sword tha Ambales gave as a parting gift to Hephestus [Hephesstus], a lost brother of his father-in-law Tamerlaus, after Hephestus was married to Hair-Brow [Hárbrá], a cruel giant's orphan-daughter brought up by an ogress friend of Ambales's. リサナウト「巨人の財宝」(2)(剣) 【武器:剣】 【アイスランド・サガ】
ヘフェストゥスが、別れ際ににアムバレス王から与えたられた剣。ヘフェストゥスは挙式したばかりで、 相手はアムバレスと親しい鬼女が養育したハールブラーで、この美しい娘は、極悪の巨人の遺児だった。 ヘフェストゥスは、元海賊で、縁あってアムバレスの家臣になったが、実はアムバレスの舅の タメルラウス王の兄弟だった。ヘフェストゥスは、スキタイ国の三分の一の統治をまかされていたが、 じつはそれもアムバレスの結納にもらった領土だった。
Ritterpreis, twelve swords of In the fragmentary courtly poem, they are awarded to twelve knights. They are:
1. and 2. ?? (lost)
3. Nagelrinch (Heinrich von Montabaur)
4. Rosin (Hermann v. Saulheim)]
5. Nameloyse (Johann v. Steinach)
6. der Doit ([D]iderc Rickerode)]
7. sas [=Eckesachs] (Ludwig von der Neuenburg)]
8. alchtebile, alcebiles Alchtebile[s] [=Oliver's Halteclere] (Markolf Rûdele)
9. Vreisen (Werner Gûtende)
10. Widegîz (ms. B 58) Witigis (Grimm, DHS 196) (Rheingraf Siegfried)
11. der [S]pîgel (Friedrich Walpo[l]d)
12. Wilsunc (Herman van Helfinstein) [the poem says it was once used by a youth named Dîthleib, thus identifying it as the sword Welsunc.]
『リッタープライス(騎士の褒賞)』の十二剣 【武器:剣】 【ドイツ】
十三世紀末の宮廷詩(断片的に残存)において、模擬試合後、十二の騎士に与えられる:
1. と 2. ? (逸失)
3. ナーゲルリンク (ハインリッヒ・フォン・モンタバウル)
4. ロースィン [オルトニートの剣名にちなむ?] (ヘルマン・フォン・ショウェルハイム)
5.ナーメロイセ Nameloyse (ヨハン・フォン・スタイナッハ)
6. ドイト [D]oit (ディデリック・フォン・リッケローデ)
7. サス [エッケの剣「(エッケ)サッフス」にちなむ?] (ルードヴィッヒ・フォン・ノイエンブルク)
8. アルフテビレ [オリヴィエの剣オートクレールとホルンビーレから合成?] (マルコルフ・リューデレ)
9. フレイセン [師傳ヒルデブラントの剣と同名] (ウェルネル[ヴァーナー]・ギューテンデ)
10. ウィデギーツ (ms. B 58) ウィティギス (グリム『ドイツ英雄譚』) [鍛冶師ウィーラントの子ウィテゲに由来すると考察される] (ライン伯ジーフリト=(現)ジークフリート)
11. スピーゲル。現代ドイツ語に読めばシュピーゲルであり、「鏡」の意。 (フリードリヒ・ワルポルト)
12. ウィルスンク 。詩中でディートライプの剣であったと 明記されているので、=ウェルスンク。 (ヘルマン・ファン・ヘルフィンステイン[フォン・ヒルフェンシュタイン])
Ron This spear of Arthur, according to Geoffrey of Monmouth. Welsh sources call it Rongomyant, often emended to Rongymyniad constured as "Lance Hewer," "Spear-striker", etc. But an alternate interpretion "spear of bequest," would concur with Layamon's claim that this spear crafted by Griffin was passed down from the previous king. In Wace, it is called Roide or Roit (mod. Fr. raide) which means "hard". ロン 【武器:槍】 【アーサー伝説】
『ブリタニア列王史』に記されるアーサーの槍の名。背高く太く殺戮にかなっていると形容される。 原語ではロンは単に「槍」を意味する普通名詞であるため、ウェールズ語の文献では、 ロンゴミアント等の槍名が充てられている。そのままの名だと意味難解なためか、 (後世の書写生?か編者の手によって)ロンゴミニアドと訓み替えられており、 「切落しの矛」、「打撃の槍」等と学術文で説明されている。
 じつはこれは「遺贈の槍」とも訓むこともでき、それならばラヤモンの中英語 『ブルート』の記述と符合するのである。ラヤモンによれば、アーサーの槍ロンは、 鍛冶師グリフィン の作で、先王ユーサー相伝の槍だという。
 ワースの『ブリュ』では、「硬い」を意味するロワまたはロワードという古仏語が充てられている。
Rose, Rosse, Rossë [E.]; Rôse [MHG] Sword originally belonging to Ortnit of Lombardy, but discovered by Wolfdietrich. ローゼ 【武器:剣】 【ドイツ英雄譚・ディートリヒ伝説】
もとロンバルディア(ロンゴバルディア)のオルトニット王の剣だが、ウォルフディートリヒが 竜の穴倉で発見する。
Rosenbrant, Roesenbrande, Rosebrande, Rosebrant, Rosenbrande [MDu.]; The sword of the hero of Seghelijn van Jherusalem; a relic-sword with which St. Peter struck off an ear from Malchus; and used by Moses (=Moyses [MDu.]) in his struggle against the Pharoah. ローセンブラント、ローセブラント : 【武器:剣】 【無分類系】【キリスト教圏】
『エルサレムのセヘレイン[?]』(中オランダ語)の題名主人公の剣。 かつて使徒ペテロが、マルフスの耳をそぎ落とし、モーゼがファラオに対しふりあげた由緒の剣で、 天使が彼をバビロニア(=カイロ?)で脱獄させた際、聖遺物とともに与えた。 直後、この剣で、巨人と相対したが、二人の裏切り者によって、錆びついた剣とすりかえられた[?]。
Ruknabad
In the imaginary world of "Pars", the name of the sword of Kai Khosrau, obtained by Prince Arslan (Y. Tanaka's Arslan senki)
ルクナバード 【武器:剣】 【ペルシア素材】【小説:田中芳樹『アルスラーン戦記』】
架空の国家「パルス」における英雄王カイ・ホスローの剣。アルスラーン王子が得る。

— Ss —

English Japanese
Scaerdelijn (Scardeline) [MDu]; Sword of the Middle Dutch title character Ayoel (= Aiol [OF] Ajolfo [It.]).
In the French chanson de geste Élie, his counterpart Aiol inherits a horse named Marchegai from his father Duke Elie.
スカールデレイン(?)、スカルデリーネ(?) : 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
中期オランダ詩の断片『アユール(?)』の題名主人公の剣。
フランス版では、これと同人物なのがエイオル(?)であり、武勲詩『サン・ジルのエリー』では エリー公爵の息子エイオルが、父から古馬マルシュゲを 受け継ぐ。
Szczerbiec [Pol.]; Sczyrbeca, Sczirbyecz (Kronika Wielkopolska)[L.]
[(pronounced 'shchairbyets'); from szczerb "notch, gash". Some suggested translated names are "Notchpate" and "Jagger"]
Sword of Bolesław I of Poland. Chronicle of Greater Poland alleges that the sword was given him by an angel, and when he captured Kiev, he beat the sword against the Golden Gate which caused a chip to remain lodged, which led to the sword being so named. The angel promised it was a sword of victory. A 15c. historian, Jan DBługosz seems to equate this sword with Grus.
シチェルビエツ (シュチェルビェツ) 「毀れ丸(?)」 [ポーランド語] 、ジュラヴ [ポーランド訳名]【武器:剣】 【ポーランド史】
「欠けた/毀〔こぼ〕れた」という意味の剣で、ボレスワフ1世勇敢王〔フラブルィー〕(在位:992年 - 1025年)の剣。 現在に伝わるポーランド戴冠式用の礼剣がその実物だとされてきたが、より後の複製・模造らしい。
『クロニカ・ヴィエルコポルスカ(大ポーランド年代記)』(1295年)によれば、天使から与えられた剣で、 王がルーシの国都キエフを陥落させた際、その黄金の門を打ちつけると、一片がはまってとれなくなり、 破損のことを意味するポーランド語にちなんでこの名がつけられた、とされている。
15世紀の史家ヤン・ドゥウゴシュは、この剣はグルス(⇒参照)と呼ばれていた (gladium Sczirbyecz quem Gruem vocant)と記しており、二つの剣を混同視している。
Schrit [MHG] (++11.09.07); [< OHG scrîtan "stride" (Wackernagel) or < MHG schrit "pace" describing its length (Gillespie).]
Ibe of three swords ascribed to Biterolf; this particular sword is one of three struck by Mîme the old living in Azzarîâ near Toledo. Mîme and Hertrîch of Wasconjelant (Wasonia/Gascony?) made twelve swords, and Wielant made Mîminc and Limme.
Despite the elaborate heritage, Schrit never sees action in the epic, and Biterolf instead uses the sword Welsunc (q.v.). When his son Dietleib embarks in search his prodigal father carrying "his father's old sword" (2157), the author perhaps meant to reveal later that it was Schrit, but instead, he said the sword was Welsunc, which it logically could not be (because that was the sword of the vagrant father which the forlorn son could not have possibly had).
Biterolf possessed three swords in all, Schrit (123), Welsunc (561) and Hornbîle (12262).
シュリト[?] 【武器:剣】 【ディートリヒ伝説】
[語意:< 中期高地ドイツ語 scrîtan 「行く、跨いでいく」に由来し、 「蛇のように滑走する」という意味 (Wackernagel, 137)。 または< 中期高地ドイツ語schrit 「歩幅」から来ておりその全長を 示唆している (Gillespie)]
 ビテロルフの剣で、ミーメが鍛えた三本のひとつ。 老ミーメはトレド近郊のアッツァリーアに居をかまえる鍛冶匠で ワスコニーラント(≒ガスコーニュ)のヘルトリーヒと二人で十二本の名剣を打ったとされ、 さらにウィーラントが剣ミーミンクと兜リンメが鍛えたという。
 しかしシュリトは由緒が華々しく語られるわりには、それ以降の場面はなく、 ビテロルフは、ウェルスンクを現役の剣として活躍する。 のちに息子のディートライプが、家出した父親を求めて出立したとき「父の古い剣」(2157) を持ち出すが、たぶん作者の当初の想定ではこれがシュリトであるはずだった。 だが作品に文字通りしたがうと、ディートライプが、再会した父に向けた剣は、 ウェルスンクだった。グリム『ドイツ英雄サガ』は、事実がこんがらがっている、 と指摘している。
 ビテロルフは、しめてシュリト (123), ウェルスンク (561) そしてホルンビーレ (12262)の 三振りの剣を所持されたとされる。
Sciatharglan [OIr.]; Sciatharglan of Senchaid (Stokes tr.), Seancad's Sgiath Arglan (O'Curry), Sencha's resonant shield Sciatharglan (Kinsella tr.)
[Stokes: sciath-erglan?; (=glan "clean, pure, bright, exact (DIL)"); airglan(e) "clearness, brightness"]
The 17th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain); Sencha mac Ailella is court poet but aslso occupies the post of the judge and arbitrates the champion's portion in the Fled Bricrenn; he is one of the first men who offer to foster Setanta in Compert Cuchulainn.
スギーアスアルグラン(?) [古語発音]、 スギーアルグラン(?) 「現代発音] 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】 [おおよそ「潔白な、清い、清澄な盾」あたりの意味。キンセラ英訳では「共鳴する(resonant)」の語訳を充てる。]
シェンハ[ズ]の盾。『コンホヴァルの物語』における、オハン以下アルスター戦士18盾の17。 シェンハ・マク・アレラは、宮廷詩人にして裁判官、『ブリクリウの宴[饗応]』においては、 勝者の分け前について裁断する。またクーフリンの『誕生』譚では、まっさきにシェダンダ少年を預かりたいと名乗り出るひとり。
Sickersnapper (Sikkersnapper) ="sever biter" [Orkney dial.]; A sword that Assipattle "ash-raker" was awarded for killing the mester stoorworm, a dragon to whom the king's daughter Gemdelovely was about to be sacrificed. The sword was the 96 year-old king's, an heirloom from his ancestor Oddie [=Odin]. Assipattle arrived riding father's horse ⇒Teetgong. スィカースナッパー 【武器:剣】 【北欧系:オークニー諸島民話】
「烈咬(烈しく齧む者)」[オークニー方言]
農夫の末息子アッシパトル(「灰掻き」の意)が、メスター・ストゥア・ワーム「主(ぬし)なる大竜」を退治し、 王女ジェムドラヴリーを生贄から救った約束の褒美として与えられた名剣で、齢九六歳国王が祖先のオディー [=オージン神] から伝えうけた遺産。アッシパトルは、父の馬⇒ ティートゴングを無断で乗って駆けつけた。
Sigurlíoma "Victor-gleam" [Icel.]; The luminous sword of Drafnar the thief, who became Ambales's underling. The brightness in the dark is attributed to the gemstone or goldwork in one passage; but anothe says that when it was unsheathed, it provided light in the heaths, so presumbably it had a shining blade. シグルリオーマ 「勝利の光」(訳名);「勝利者の煌き」[英訳名] 【武器:盾】 【アイスランド・サガ】
主人公アムバレス王子の手下となった盗賊ドラヴナルの所有する光り輝く剣。 当初は名前が伏せられたまま語られ、まばゆさも宝石や黄金の装飾のゆえんだと説明するが、 その後、その銘があかされるときに、ドラヴナルが抜き払うと、ヒース荒野を行くときも、 剣が光を与えてくれた、とあるので、やはり、まばゆく明かりを照らす刃なのだろう。
Skrepping Skrep, Skrepping, Borting [Dan.]; shield of of Vidrik Verlandsson (≈ Wittich); スクレッピング スクレップ、ボーティング 【武器:盾】 【デンマーク古謡】
ヴィドリク(≒ヴィティゲのデンマーク読み)の盾 (その武具一式については、⇒ミマーリング を参照。)
Sláine [meaning: "healing". This also figures as a name of 1) a son of Partholón who was the first physician(?) in Ireland and 2) a Fir Bolg.]
Name of the well of healing used by the TDD in the Cath Maige Tuired (CMT §123 ); in particular, Goibniu used it after receiving a spear injury from Rúadan the infiltrater acting on behalf of the Fomorians. Cf. muc shlangha (pig of healing).
スローン 【泉】 【アイルランド:神話伝説群】
[意味: 「治癒(恢復、健康)」。同名の人物(神)に、 1)パルソローン族(現代読みパルホロン)のひとりでアイルランド初の医師(?)、や 2)フィル・ボルグ族のひとりがいる。《スローンガの豚》 も参照。 ]
トゥアハ・デ・ダナーン神族が、『マグ・トゥレド(モイトゥラ)第二の戦い』(123節)で使用している、 戦傷を負った兵士を治癒させる泉か井戸。特に、鍛冶師ゴヴニュが、フォヴォール族の回し者となったルーダンによる 暗殺未遂で傷をおったとき、受けた槍を投げ返して相手を返り討ちにしたが、そのあとこの泉に浸かって傷をいやした。
Sniritir
Sword of Bodvarus alias Biarco, apparently another name of Løvi (q.v.)
スニルティル [羅]: 【武器:剣】 【デンマーク伝説】
 ボドウァルスことビャルコ[羅]の剣⇒レヴィ(サクソ『デーン人の事蹟』の散文部分) と同じ剣と目されるが、『デーン人の事蹟』に引用される古詩では、 こちらの名前が使われている。
der Spîgel [MHG]; der Spiegel [mod. G.], the Mirror [E. tr.] [Bartsch misconstrued it as a byname rather than sword-name]
The eleventh of twelve swords awarded in Ritterpreis; won by Friedrich Walpo[l]d.
スピーゲル 【武器:剣】 【ドイツ】
[シュピーゲル(現代発音)=「鏡」]
宮廷詩『リッタープライス(騎士の褒賞)』 で十二の騎士に与えられた十二剣のうちの第11。 フリードリヒ・ヴァルポールトが獲得。ただいバルチュはこれを剣名ではなく人物の綽名と解釈した。
Sudwynd
The sword Ravengaard used against Memering who fought back with ⇒Adelring(4)
スドウィン(x) 【武器:剣】 【デンマーク古謡】
讒臣レーヴェンゴーが持つ剣で、決闘の場では、 貧相な騎士メマーリングに託された名剣⇒エゼルリング(4)と刃をまじえた。
«The Sword in the Stone»
[TBD]
《石に刺さった剣》 【武器:剣】 【アーサー伝説】

— Tt —

English Japanese
Tambar [Faroese ballad, Ormurin Langi] bow of Einar Tambarskelvir [= Einarr þambar-skęlfir], marksman of Ólavur Tryggvason. (+)The bow-name is a modern invention. Also, the archer's nickname orignally had the sense of "paunch-shaker (wobbly belly)" rather than "bowstring-shaker". タンバー 「張られしもの」?: 【武器:弓】 【フェロー諸島バラード】
オーラヴ王トリュグヴァソンの名射手アイナー・タンバーシェリヴィル [=エイナル・サンバルスケルヴィル]の弓。(+)ただし、デュルフース Jens Christian Djurhuus (1773 -1853)の作詞上の産物(『オームリン・ランギ』のバラッド)。 エイナルの綽名も、後世は「弓弦を震わす者」という意味に捉えられたが、本来は「たるんだ腹を震わす者」 (「太鼓腹」)の意味だったらしい。
Tavola Ritonda, five legacy swords of : Passed from the statues of Arthur's knights to paladins. In the Italian version of the prose Tristan (Ch. XCIX), King Artus had the statues built at Verzeppe (=Leverzep" Leaventhorpe in Yorkshire), and Charlemagne found them:
1) Sir Tristano's heavy sword was given to Il danese Ugieri (=Ogier the Dane), and it was shortened and called Cortana "Short".
2) Galasso's was taken by Carlo himself and called Gioisa, that is "the virtuous sword". It was first made by Salamone (=Solomon the wise) and at first owned by Giuseppe di Bramanzia(=Joseph of Arimathea), and called "spada Istragies Ragies" (Sword with the Strange Renges[Hangings]).
3) Lancialotto's went to Ulivieri (Olivier) and came to be called Altaclera, that is "beautiful sword".
4) Amoroldo's went to Rinaldo da Monte Albano, and called Fulberta, a very trenchant sword.
5) Palamides's went to Ildusnamo di Baviera (Duc Naimes of Bavaria).
『タヴォロ・リトンダ』の五遺剣 【武器:剣】 【アーサー伝説】 【シャルルマーニュ伝説】 円卓騎士から、シャルルとその臣将に継がれた剣ら。 散文トリスタンのイタリア語版『タヴォロ・リトンダ』の終盤で、 アルトゥス王は、イソッタにヴェルツェッペの城[≒ヨークシャー州レヴェンソープ]を譲渡する。 そこに五人の金属像を建てたが、何百年か後、カルロマーニョ(シャルル大帝)がこの五体の像を見つけ、 それぞれから剣を抜き取った。:
1)トリスターノの剣は重たかったので刃渡りを短くしてイル・ダネーセ・ウジェーリ(≒オジエ)の剣 コルタナとした。
2) ガラッソ(≒ガラハド)の剣は大帝みずからの御物としジョイオサ すなわち「徳ある剣」と命名。 かつて賢王サラモーネ(≒ソロモン)が造り、ジュセッペ・ディ・ブラマンツィア(≒アラマティアのヨセフ) が所持し、 「スパダ・イストラジエス・ラジエス」(「奇妙な飾り物のある剣」)と呼ばれていた。
3) ランチャロットの剣はウリヴィエリが取り、アルタクレーラすなわち「美なる剣」と命名。
4) アモロルドのは、リナルド・ダ・モンテ・アルバーノがものにし、 フルベルタ「極めて鋭利な」と命名。
5) パラミデスの剣はイルドゥスナーモ・ディ・バヴィエラ(ネーム公)が得た。
Tostanaut (1)(mantle) "Tosti's gift" (XXIII.57) [Icel.]; A mantle that causes its wearer to appear more seemly than anyone. A gift to Ambles from Tosti the dwarf. トスタナウト「トスティの贈物」(1)(外套) 【衣服:マント】 【アイスランド・サガ】
着衣した者をこのうえなく立派にみせてしまうしまう不思議の マントskkikju。アムバレスに恩義ある小人トスティがくれた。 これと正反対の効果があるのが、盗賊ドラヴナルと交換した 毛むくじゃらのケープlodna kublr "shaggy cowl"で、 これを着ると野蛮さが増す。
Tostanaut (2)(lance) "Tosti's gift" (XXXVI.6-7)[Icel.]; A unnamed lance given by Tosti to Ambales, initially described as a tilting-lance (Ch XXV), later appearing as this named pole that Ambales used to hoist the pirate chief Hephestus [Hephesstus] upon the joist(beam) of the windlass. トスタナウト「トスティの贈物」(2)(槍) 【武器:槍】 【アイスランド・サガ】
当初はアムバレスが、小人トスティからもらった馬上槍試合用の槍 burstaung [=burt-stöng]で、勝利の前触れとして鳴き声のような音をたてる 無名の槍(XXVIII章)。 後章で「トスティの贈物」という名で呼ばれ、アムバレスはこの長棒(槍)で 海賊ヘフェストゥスの体を引っかけ、巻き上げ機(ウインドラス)の梁につるし上げた。
Tranchera, (1) The sharp sword worn by King Agricane of Tartary, a spurned suitor of Angelica besieging her at Albraca. Against his foe and love-rival Orlando, he rode Baiardo (taken from Astolfo) and wore a casque Solomon made by magic, forged in flames of hell (OI I.iv.64). Orlando wore a helm forged by the wizard Albrizach (OI I.xvi.15), wielded Durindana and rode Brigliadoro. (2) In the outcome, Agricane lay dead at the fount undisturbed, and Brandimarte [Bulfinch calls him Florismart] happened upon he stop and luckily obtained the sword (which he sorely needed). Brandimarte's beloved damsel is Fiordelisa (Bulfinch:Flordelis). トランケーラ 【武器:剣】 【シャルルマーニュ伝説】
(1)タタールの王アグリカーネ[市場*:アグリカン]が帯びていた鋭利な刀剣(『恋するオルランド』)。 この王は、アンジェリカに求婚したが断られ、アルブラッカを攻囲し、 そのうち出現した恋敵の一人オルランドと決闘。 (* 大筋は、市場訳ブルフィンチ『シャルルマーニュ伝説』p.55-68を参照)。
 このときアグリカーネ王は、バイヤルド[市場:バヤール](アストルフォから奪った)に乗り、 兜は、ソロモン王が魔法を使い地獄の火炎で鍛えたものだった(『恋』I.iv.64)。 オルランドは魔法使いアルブリザックが鍛えた兜 (I.xvi.15)、名剣ドゥリンダナをふるい、 ブリリアドーロに乗っていた(すべてアゴランテの息子アルモンテから勝ち得た品々である)。
(2)結果、泉の場所でアグリカーネは屍をさらすことになったが、ここにいきついた ブランディマルテ[市場:フロリマール(ブルフィンチでは、わざとと名を変更している)]が、 機運よくこの剣を手にした(II.xix.29)。
 ブランディマルテの愛する女性の名はフィオールデリサ[市場:フロルドリは、 仏読みにしたつもりだろうが、じつは「百合花」を意味する名なので フロールドリスが正しい。]

— Uu —

English Japanese
Uathach
The "fearful" shield of Dubthach (dóel-tenga, the chafer-tongued); the 11th of 18 shields of Ulstermen (starting with Ochain). H.Mountain lists this as a sword. Dubthach is in possession (or has the loan of) the Lúin of Celtachar in Togail Bruidne Da Derga
[etymololgy: úathach "horrible, dreadful (DIL)". "fearful" glossed by Stokes, and used by Kinsella's tr. Uathach is the name of Scathach's daughter, and Mackillop's dictionary glosses the meaning as "spectre".]
ウアサッハ[?]、ウアタハ [古語発音];ウアハフ[現代発音] 【防具:盾】 【アイルランド:アルスター伝説群】 [úathach 「酷い、惨憺たる」(スカアハの娘ウアタハと同名である)]
オハン以下アルスター戦士18盾の11。 持主は「カナブンブン」の異名を持つドゥヴサッハ(?)[古語発音]。 ドゥファッハ(?)[現代発音]; ズフタフ(「女神転身」);ドゥフタハ(《タマオシコガネの舌》ダイルテンガ) (マイヤー『ケルト事典』)。 この人物は『ダ・デルガの館の崩壊』では、ケルトハルの魔槍ルーンを手にしている(借りうけている)。
[* アイルランド語で<ドイル>という甲虫は、英訳で "chafer, beetle" だとされる。 これはハナムグリの一種のようで。フンコロガシ"dung-beetle"だとしてういるのは一部英文や英訳資料のみ と考える。また、ドイル・テンガは、「陰口たたき、誹謗者」"backbiter"のような意味らしいが、実際には 神経を逆撫でするような言動が多い。なので羽音がうるさいイメージの「カナブン」だとしたい。ただし、 Thurneysen などは、黒い甲虫、「黒舌」の意味だとしている。
Úaithne [OIr.], Uaithne [Ir.]
Name of the Dagda's harp according to some sources (Táin bó Froích), In the CMT however, this is the name of the harper, whilst the flying harp has two names: Daur Dá Bláo or Cóir Cetharchair (q.v.)
ウーズネ(?)[古アイルランド発音]; ウーアニャ(?) ウーアスニャ(?)[近代発音] 【楽器:竪琴】 【アイルランド:神話伝説群】
ダグザの竪琴として伝わる名のひとつだが、それとする『フロイヒの牛捕り』 にはダグダが登場するわけではない。『マグ・トゥレド(モイトゥラ)の戦い』によれば、 ダグダが歌いかけて呼び寄せられる竪琴にはダル・ダ・ブラー(?)あるいはコール・ケサルハル(?) という二つの名がついていた。

— Vv —

English Japanese
Venerant (Uenerant);
Name of Roland's helm according to German sources.
フェネラント(ウエネラント) 【甲冑:兜】 【シャルルマーニュ伝説】
ドイツ語版に記されるローラント(=ロラン)の兜の名。

— Ww —

English Japanese
Waske (1) (of Iring)
[< OHG (h)was "sharp" (Henzen]
Sword used by Iring during the carnage of the Nibelungen. A vassal of Hawart of Tenemark (=Denmark), he managed to deal a head wound on Hagen with this sword, but died in the counter-offensive.
ワスケ(1)(イーリンクの) 「ウァスケンの剣」(相良訳)(『ニーベルンゲンの歌』2051詩節) 【武器:剣】 【ドイツ英雄譚】
Waschen (B本) wasechen (C本) wasgen (Ih本) wachsen (a本) wahen (d本) valken (D本)
[語源:一説に< 古高独 (h)was「鋭い」 (Henzen Deut. Wortbildung, p.196)]
ニーベルンゲンの惨劇で死闘したひとりイーリンクの剣。 イーリンク辺境伯は、テネマルク(=デンマーク)のハーワルトの臣下で、フン王エッツェル勢につき、 この名剣でハゲネに頭傷を負わせるものの、反撃でおされ、槍でとどめをさされる。
Waske (2) (of Walther)
Sword of Walther of Spanienlant according to Biterolf 12286; The hero is to be identified as Waltharius of Aquitainia of the Latin poem Waltharius (manu fortis), and this sword name clearly takes after Vosagus (= Waskenwalt, Vosges in France), where Waltharius made his famous stand at against Guntharius and twelve Burgund knights. In this Latin poem, he mounts a horse named Leo "Lion", and wore ring-mail (lit gyris "rings") that was the workmanship of Wielandia (= Wayland Smith). In the OE version, Waldere A fragment, Waldere (=Walther) bears the sword that is "Wayland's handiwork.. Mimming".
ワスケ(2)(ワルテルの)【武器:剣】 【ドイツ英雄譚】
Wasge (‹標準化表記/主格›)< Wasgen (‹原文/対格›), Waschen (‹異本›)
[語源:ワスケ(1)同上。またワスケンの森に関連]
スペイン国のワルテルの剣。『ビテロルフとディエトレイプ』(12286行)のみに登場する剣名で、 名前は、あきらかにワルテルゆかりの「ワスケンの森」(現今フランスのヴォージュ地方)のことである。 古ラテン詩(『剛腕のワルタリウスの生涯』)には、アクイタニアのワルタリウスが、 「ウォサグスの山林」で追手のグンタリウスほか十二騎士を相手に奮戦した記述がされる。
(+)  同ラテン詩によれば、ワルタリウスの馬はレオ(「獅子」327行等)といい、防具としては 「ウィエランディア作の環々」つまり「鍛冶師ウェイランドの鎖帷子」 (Weilandia fabrica [gyris] 965行)を胴にまとっていた。
 しかし古英詩『ワルデーレ』の断片Aでは、 ワルデーレ(=ワルテル)の剣は、 「鍛冶師ウェーランドの作.. ミミング」Mimming とされており、断片Bでは防具は《エルフヘーレの遺産》(父親の名)Ælfheres lāf たる鎖帷子だった。
Welsung; Welsunc, Welsunge (Biterolf); Wilsunc (Wilssunk) (Ritterpreis). Belsung (Schloss Runkelstein mural). (11.09.07) Biterolf's sword, used against Walther (v.561). Later his son Dietleip takes up his "father's (Biterolf's) old sword" (v.2157), with which he lashes out against his father in a reunion, although Grimm DHS notes this must be a mix-up. (See Schrit on this mix-up; cf. also Hornbîle) ウェルズンク【武器:剣】【ドイツ英雄譚】 ビテロルフの剣で、 とその息子ディエトレイプ(ディートライプ)の剣。 ルンケルシュタイン城[ロンコーロ城]の壁画は ベルズングと添書されている。 『リッタープライス(騎士の褒賞)』の十二の剣(⇒参照)のなかにも、 ディートライプのこの剣が含まれていた。 (参:シュリト、ホルンビーレ)
Welsung(2); Sintram's sword in the 19th century romance Sintram and his Companions by Fouquet. ウェルズンク(2)【武器:剣】【ドイツ英雄譚】 フーケ(『ウンディーネ』の作者)が著した19世紀のの小説『ジントラムちその仲間たち』では、ジントラムの剣。
Widegîz [MHG]; Witigis (Grimm, DHS) [<? Witege, son of Wieland Smith]
The tenth of twelve swords awarded in Ritterpreis; won by Rheingraf Sîfrit (Siegfried)..
ウィデギーツ、 ウィテイギス (グリム『ドイツ英雄譚』) 【武器:剣】 【ドイツ】
[<?鍛冶師ヴィーラントの子ウィテゲ]
『リッタープライス(騎士の褒賞)』 で十二の騎士に与えられた十二剣のうちの第十。 ライン伯ジーフリト(ジークフリート)が獲得。
Wygar, byrnie of Arthur. From AS wigheard “Battle-hard”[?] ウィガー 【防具:鎧】 【アーサー伝説】 アーサーの胴鎧。エルフ族の鍛冶師ウィテイェWiteʒe (おそらくはウェランドの息子のこと)が鍛えた。アングロサクソン語 wigheard 「戦闘(で)硬き」が語源か?
Wynebgwrthucher [W.], name given to Arthur's shield in a Welsh Mabinogion, differing from shield-name "Pridwen". ウィネブ・グルスヴッヘル 【防具:盾】 【アーサー伝説:マビノギオン】
ウェールズ語物語『キルッフとオルウェン』におけるアルサル(=アーサー王)の盾名。年代記系統の盾名プリドウェンと異なっている。

— Zz —

English Japanese
Zool hyyat (Terrick Hamilton tr.) [E.];
Ḏū l-hayatذو الحيات [Arabic] "endued with life" sword of Antar's enemies Zalim ibn-Harith and later Harith al-Zalim).
ズル・ハヤト 【武器:剣】 【アラブ:アンタル物語】
アンタルに報復するため雇われた勇士、ザーリムの子ハーリトの剣。のちザーリム・アル・ハーリトの剣。「生命を持つもの」、「生命の主」の意。

ICONS: Some of the icons are hand-created by me, but ones I haven't yet bothered are ripped from Nethack tiles (Revamped 32x32 versions of these are found at Mr. Itakura's RL Tiles (Roguelike tileset) website).
Items amulet flag(standard) food gem(vari-color) gem(white) gem(yellow) jewelry(necklace) mus. instr.
ring (fingerling)wand crosier
potion
Armor armor cloak glove/gauntlet helm shield shoe/footwear
Weaponry arrow bow mace spear sword
Costume cornuthaum
アイコン一覧: 一部は、自作したが、手が回ってないものは、Nethack 用のタイルを流用している。 (新バージョンの 32x32 タイルは、板倉氏の RL Tiles (Roguelike tileset)サイトでご覧なされたし。